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商品説明
日本の深刻な環境問題であるゴミ処理について、ある数学者が独自の数式を用いて、その解決策を提示する。表題作ほか、『週刊小説』に掲載の短編全12作品を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
他小説 | 7-28 | |
---|---|---|
ニュース・ヴァリュー | 29-50 | |
ドラマチック・ハイスクール | 51-76 |
著者紹介
清水 義範
- 略歴
- 〈清水義範〉1947年愛知県生まれ。88年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。パスティーシュをはじめ幅広い小説分野で活躍。著書に「八つの顔を持つ男」「みんな家族」などがある。
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紙の本
定理の言う通り
2001/01/27 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KON太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろさ12粒が詰まった短編集なんです。
うちの清水君が、「週刊小説」という名前でありながら2週に1度しか発売しない雑誌で、こつこつと書きためたものをようやく本にすることができました。
ええ、それはもう、お買い得ですよ。
まずは表題作の「ゴミの定理」ですね。
これは、ためになります。ゴミとは何か?から始めて、今後のゴミの行方を不安視したうえで、どのようにしたらゴミが減らせるかを論じた、立派な論文風の小説なのですから。定理というぐらいですから、さまざまな公式が出てきます。G=a×E であって、G×S=1 なのです。これを知らなければ、これからのゴミ問題について語る資格がないっていうぐらい、基本中の基本のゴミの定理なのです。
これを読んだあなたでしたら、もうゴミについての基礎はバッチリですから、これからは、分別していないゴミを収集日でもない日に出している近所の若いお兄さんに対して、胸をはって注意ができるってもんです。
え、数式はお嫌いですか? いえいえ、そんな難しいお話じゃないんですが。
では、こっちのはいかがでしょうか。「鄙根村の歩き方」っていうのがあるんですよ。
「ひなねそん」っていう村なんですが、ご存知でしょか。落窪県にある小さな村なんですが、村人は純朴な人たちで、落ち着いたのんびりした雰囲気を味わえるところなので、一度行ってみてはいかがですか、という小説です。村の沿革から、交通、ことば、宿、ショッピングなどをきめ細かく案内してくれて、実際に旅した人の体験談も紹介してくれます。けっして、何もないひなびた村だなあ、と思ってはいけません。こんな村でもやることはやります。
まだまだ紹介し足りないのですが、あとは買ってからのお楽しみということで。
あ、ひとつ言っておきますが、本はきちんと整理整頓して本棚にしまっていますか?
本をゴミ化させないようにお願いしますね。
紙の本
こういうのが私の好きな清水義範のテイストなんです
2001/12/28 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は「永遠のジャックアンドベティ」を読んでこの人の本のファンになった。だが最近はパスティーシュからも離れ、小説なんだかエッセイなんだかよくわからない文体が多く、ちょっと離れていた。この本は久しぶりに読んでみたのだが、ちょっとだけ昔っぽくてうれしかった。
ただものすごくおもしろいかと言われると…。やっぱり昔の方がおもしろかった。私が好きだった清水義範らしさがでてる気がして、きらいじゃないけど…。