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  • みんなの評価 5つ星のうち 3 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/03/29
  • 出版社: 三修社
  • サイズ:20cm/300p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-384-05615-0

紙の本

北風の吹く夜には

著者 ダニエル・グラッタウアー (著),若松 宣子 (訳)

エミ・ロートナーは、雑誌「ライク」の定期購読を解約しようとメールを送る。返信がないのに激怒した彼女が送った3通目のメール「もう払わないから!」に、雑誌とは一字違いのレオ・...

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北風の吹く夜には

税込 1,980 18pt

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商品説明

エミ・ロートナーは、雑誌「ライク」の定期購読を解約しようとメールを送る。返信がないのに激怒した彼女が送った3通目のメール「もう払わないから!」に、雑誌とは一字違いのレオ・ライケ氏から返信があったことから二人のメール交換が始まる。メールのやりとりを通して二人はお互いに興味をもち始め、メールは次第に情熱的に。そしてある日、ついに出会う約束をするのだが…。理想の夫と幸せに暮らすエミと美しい婚約者を持つレオ。肌をさすような北風が、交わるはずのない運命を、近付けていく…。会わないことで感情を高め合う男女を描いた、おかしくもせつない大人のロマンス。【「BOOK」データベースの商品解説】

理想の夫と幸せに暮らすエミと、美しい婚約者を持つレオ。エミが送った間違いメールをきっかけに、二人のメール交換が始まる。メールのやりとりを通してお互いに興味を持ち始めた2人は、ついに出会う約束をするのだが…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ダニエル・グラッタウアー

略歴
〈ダニエル・グラッタウアー〉1960年ウィーン生まれ。作家。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (2件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

メールだけで構成された異色の恋愛小説?! ただ、訳書ならではの違和感が拭えない。

2012/04/10 21:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

きっかけは一通の間違いメール。
エミという女性が「ライク」という雑誌の定期購読を解約を申し込んだアドレスは、
雑誌とは一字違いのレオ・「ライケ」氏だった。

激昂したエミのメールにウイットに富んだ返信をしたレオ。
それをきっかけに、ふたりは頻繁にメールをやりとりするようになる。

既婚で子どものいるエミ。一方レオは彼女と別れたばかり。
ふたりは「会わない」ことを約束し、メールを続ける。
そしてある日、「会う」約束をしてしまう。


メールを介してやりとりするふたりの男女。
映画の『ユーガットメール』を彷彿させるのだが、
内容は大きくことなる。
なぜならば、本書に登場するふたりの男女は会わないのだから。

日々のことを語り、
自分自身の内面を語りあうエミとレオ。
ふたりのお互いに対する興味は、
メールを重ねる度に膨らんでいく。
それでも「会わない」ことを選択するエミとレオ。

「会いましょう!」と言って(書いて)も、
それは冗談だとわかっている。
なぜならば、わたしたちは「会わない」ことにしたのだから。

エミとレオは自分の心と、そして生活と葛藤する。
そんなふたりの気持ちの変化を追体験する形で
見守るのが読者の役割だ。

本書は全編、メールで構成されている。
約300ページの本書に収まっているメールの数は膨大だ。
長いメールもあれば、一行だけのこともある。
手紙と違って読み返すよりも前に、
感情に任せて送ってしまった内容もある。

メールを介する男女のやりとり。
10年ほど前ならば手紙であったけれど、
こういうやりとりは、普遍的なものだ。

そしてエミとレオの会話(筆談?!)。
ふたりのやりとりは、人間関係でよく見られる
ある種の「ゲーム」だ。
このやりとりも普遍的なもの。

普遍的なものは受け入れられやすい。
ベストセラーになった理由にはそういう点もあるのだろう。

ただ、これは翻訳書だから仕方のないことなのかもしれないが、
エミやレオの言葉遣いが、とても不自然。

例えば英語の「I love you」。
「私はあなたを愛している」との翻訳は
間違いではないけれど、
違和感を覚えてしまう。

文化、習慣エトセトラ…
バックグラウンドが異なる言葉を訳するというのは
とても難しいことなのだと想像する。
「超訳」ではないのだから、
意訳の多用もよろしくないだろうし。

そんなわけで、エミとレオの会話は
わたしの心には響かず。
ついでにいうと――これも翻訳のせいか――、
安全な場所を手放す決意もないまま
レオを求めるエミの狡さが鼻につき、
共感するところもなかった。

わたしにとってエミは
『深く深く、砂に埋めて』の友利子よりも
よっぽど「嫌な女」である。

ただひとつ爽快だったのは、
ラストにレオが取った行動だ。
わたしはその行動が「正解」だと信じている。
他に正しい解など存在しない、
それくらい適切な行動を彼はとったのだと。

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2012/03/20 22:15

投稿元:ブクログ

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2012/09/23 16:01

投稿元:ブクログ

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