紙の本
日本は滅びないけど
2017/12/06 11:18
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んで良かった。
外国の例などから、手抜き家事への罪悪感は
無用だと思い至りました。
広い視野って大切ですね。
紙の本
きちんとした家事という信仰
2020/09/22 21:35
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「家事」の現状について、日本の過去と現在、諸外国との様々な比較も盛り込み取りまとめられた一冊。しかし、友人の例から「アメリカは」とか、娘のホームステイの経験から「フランスは」と論じることは果たして正しいのか。
またタイトルにしている「日本を滅ぼす」というのキーワードもあまり理解できませんでした。
日本で「女性が家事をする」という思想が根強いことはわかりましたし、エピソードも豊富ですが、何かスッキリしない本でした。
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平成も終わろうとしているこの時期に、こういうことを本にして主張しなくては、まだまだ意識が浸透していないということか・・・我が家が25年も前から実践して、私にとっては当たり前のことだらけ。
作者が「日本だとこうだよね」と書いていることも、そうか?と思うところがたびたびあり。本当は面倒だと思いながらも罪悪感から従うべしと思ってしまう慣習など。私自身はとっくに罪悪感もなく合理的に捨て去ってきたのだけど、まだまだみなさん後生大事に抱えているのかしらん。また学校関係の下りは、「日本は」というより、「私の子どもが通った学校は」なんだろうな。子どもの宿題や持ち物忘れで、小学校から電話がかかってきたことなんてなかったし。
そして、日本では一般的に「こうあれ」と思われている・思わされていることが、それが母親からの見えない圧力で抗えない部分もあるというのにはなるほど、と。私にはそういうお小言を言う母親がもういない分だけ、その呪縛からは解き放たれているのかも。
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家事育児など家庭内のジェンダーによる役割は、「イクメン」なんて言葉がある限り解決しないのだこの国では。
女性はため息と共に読み終わり、こんな本こそ世の男性に読んで欲しいけど、読んだところで悲しいかな恐らく理解はしないだろう。
連ドラ「コウノドリ」で「俺も手伝うよ」と言った父親に「何言ってんだ、お前の子だろ」と言い放つ産科医。この一言に全てが凝縮されている。
父親本人の意識が変わってもそれをフォローする環境や周囲の理解、一番手強い身内の意識を変えていかない限り、ニッポンのお母さんは世界で一番大変な役割を背負ったままひたすら頑張るしかないのだ。働いて保育園の送り迎えに弁当に日々の食事に家事に加えて身綺麗にして「キラキラ輝いて」いることを求められる存在なのだ。お母さん本人が一番がんじがらめになり頑張ってしまうしかないのかも知れない。
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(221ページ)家の基本的な要素として(中略)
・安全だと感じられること
・避難所であること
・暖をとったり調理をしたりするための火があること
・眠るためのプライバシーが確保されていること
華美にならず、かといってストイック過ぎず、自分だけにとって快適な空間とせず、フラッと訪れたお客さんに一日くらい泊まってもらえるような家がよいのかな。
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題名が気になって図書館で注文するのは待ちきれなかったのでめずらしく買って読んだ。
まあ、なんと変わらない女性の生き方。
自分も含めて。
「良い母」「良い妻」にならなければと思うし、綺麗な部屋にいると幸せを感じてしまう。
でも、こういう本が出て、少しずつでも意識が変わってほしいと思う。
断捨離したい物No.1が「夫」というのは、寂しい現状だと思うけれど。
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だいぶ前に買ったのに未読だったのでこの機会に読んでみた。著者はナチュラルクリーニングをはじめ、お掃除講座などを展開されている方で翻訳家でもあるそう。
そんな方が「(日本人女性は)家事のしすぎ」という内容の本を書かれることが興味深い。むしろ「もっときれいに!もっと自然で丁寧に!」みたいな方向性になりそうなものなのに。
家事、育児をはじめ女性たちが無償労働に押し込められては家族や子供の問題を一身に担わされ、多くの責任を持たされ、有形無形のプレッシャーに囲まれてきたかをさまざまなデータや調査によって明らかにしていく前半は筆致が鋭く快刀乱麻という趣き。そうはならないようになりたいと思いつつ日本に生まれ育って文化に染まり切って思いきれずにいる私には非常に共感できる内容だった。
後半はミニマリストや断捨離、一方で「片付いてはいないが多くの人が憧れる暮らしをしている人」の話に飛ぶ。やや唐突な感じ。「丁寧な暮らし」の究極ともいえるライフスタイルと反対の極にあるライフスタイル。「それぞれが心地よいあり方で暮らすことが大事」「やりすぎないようにした方がよい」というのが著者の結論のように思うが、いまひとつ前半との関連性が薄いように感じる。
いずれにしても、昭和の時代とは働き方も暮らし方も社会構造も大きく変わっているのだから固定された役割分業にこだわることなく(というかこだわってると危険)それぞれに合った生活のスタイルをすべき、という主旨と捉えれば概ね賛成。話変わってナチュラルクリーニングは興味あるけど手を出せてない領域なのでそっちの本も読んでみようかな、
