紙の本
訪問者に気をつけろ
2023/05/31 22:28
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
山奥の湖畔にある洋館に、ひっそりと暮らす老人たち。とある映画監督の遺言を果たすために、弁護士は雑誌記者と偽ってその洋館を訪れるのですが・・・
電子書籍
ミステリーらしいミステリー
2018/02/18 07:33
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきによると、著者はきっちりとしたプロットを予め考えていたわけではなく、いわゆる「嵐の山荘」、「クローズド・サークル」、「記憶の中の殺人」、「各章の出だしは同じ文章だが、毎回先の読めない展開」などの目標を立てて、展開に悩み、自分でも先が読めなかったそうです(笑)
ならば読者が先を読めなくても当然ですね。読み進むほど疑問が増えていき、一体どこに辿り着くのか気になって、一気読みしていまいました。
紙の本
雪山の山荘
2012/06/09 18:42
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投稿者:まつもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の中では、ストレートな推理もので楽しかった。「雪山の山荘」系は、様式美があっていいですよね。
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演劇鑑賞してるようなドラマ感。
切り替えと視点の持って行きかた、やはり恩田陸だと。
面白いなあ。
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4人の老兄弟、記者、カメラマン、母娘、役者が館に閉じ込められる。
映画監督の死、周りで起こる事件、館に隠された謎。
最後には全て解決。でも、少し物足りない感じが。
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クローズドサークルもの。
癖のない普通のミステリーという感じ。
久しぶりに読んだ恩田陸さんは、やはり高品質、面白かった。
(図書館)
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生活がひと段落したので手に取った一冊。
----ネタバレあり-----
読んでいるうちにぐいぐい引き込まれて最初から最後まで一気読み。
次々現れる訪問者と人々の告白によって事態がどんどんぐちゃぐちゃしていって、あれよあれよという間に読み終わってしまいました。事態の変化につれて、登場人物の顔が同じ表情でも違うものに見えてくる不気味さがとても良かった。「猫と針」ともちょっと共通する部分があるかしら?
舞台とかドラマにしたら面白いだろうな~
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人里離れた洋館で起こる、奇妙な出来事。
来客をつげるベルが鳴った、で必ず章が始まるところが好き。
ラストは恩田さんのいつものごとくなんとなく煮え切らない終わり方。
それでも物語の運びはさすが。常にどきどきできた。
訪問者、というタイトルもシンプルだが示唆的でおもしろい。
全体として好きな作品だった。
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親友の死因に不審を抱いた主人公が、訪れる親友ゆかりの山中の洋館で起こる「嵐の山荘」タイプミステリー。
この作者さんの作品の中では比較的、「きちんと感」のあるミステリー作品と感じたが、次々に現れる登場人物と伏線が織り成すもりだくさんの展開は健在。
世の中の出来事で、出来事の全容がただしく分かっていることなんてほとんどないのかもしれない。
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3時間くらいで一気に読了。話の展開が早すぎる感もするが読み手を惹きつけるのはさすが。
こんな結末もありか⁈と思わず感心。
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山奥のお屋敷、資産家の一族、若くして死んだ映画監督の遺言とまぁ恩田陸にしては珍しくとてもミステリミステリした要素ばかりを詰め込んだ一冊。
登場人物が多くて把握するのに時間がかかるが、そんなのお構いなしに更に訪問者がおとずれ、事件が起こり、次々に推理が披露される。スピード感は抜群だがちょっと速すぎてついていけない気がした。特に小野寺が屋敷に来て話を聞いたばかりであれこれ推理するのがとても違和感。
いっぺんにそんなに把握できるのかい。。
恩田陸はラストが尻すぼみのイメージだけど、この作品はラストまで勢いがあり、その点は良かった。しかし最後は「やめてくれ、もう何も考えたくない」と言った井上と同じような感想。
すっきりしないけど、もう疲れたからどうでもいいよ・・という感じの読後感でした。
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恩田陸得意の、過去の謎をめぐる密室劇。私は恩田陸のこの方向性のものが好き。過去の謎の不可思議さよりも、目の前にいる人間の方がわからなくなってきて、だんだん気持ち悪く息苦しくなっていく感じ。人間の見え方だけで世界が反転する感じ。その真骨頂ともいうべき一作。
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登場人物の半数が老人という、珍しいクローズド・サークル物です(^^)みーんな座って喋ってるシーンがほとんど(^^)そのせいか、話のトーンは幾分地味です。なんだけど、一気に読めます。面白い。
二つの不審死の真相と、事故死した映画監督の父親当てを主眼に話は展開して行きます。屋外に出現した死体はほとんどスルーされますが、その訳も謎解き部分でしっかり説明されて納得。ただ、最後の最後で出された切り札はアンフェア感スゴイぞ(笑)。
推理も生きつ戻りつでもどかしかったりしますが、中々飽きさせません。陸の孤島なんだからもっと量産しなさいよ死体さんをよー!となりがちな設定ですが(私だけじゃないはず…)、どうしてどうして!死体無くして読ませます!
ちょっと寒気のする幕の下ろし方も良かった。
読んでる間ずっと映画か舞台を見ているような感覚がありました。ちょっと新感覚。次々と訪れる訪問者の描き方は映画っぽいし、会話だけでほぼ進んでいく展開は舞台を見ているようでした。こういう作風の人なのかな?人物のかき分けもすんなり頭に入ったし、相性がいい作家さんかもしれないなあ。
「訪問者に気を付けろ」
怪文書が届けられた朝霞家には、不可解な死の影がちらついていた。死んだ筈の女の姿が湖の畔で目撃された直後、朝霞家にゆかりのある男の死体が屋外で発見されたのだ。
崖崩れが発生し、外部からの救援も望めない中、奇妙な「訪問者」が訪れるが…。
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第一幕 せいめいのれきし 第二幕 ももいろのきりん 第三幕 ちいさいおうち 第四幕 かわいそうなぞう 第五幕 ふるやのもり 終幕 おおきなかぶ
ベルが鳴り客が来る。 事件があり、推測が語られる。 真相?が明らかになる?
本当のところは霞んで見えない。触れないところに何かがふっと存在している。これはなに?
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急死した映画監督峠昌彦の親友井上は、週刊誌記者を装い、
ある目的を持ってとある別荘を訪れる。
そこで彼を待つのは、峠を育てた朝霞家の人たち。
彼の目的とは。その目的は果たされるのか。
一方、館で待つ人達には「訪問者に気をつけろ」という警告が。
さらに、館で暮らす少女が、三年前に不審死を遂げたはずの
「大おばちゃま」を見たと言い出して・・・
招かれざる客たちも加わり、さらに天気も荒れ始め、土砂崩れにより
大きな密室と化した館で、新たに死体が。。。
クローズドな空間を舞台にした王道パターンのミステリー。
事件の特異性やトリックの派手さはない。
しかし、恩田さんの語りの上手さでどんどん惹きつけられる。
いったい犯人は誰で、その動機とは?
「訪問者」とは誰なのか。そして、警告してきたのは誰なのか。
語りの部分での適度な裏切りと伏線。
絶妙に残す曖昧さ。
スタイルとしては『木曜組曲』に近いかな。
登場人物たちが一箇所に集まって会話を続けていくことで
真相が究明されていくタイプの推理モノ。
最後の最後まで楽しめる一冊でした。