「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。そして夫は愛人の遺体を湖の底へ…。中学受験を控えた子供たちの勉強合宿が行われた湖畔の別荘で、いったい何が起こったのか!? 2005年の映画公開に合わせた、02年刊の新装版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
東野 圭吾
- 略歴
- 〈東野圭吾〉1958年大阪生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。85年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞。99年「秘密」で日本推理作家協会賞を受賞。著書に「ゲームの名は誘拐」「幻夜」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
体質が合わないって言うか、どうしても東野の小説を素直に楽しめないんですね、その正義感がウザイっていうか。我ながらけつの孔の小さい奴だとは思うんですが
2006/04/04 19:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「姫神湖の別荘で行われている中学受験のための合宿。息子の章太の応援に駆けつけた並木俊介が巻き込まれた事件」直木賞作家が2002年に出したサスペンス。
アートディレクター並木俊介と妻の美菜子の間には子供がいません。息子の章太は美菜子と前夫の間に出来た子供です。だから、俊介のほうには章太に対して、すこしわだかまりがあります。美菜子は将来のために何とか、章太を有名な私立中学に入れようと、病院の院長である藤間の別荘での合宿に参加させます。
ほかに合宿に参加しているのが坂崎、関谷と4家族です。受験に関して、少し醒めた目で見る俊介。別荘に仕事の書類を持って突然現れた俊介の部下高階英里子。4人の子供達に特別授業をする塾講師の津久見。来て早々に、東京へ帰るという高階が離れで合宿をしていた津久見に話しかけてきます。
失踪した女性、犯罪の陰にあるもの。4つの家族のもつ受験に対する温度差。自分だけは、正しくありたいと想うが故の孤立。正義とは、受験とは、家族とは何かを問うサスペンスです。
案外ありがちな話ではあります。だから読み終わったときの驚きは少ないといっていいでしょう。むしろ、正義を気取る主人公のエゴだけが浮かび上がってきます。これは東野の本意ではないのでしょうが、東野の小説の幾つかにはこうした、人権屋の弁護士の話を聞かされるような鬱陶しさを感じることがあります。この本にもそんな香りが・・・