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商品説明
男子マラソンの五輪代表選考レースを控えた青山にドーピングの誘いが。代表の座を渇望する彼は…。栄光に挑む男たちを巡る葛藤・執念・陰謀を描く、俊英渾身の書き下ろしスポーツ小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
堂場 瞬一
- 略歴
- 〈堂場瞬一〉1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞。著書に「雪虫」「破弾」ほか。
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紙の本
オリンピックを目指すマラソンランナーの戦い
2003/08/25 00:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
30歳を過ぎてそろそろ引退が迫ってきたマラソンランナー,青山.まだ一度も途中棄権したこともないが,一度も優勝したこともない.そんな男が最後のオリンピックへの選考レースを迎えて,少し本気になる.しかし,いっしょに走ることになるのが,元大学の同級生たちで,一人は,日本最高記録を持ちながら,故障続きでオリンピックへの参加はできなかった須田.実家の金を背景にボールダーで個人合宿を張ってまで,ねらっている.もう一人は大学時代からの一匹狼で,陸連の批判までして遠ざけられた男,武藤.そして,青山に,ドーピングを勧める男が現れた.
優秀だが,図抜けてはいない男,そんな青山の心理が,実に丁寧に描かれている.ドーピングや,ライバル達との関係もなかなか読ませる.青山がドーピングに染まらないように,ハラハラさせるのだが,…
須田や武藤のように真に本気でない,という点がいま一つであるが,それもまたありそうなところ.現実的な話というところなのかもしれない.ラストは異常だが….
紙の本
人はなぜ走るのだろう?
2003/06/26 11:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリンピック代表最終選抜を兼ねた五輪記念マラソン。残る代表枠は、あと一人。無冠ながら、勝ちを願う主人公・青山晋は三十歳という年齢から、進退を迷っていた。そこへ、謎の男が絶対にバレないドーピングを持ちかけてくるが…。
金を惜しまず科学的、合理的に理想のトレーニングを積む須田、なりふりかまわず命がけで勝ちを狙うダーティな武藤といった、ライヴァルたちが光る。実にリアルな人間像に強く惹かれた。私個人はマラソンはするのは大嫌い、TVでやってるとチャンネル変えるほど興味がない(なら、どうしてこの本を読んだのだろう? 自分でも不思議)のだが、それでも面白く読めたし、説明臭くならない専門知識の描写などは並ならぬ筆力を感じる。ただ、一つだけ不満を言うならば競技の結末がなあ、納得いかないなあ…。マラソンでいえば、途中までは文句ない素晴らしい走りだったのに、最後で失速したような気持ちだ。