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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.4
  • 出版社: 実業之日本社
  • サイズ:20cm/277p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-408-32171-0

紙の本

漱石の孫

著者 夏目 房之介 (著)

マンガ・コラムニストとして活躍中の著者が、偉大な祖父・夏目漱石への思いを初めて赤裸々に語った、漱石渡英百年後のロンドン訪問記。「漱石の孫」に生れついた自分の「責任」とは何...

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漱石の孫

税込 1,870 17pt

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商品説明

マンガ・コラムニストとして活躍中の著者が、偉大な祖父・夏目漱石への思いを初めて赤裸々に語った、漱石渡英百年後のロンドン訪問記。「漱石の孫」に生れついた自分の「責任」とは何か?【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

夏目 房之介

略歴
〈夏目房之介〉1950年生まれ。青山学院大学史学科卒。マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演等で活躍中。文豪・夏目漱石は祖父。著書に「夏目房之介の漫画学」ほか。

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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.7

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

このカバー画の漱石がね、なにか鑑定団の中島何某に似ているわけですよ。ともかく味があって、頁を開くと中が全部マンガじゃないかって、思っちゃうくらい

2003/07/14 20:46

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

冗談半分、夏目房之介は漱石の血筋ではないか、と疑っていた時がある。それが、洒落でもなんでもなく事実だと教えてくれたのは、BSマンガ夜話のファンである友人だった。で、偉いもん、権威大嫌いの私はそれだけで、夏目なんか読んでやるもんかと決め付けたものだ。ところが、先輩でもある友だちからはBSの放送があるたびにメールが舞い込む。結局ビデオでとったものをみているうちに気がついた。出演者のなかで夏目さんが一番知的でいい人だって。

矢吹申彦のカバー装画がいい。構成は全七章。百年前に漱石が下宿していた部屋にいる夏目房之介に突然起こる感情「漱石と出会う」。漱石にとってロンドンとはどのような場所であったのか「夏目家の鬼門」。房之介が大英博物館を訪れ、世界の中での漱石を語る「漱石観光」。漱石、鴎外を文豪としてステイタス化したのは戦後の教科書だった「漱石と僕」。房之介が企画した現代日本短編マンガ展。彼の漫画論を「文学論とマンガ論」。養父母が漱石に吹き込んだもの。漱石を所有する為にとった行為「業の遺伝」。番組収録最後のシーンに偶然に現れた猫の自然体の演技「百年後の猫」。

冒頭に「「漱石の孫」は僕の本業ではない。というか「孫」は職業ではなく、素性というものである」という文章があるように、夏目房之介は本人の望むと望まざるに拘らず、常に祖父漱石と結び付けられてきた。特に小中高生のときに、そのように扱われてきたという。そういった世間の目に対する反発がやっと収まり、それを事実として受け入れられるようになったのが30代。50代に入って、孫として、漱石が過ごしたロンドンを孫が訪れるという番組の収録にも、出演を快諾できるようになった。その時の記録がこの本。「自分は、漱石の孫である前に、ただ一人の房之介である」という叫びは、家を持ち出されて反発した人なら、誰もが理解できるものだろう。

夏目の文は、そういった有名な祖父への反発から、じかに漱石に叱られたこともある父の思い出、叔父が伝える漱石の癇癪、悪妻といわれ、漱石の精神病の一因ともいわれる鏡子と漱石との情緒たっぷりの書簡のやり取り、さらには日本の文化論から、民族性まで及んでいく。あとがきで、夏目はそのような内容になったことについて、すこし反省の色を見せるが、心配は不要。読む側にすれば、それこそが夏目房之介、だと納得する。中で最も共感したのが、教科書に載っていれば、とりあえず凄い、偉い、と判断停止して無条件に崇め奉る日本人に対する評価。未だに、既成の価値観からしか日本の文化を評価できず、アニメ、マンガ、ゲームこそが現在に日本文化として海外で広く認知されているということが理解できない大人たちの愚かさについての指摘に思わず拍手。

それから、必ずしも章のどこに入るとは決まっていない房之介の手になる挿絵がいい。個人的には、一章の最後に載っている祖父の重さにあえぎながら歩く著者の姿がいい。それから、猫との劇的な再会のなかで、雨に打たれ滲んでしまったスケッチを、再び描き直したという「我輩も猫である」の、寂しくて、それでいて新たな一歩という感じが好き。巻頭に出ている漱石関連の写真は、有名なものなのだろうけれど私には初めての物ばかり。死の床にある漱石の姿は衝撃だ。それから祖母の鏡子と一緒に写る三歳の房之介少年には現在の著者の姿は、現在のやんちゃ振りを思わせて、ほほえましい。

