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商品説明
アルコール中毒、麻薬、母子家庭…。病んだ現代社会の底辺で、真の救いを求めて生きる人々と、ともに悩み、苦しみ、成長するケースワーカーの姿を描く、気鋭女流作家の力作サスペンス。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
しだれ梅の下 | 5-34 | |
---|---|---|
花道 | 35-74 | |
七人の敵 | 75-110 |
著者紹介
篠田 節子
- 略歴
- 〈篠田節子〉1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。90年「絹の変容」で第3回小説すばる新人賞を受賞。他に「アクアリウム」「変身」「神鳥(イビス)」「聖域」など。
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紙の本
連作集という名の、一つの長編
2001/10/20 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:One - この投稿者のレビュー一覧を見る
篠田節子さんの、枠に捕らわれずに小説を書く姿勢が、大好きで、毎回はまってしまいます。「絹の変容」等のホラー、「カノン」等に見られる人間心理の深い描写、また全体に通してみられる広大な場面設定と早い展開が、読む者に飽きを感じさせず、読後に味わう底知れない不安感とかすかな安らぎを与えてくれます。
ミステリー作家として有名である一方、本当に様々な小説をお書きになりますが、この「死神」は、他の本と比べても、一線を画するものと思われます。ケースワーカーを題材にしている点は、まあよくある話だな、と一瞬思うかもしれませんが、この人の書くケースワーカーは、普通の目線で書かれていません。本を閉じた後も、まだ物語の余韻が残り、再びページをめくり返し、随所読み返したのを覚えています。特に、「しだれ梅の下で」で始まり、「ファンタジア」で終わる構成は完璧としかいいようがないです。連作集といっても、これは一つの長編です。