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タイトルに惹かれてKindle版をよみました。色々データを根拠に書かれています。納得できる部分もあり、できない部分もありました。なので、星2つ。
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翻訳家であり、ナチュラルクリーニングの提唱者でもある著者が、日本の家事労働のあり方や戦後70年以上経った今でも変わらない女性の社会的立場について、2016年に上智大学大学院での論文執筆にあたっての調査や海外の人脈との交流から得た情報を元に書いた一石を投じる意見書。
著者は凄い女性だと感服する。様々なデータから今につながる状況を導き出す。
戦前の日本では、「女性は人間以下だった」という本の最後に出てくる一文は衝撃的(もちろん根拠がある)。
どんなに時代が進んでも、日本に於ける女性の立場が向上しないのは、やはり教育に根本原因があるのだと思う。また、政治、国家公務員など、国を動かす機関に占める女性の割合が一向に増えないことが、教育にもたらす影響も大きいだろう。
若い女性や男性には大げさでしょう、と思われるかもしれない。しかし、ここに書かれている事象を体験してきた年齢の女性には大きな共感と失った年月への悔やみを伴う内容だ。
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著者は重曹やクエン酸を使う掃除法などを紹介しているので、いわゆる有能な主婦礼讃の立場の人だと誤解していた。
家事の出来ない女性は恥、一汁三菜手作り、いつも気配り目配り、子供の頃から刷り込まれた意識を私もこの頃捨てつつある。家事をアウトソーシングしたって良いではないか、そんなアドバイスをくれたのは夫である。家事育児でワンオペしてきた妻だと定年になってようやく知って、反省しているとは本人の弁。今は洗濯と掃除、そして食事の後片付け担当。不足だと感じることも多々あるのだが、逆に私の不満が昔からの刷り込みに拠るものだと考えさせられた。根深い偏見を少しずつでも変えて行けたらと思う。
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なんとなかおかしいよね、そこまでやる?と思っていることが、日本の昔の文化や諸外国の例と比較されて、だよね〜、と軽く思える。体験談も多いがそれなりにデータも出している。肩の力を抜いていいんだなと罪悪感なしに思えてくる。
・まずい料理に謝るのは日本だけ?
・和洋折衷の団地が片付かない家の原点
・「和洋中」なんでも作れるキッチンにある道具は
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当たり前だ、と思っていたことがそうじゃない、ってことがワサワサ書かれている。
外国の朝食のシンプルさや、屋台や外食への依存の高さ。
毎回食器なんて洗わなくていいこと。
かつての日本でも、いちいち温かいご飯は食べていなかったり、食器は各自が食後湯ですすいでしまうだけだったこと。
政府の戦略(?)で、女性が育児も家事も無償で担うよう仕向けられていたこと。
後半の「断捨離」については特に感想はないが、日本全体、特に女性自身の思い込みが自分の首を締めている、と言うことに気づいた。
ほんっとに日本人、とくに母親たちは真面目でエラかった。
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2018.06.15
彼女のツイッターをフォローしているので、読んでみましたが、話があちこちに飛んで、結局何が言いたいのかわからない…という章が多かった。
特に第2部の『片付けすぎが家族を壊す』は…主張も結論もよくわからず読むのが苦痛でした。
結局は著者の『私は外国人の知り合いがたくさんいるのよ外国はこうなのよ日本はここがダメね』論に付き合わされた感…。疲れる本でした。
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なかなかインパクトのある題だ。
しかし中身は責めることも、攻め過ぎることもなく、もう少しリラックスした内容だった。
とはいえ、ある人々にとっては「とんでもない!」の噴飯ものだろうが。
第一部は、表、資料を多用した論文に近い作りだ。
第二部は、片付け、ミニマリスト、断捨離など近年の片付けブームに待ったをかける内容だ。
第二部は第一部とは様相が違い、これはこれで生活の見直しという点で有意義である。
心地よい家とは何か、それを考え直すという点では良いが、第一部との違いに違和感を覚えた。
もちろん「家事」とはほぼ片付けであり、流れが全く違うというわけではないのだが、主眼がそこにだけ置かれているようで、それが前出の違和感につながったのだ。
46頁、『「女中のいる家」の基準が核家族へ』という考察は面白い。
人出があっての基準をそのまま核家族に当てはめるのはやはり無理が生じる。
それは現代社会とも同じだ。
働き手が減っているのに同じような基準のサービスを求めるのは無理であって、そこになんらかの合理化を進める必要がある。
まさに「家族経営」!
144頁の家族へのラブレターコンテストの最優秀賞について述べた箇所。
これはラブレターなんかじゃない。
自分の親、子供のシモの世話は仕方がない。
しかし、妻がやって当たり前と思っている夫の介護なんて私はしたくない。
悪妻で結構、だらしない母親上等!
心の中ではそう思っていても、そんな啖呵をきって実行するのはなかなか難しい。
少しずつ、「シェア」の概念が広がって行くことを願うばかりだ。
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タイトル見て気になったので読んでみた。
正直いって,タイトルにつられた感が...。
夫婦間の家事負担等を諸外国と比較している,
家事や血縁付合いのが男性より女性の方が大きい,
といった内容です。