漱石は49歳で亡くなり、房之介は漱石に直接会ったことがない。父は音楽の関係者で、祖父の出版物がもたらす印税で豊かに過ごし、祖母と一緒になって、それを使い果たした、というのは、その反発も含めてよく理解できる。肩肘張らず、人間漱石、いや当たり前の夏目家の人々が見えてくる。人間は、それ以上でも以下でも無い、それが良くわかる。

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紙の本

本当によかった

2003/07/15 22:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読み終わって思ったのは「ああ、よかったなあ」ということだった。「漱石の孫」という呪縛から著者が逃れられて本当によかったと、まるで他人事ではないみたいに思われたのである。
 考えてみれば不幸な人である。もしも森鴎外の孫であったなら、森というありきたりの苗字から文豪を思い出す人はいなかっただろう。しかも、房之介という名前である。漱石の本名が金之助であることはかなり有名なので、(スケの字が異なるとは言え)ここでも漱石の孫であることが容易に想像できる。
 夏目房之介の作品を読むのは初めてだった。もちろん知ってはいた──漱石の孫として。
 僕は漫画家志望のマンガ少年だったのだが、年齢が近すぎたために夏目がデビューした頃にはもうマンガ少年を卒業していた。それでも30代半ばまでは定期購読しているマンガ誌もあったのだが、そこで夏目の作品にお目にかかることはなかった。しかし、もちろん名前は知っていた──漱石の孫として。
 その後、彼は漫画評論のほうでも頭角を表わしてきたのだが、僕は単に漱石の孫であるというだけの理由で読むのは嫌だった(しかし、僕が彼について持っていた情報は、漱石の孫ということだけだった)。このたび彼が初めて祖父に正面から取り組んだ文章を書いて、その文章によって漱石の孫であるという呪縛から解き放たれたようだと聞いて、初めて読んでみたくなった。僕は初めて、漱石の孫としてではなく人間としての夏目房之介に興味を抱いたのである。読んでみて本当に嬉しくなった。
 これは漱石の研究本ではない。祖父・漱石のことに加えて漱石の長男(房之介の父)にもダブルで焦点が当てられている。マンガ論も出てくる。一種の紀行文でもある。それらのバランスが非常に良い。それぞれのテーマとの関わり方がそれぞれ程よい。知ったかぶりをしない。知らないことは知らないと書いている。解らないことは正直に解らないままだ。それは解き放たれた人間にしかない姿である。
 本人が書いているように、これは「『漱石の孫』という外在的だった問題を次第に自分の問題とみなしていった過程」(226ページ)の記録である。ことさらさわやかな記録である。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

漱石というルービックキューブ

2003/08/09 19:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ルービックキューブという玩具を覚えているだろうか。赤、青、白、緑、オレンジ、黄の六つの色で分けられた小さなキューブをカチャカチャと動かしながら、六面をそれぞれの色で揃えるゲーム玩具である。一九八〇年に売り出されて、その年だけで四百万個を販売したという人気商品である。いかに早く揃えられるかと競いあって、どこでもカチャカチャとしていた。私は根気と頭脳がないので遂に揃えるまでには至らなかったから、私にとってのルービックキューブは未完成のままの玩具である。

 夏目漱石の孫にあたる房之介氏のこの本を読んで、色が揃わないままのルービックキューブを思い出したのである。房之介氏が自分にとっての漱石と向き合おうとした意味の重さや深さは、おそらく平凡な祖父と孫の関係しか持たない私たちでも理解できる。しかし、房之介氏が漱石の倫敦時代の下宿を訪れる紀行文に始まり、エッセイ風の文章、漱石の評伝、房之介氏の自分史、文明論にマンガ論と、あらゆる手法を使って書いている姿は、さながらしかめっつらをしてカチャカチャと色合わせに嵩じていたルービックキューブマニアみたいにみえる。

 そして、最後には「書いてみて、いったいこの本は何だったのだろうと思う」(263頁)となれば、色が揃わないまま投げ出されたルービックキューブそのものである。この玩具が流行していた当時、何時間しても揃えられなかった時の私の気分は、苛立ちの反面、こういうのはいつだってできるんだけど今日は調子が悪いみたいな見栄みたいなものがあった。房之介氏がこのような構成「自体が、今50歳をこえた僕の『漱石』への向き合い方だといえる」(264頁)と書くのは、あの時の私の気分に近いように思える。

 房之介氏の主な活動場面であるマンガは今や文章以上に多様な表現方法である。次はぜひマンガを使って、漱石を論じてもらいたい。それこそ、漱石の孫である房之介氏しかできない、漱石論になるはずだ。完成したルービックキューブの一面は、ぺロッと舌を出した漱石のおどけた顔かもしれない。

 

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2016/09/01 11:33

投稿元:ブクログ

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