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商品説明
悩み、苦しみ、愛し、悲しみ、怒り、笑い、うたい、そしてたたかったマルクス。こうしたマルクスの姿を、妻イェニーをはじめとする、彼と同時代に生き、ともにたたかった人たちの思い出の記録にもとづいてまとめる。〔「革命家マルクス」(1967年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
土屋 保男
- 略歴
- 〈土屋保男〉1915〜91年。経済学者。著書に「フリードリヒ・エンゲルス」「マルクスへの旅」など。
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紙の本
赤い聖家族。
2012/04/01 21:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
共産党系の出版社から復刊されたカール・マルクスと彼の妻であるイェニー・フォン・ヴェストファーレンの伝記なので、聖人伝といった趣のある本である。この本の親本が出版された時にはマルクスの隠し子について公表されているが、触れていない。偉大な思想家に認知していない息子がいたという事は外聞がよくないからだろうが、後でそう云う事を知るとマルクスという人物の人格を疑いたくなる。
マルクスの研究方法について、彼の先祖であるラビ達がトーラーやタルムードを研究していたのに似ているかも知れない。
マルクスの母方の叔父はフィリップス社の創業者だという。彼の友人だったハイネの親戚は貴族社会に出世した人々がいる。19世紀のユダヤ人がキリスト教徒の社会に同化するにあたって成功を収めた人々がいるのは分かるが、反面その社会に溶け込めずにドロップアウトする人々もいるわけだ。
ロシア革命にあたってユダヤ人がシオニズム運動やブンドのような組織をはじめ、革命家の隊列に加わった事も想起してもいいだろう。
イェニー・フォン・ヴェストファーレンの手記が収録されているのは読者の便になるだろう。
マルクスとイェニー・フォン・ヴェストファーレンについての本ならば「イェニー・マルクス」の方がいいだろう。