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商品説明
捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、製薬会社サラリーマンの殺人事件。息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。姫川玲子班解体直前、殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、世田谷の老人同士の小競り合い。事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。それは、被害者の個人情報を、犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。事件の背後には何があるのか!?—。【「BOOK」データベースの商品解説】
捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作と、倉田修二、葉山則之の3人がそれぞれ手がけた3つの事件。事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点がひとつあった。それは…。『小説宝石』に掲載したものを単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
感染遊戯/インフェクションゲイム | 5−48 | |
---|---|---|
連鎖誘導/チェイントラップ | 49−91 | |
沈黙怨嗟/サイレントマーダー | 93−137 |
著者紹介
誉田 哲也
- 略歴
- 〈誉田哲也〉1969年東京都生まれ。学習院大学卒。「妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞、「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。他の著書に「疾風ガール」など。
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誉田 哲也、短編でも腕の冴えを見せてくれました。でもなにより嬉しかったのは、あの関西弁を使うセクハラおやじが登場しなかったこと。大阪の人には申し訳ありませんが、関西弁のミステリ、特に刑事ものってなんだか変なんです。それがないだけでお話がこんなにスッキリするなんて、偏見ですよね、絶対・・・
2012/01/26 19:24
8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
雰囲気のあるカバー写真で、ちょっと映画風だなとは思いますがいいのではないでしょうか。帯を意識してカバー下半分をほとんど色だけにしていますが、裸にしてみてもさほど違和感がありません。文字の入れ方さえ工夫すれば、このまま文庫にも使えそうなデザインかな、なんて思います。このシリーズの泉沢光雄の装幀は安定しています。ちなみに写真提供は(C)MASAO HAYASHI/SEBUN PHOTO/amanaimages、(C)BLOOMimage/amanaimages。
で、今回は姫川玲子シリーズからのスピン・オフ短編集。出版社のHPの内容紹介文は
*
『ストロベリーナイト』のガンテツ。
『シンメトリー』/「過ぎた正義」の倉田。
そして、捜査一課姫川班最若手だった葉山。
捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、
製薬会社サラリーマンの殺人事件。
息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、
倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。
姫川玲子班解体直前、
殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、
世田谷の老人同士の小競り合い。
事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。
それは、被害者の個人情報を、
犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。
事件の背後には何があるのか!?
*
となっています。各話についても触れていますが、ここはあえて違う角度からそれぞれについて紹介しましょう。もちろん、初出も書いておきます。
・感染遊戯/インフェクションゲイム(「小説宝石」2008年7月号):事件の鍵は15年前に捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、製薬会社サラリーマンの殺人事件。大手製薬会社勤務の25歳の若者の死にまつわる様々な不思議・・・
・連鎖誘導/チェイントラップ(「小説宝石」2010年5月号):息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、倉田修二がかかわることになった麻布十番で起きた路上殺傷事件。34歳の女性は死亡、45歳の外務省勤務の男は重症、現場から逃げ去る男が目撃され・・・
・沈黙怨嗟/サイレントマーダー(「小説宝石」2010年8月号):仲良く碁を打ち合っていた老人が、相手の「待った」の一言で顔色が変わった。そしてついには傷害事件に。祖父の怪我に驚いた千尋は北沢警察署に行き、刑事課強行犯捜査係の葉山則之が対応して・・・
・推定有罪/プロバブリィギルティ(「小説宝石」2010年10月号~12月号):二係の指名で杉並署の殺人未遂事件を手伝うことになったガンテツ。しかも、被疑者は既に逮捕済み。問題は被疑者の服についていた血の量、とてもその事件だけのものとは思えない・・・
どの話も楽しめます。私としては、姫川の過去を言い立てるガンテツが登場するだけで、興味が半減するところがありますが、お話の出来がいいのでスルーしておきます。おまけに、この短編集には東京生まれながら関西弁で姫川に言い寄っては、肘鉄を喰っているあのオッサン刑事、蒲田署の巡査部長・井岡博満が登場しません。それだけでも心が休まるっていうものです。長編で疲れた頭を短編で癒してみてはいかがでしょう。