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読割 50
紙の本
一年有半 (光文社古典新訳文庫)
著者 中江兆民 (著),鶴ヶ谷真一 (訳)
「余命一年半」を宣告された中江兆民による、痛快かつ痛切なエッセイ集。政治・経済・社会への歯に衣着せぬ批判から、人形浄瑠璃への熱愛までを語り尽くした明治の大ベストセラーが、...
一年有半 (光文社古典新訳文庫)
一年有半
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商品説明
「余命一年半」を宣告された中江兆民による、痛快かつ痛切なエッセイ集。政治・経済・社会への歯に衣着せぬ批判から、人形浄瑠璃への熱愛までを語り尽くした明治の大ベストセラーが、豊富な注とともに蘇る。【「TRC MARC」の商品解説】
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「評は一言で尽きる、平凡浅薄」(正岡子規の言 、本書解説(321頁)より)
2023/12/29 14:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
子規の言ほどではないとは思いましたが、中江兆民理解のための必読書であるとは知りつつも、一部を除き内容の面白くなさから呻吟して読み終えた一冊でした。その代わり、その解放感たるや大でしたね(苦笑)。
「日本に哲学なし わが日本には古くから今に至るまで哲学がない。・・・ 哲学なき国民は何ごとをなすにも深みに欠け、浅薄にならざるを得ないのである」(55~6頁)。
「そのとおり、普遍の真理というものはみな陳腐なのだ。言えば陳腐だが、行なえば新奇だぞ。それに君たちの陳腐とすることは、国家にとってはどれもきわめて必要なものばかりだ」(291頁)。
「たとえ理想が今ただちに実現できない情勢にあっても、純然たる普遍の理念も、これを口にし書きあらわすことで、いつの日にか必ず実現をみるのだと心に期するであろう」(303頁)。
なお、訳は読みやすい良訳でしたが、ところどころ訳者の日本語がおかしいと感じた箇所がありました。