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商品説明
経営を実践し、その本質を理解していく上で、経営者にとって必要と考える知識や基本的な考え方を体系的に説明。各章ごとにチェックシートを収録。PHP研究所2001年刊「「会社を経営する」ということ」をもとに再編集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小宮 一慶
- 略歴
- 〈小宮一慶〉1957年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学経営大学院でMBA取得。現在、小宮コンサルタンツ代表取締役。著書に「会計不況に克つ!」「新幹線から経済が見える」など。
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紙の本
経営という視点を身に付けたい人におすすめ
2023/03/31 03:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、『「会社を経営する」ということ』をベースに、その後の環境変化や小宮さんなりに深く考えたことを付け加えて再構成されている。
タイトルが違うので、まったく別物だと思って手に取ったが、結果的には小宮さんの作品の中でも特に良いものに巡り会えたという感じがした。
まず、経営とは何だろうか。それは「企業の方向付け」をし、「資源を最適に配分する」ことをした上で「人を動かす」ことが、経営である。
では、強い会社の3つの条件は何だろうか。
1.商品、サービスで他社との違いがはっきりしていること
2.自分が戦おうとしている市場で必要な財務力がある
3.ビジョン、理念がしっかりしている
そうだとするなら、強い会社になるための戦略立案には何が必要かと言えば、内部環境と外部環境の分析である。
内部環境には、ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ、時間など外部環境には、市場、競争、法律、人口変化、景気など。
中でも、21世紀の日本の外部環境で、どの企業にも関係のある重要なものは、次の4つ。
1.少子超高齢社会
2.加速するハイテク情報社会
3.日本国内の国際化
4.規制緩和
そして、日本企業が行うべき国際標準の経営とは、「お客様第一」であり、「キャッシュフロー経営」である。また、最も大切にすべき、お客様第一とは幸せの順番のことであり、幸せの大きさのことではないことに注意。
さらに、戦略策定に必要な9つのキーワードを簡単に要約してみると以下のようになる。
1.スピード経営
自社が他社に対して優位に立てるプロセスにおけるスピードが、他社より早い。
2.事業ドメイン
得意な事業領域で勝負する。
3.イノベーション
小さなリスクは恐れずに新しいことへの挑戦(革新)をする一方で、大きなリスクは取らない。
4.ボーダレスマインド
日本国内の急激な国際化に勝てるだけの世界で実践できる経営能力、商品、サービスを持つ。
5.ネットワーク
人的ネットワークの確立。アンテナは高く、腰は低くして多くの人から情報得る。
6.環境
「コンプライアンス」の重要性を認識。
7.キャッシュフロー経営
現金をいかに「稼ぐ」か、いかに有効に「使う」か。
8.ビジョン・理念
理念はビジョン追求における行動規範。
9.リレーションシップ・マーケティング
コツは、「一番は偉い」と「あなたは特別」。
お客を6段階に分け、「潜在客」・「顧客」・「得意客」・「支持者」・「代弁者」・「パートナー」へと関係を「深化」させていくことが重要。
これから経営という視点を身に付けたいと思う人は読んでみることをオススメする。