今さら他人に聞けない間違いだらけの日本語 あなたの日本語力を試すとっておきの１００題

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投稿者：夕顔の丘　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　大学生の国語力は、中学生レベルと指摘された。それだけには留まらな
い、先進国レベルでも上位であったものまでが大きく後退している。何が原
因なのか？　「ゆとり教育」の歪なのか。若者が多用する日本語、間違いだら
けが多すぎると著者も指摘する。貴方も私も、今一度日本語力を試しては、
如何かな？　と言うことで、＜100題100答＞で学習試みているのが本書であ
る。

　なにげなく使っている日本語。間違いと気付かずに使いこなしている言
葉、これほどまでに氾濫しているとはいささか肌寒さを感じた。誰一人咎め
るわけでもなく、頻繁に使われている。一例だが「激しく怒るという意味
で、怒り心頭に発する」が正しいが、多くは＜怒り心頭に達する＞と使われ
ているのである。

　「もしもし凸凹商事さんですか。購入した組み立てキットの部品が足りな
いんですが…。申し訳ございません。恐れ入りますがお名前を聞いてよ
ろしいでしょうか。」何処が間違いか解りますか？　問題はイラストと文で
提示されているのでわかりやすいし、解答しやすい。即座に答えられれば良
いが、答えられなければ本書を一読してみては如何かな。

　先進国レベルだと安心した見方をしていたが、国語力はお先真っ暗であ
る。せめて基本ぐらい学習し直したいものだと感じた。その一助になるので
はなかろうか？

　さらに知識を深めるためにも「国語の知識や、言葉の背後に隠れている日
本文化についても認識を深められるように《ちょっと学習コーナーとコラム
》が多数」掲載されているので利用したいものである。