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商品説明
ブグローのヴィーナス、ウォーターハウスのニンフ、クリムトのイブ、アングルのトルコ風呂…。ルネサンスからエコール・ド・パリまで、珠玉の名画に登場した美しき裸婦たちを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
古今東西の絵画に登場するあらゆる裸婦を対象として、その中でも特に優れている絵と像を厳選して掲載。人類が描いた最高の美女100人を、この一冊に集めました!【商品解説】
著者紹介
平松 洋
- 略歴
- 〈平松洋〉1962年岡山生まれ。早大文卒。作家、美術キュレーター。展覧会の企画・運営やプランニングとともに執筆活動を行う。著書に「名画絶世の美女」「ヒーローの修辞学」など。
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紙の本
神の恩寵
2012/04/10 08:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神は時に粋な計らいをなされる。
元来裸婦画は、著者の言葉にあるように「キリスト教以来、宗教的禁忌と抑圧によって表立っては描くことができなかった」が、ルネサンス期において華々しく描かれていく。その描き方はそれまでの禁忌を逆手にとる如く、神話の世界や宗教の逸話などをモチーフとしたものであった。
もし、それらががなければ私たちは絶世の美女たちの、ため息のでるような裸体を愛でることはなかっただろう。まさしく彼女たちは神の名のもとで一糸まとわぬ美しい体を私たちに見せてくれ、人類は神の名のもとで躊躇いも後ろめたさもなく隅々まで鑑賞できたといえる。
本書にはルネサンスからエコール・ド・パリまでに名画が5つの章で紹介されているが、そのうちの前半の章は「ギリシャ神話の裸婦」と「キリスト教の裸婦」となっている。
有名なアダムとイブの物語もその内容から恰好の裸婦画といっていい。りんごの実を食べたことで知恵を得たイブはその時初めて裸であることに羞恥を知り、イチジクの葉で隠そうとする。となれば、イブは裸でしかありえず、さまざまな画家たちがその物語を描きつつ裸婦を登場させるのは必然。
このようにして、女性たち(あるいは男性たち)の裸婦が公となっていく。
時代が下ると、画家たちは神の舞台だけではあきたらず、生活の場での裸婦を描くようになっていく。
ある意味、そのきっかけともなったのが本書でも紹介されている、マネの「オランピア」でしょう。
時は1865年。世論はこの絵を「堕落した芸術」と罵倒したのだが、その理由は描かれた女性が現実の女性を描いていたのではないかというものだった。
確かにマネの描いた女性の表情をみると、街角にいるようなありふれた女性である。まだ、この時代、神は必要だったといえる。
しかし、時代はまわっていかざるをえない。やがて、画家たちは、鑑賞者たちは、近寄りがたい女性ではなく、より身近な女性たちの裸体を欲するようになるのである。
本書に収められたたくさんの裸体。その多くはかつて見たことのある裸体である。それらにふれながら、美しさとは何であるかを、ひそかに学んできたといえる。
紙の本
美女のヌードとくれば捨ておけぬ
2015/11/30 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T.H. - この投稿者のレビュー一覧を見る
西洋名画にはなぜかヌードの美女が多い、というのを探求する入門の書だ。