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著者紹介
メアリー・マッカーシー
- 略歴
- 1912~1989。アメリカの作家、評論家。著書に、小説『グループ』『アメリカの鳥』、評論『フィレンツェの石』ほか、『ハノイ』『ヴェトナム報告』『アーレント?マッカーシー往復書簡』など。
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紙の本
やい池澤夏樹下らぬ三文小説をセレクトするな
2009/09/25 19:51
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
メアリー・マッカーシーといえば「グループ」を書いたことで知られるアメリカの美人女流作家ですが、「アクセルの城」で有名な批評家エドマンド・ウイルソンの伴侶でもあったとは知りませんでした。別に知らなくても全然構いませんが、問題は彼女のこの作品です。
ちょうどアメリカのジョンソン大統領が北ベトナムを爆撃した頃にパリで学生生活を送っていたアメリカ人の若者ピーター君の留学中のあれやこれやの小事件が、まるで牛の反芻のように延々と垂れ流されていて、この文章のどこが偉大な20世紀の小説なのかといぶかしく思わないわけにはいきません。
たとえばソルボンヌの外国人のための初級文明クラスの授業がつまらないそうですが、それがいったいどうした、こうした。つまらなければやめればいいじゃないか。それをつまらないと書けば小説になるとでも思っているのでしょうか。
サルトルがルフェーブルに接近したからなんだというのだ。さらにはお決まりの失恋話や交友関係や放浪者やローマ旅行やアパルトマンの家主とのトラブルやオートバイを船で持ち込もうとするときに持ち上がった事件やらアリストテレスやカントの感想だのを聞きたくもないや。もうもう勘弁しとくれ。それはお前さんのミクシィにでも乗っけといてくれ、と言いたくもなるのです。
だいたい「アメリカの鳥」というタイトルと本文はどういう関係になっているのかさえ最後まで読んでもさっぱりわからぬ。ピーターの母親がランドフスカに師事したピアニストであることと、パリではトイレの事情がひどく悪いということだけがわずかに脳裏に残された近来まれに見る後味の悪い読書でした。
紙の本
青春?
2019/01/21 14:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
中盤くらいまでは異邦人目線がとても面白かった。
(トイレの話でピーターの人間性に面白さを感じる。
5分後に水爆で破壊されるなら掃除しなくて良いんじゃね?笑)
しかし後半政治絡みの話が出てくるとどうも・・・
ただでさえこの手の小説にしてはやたらと注釈があって分かりにくいというのに
当時を知らない世代としては余計分かりにくいです。