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紙の本
完本酔郷譚 (河出文庫)
著者 倉橋 由美子 (著)
慧君がかたむける魔酒の向こうに、夢幻と幽玄の世界が官能的に交叉する−。今なお多くの読者を陶酔させ続ける孤高の文学者・倉橋由美子が遺した珠玉の連作綺譚シリーズを全作収録。〔...
完本酔郷譚 (河出文庫)
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商品説明
慧君がかたむける魔酒の向こうに、夢幻と幽玄の世界が官能的に交叉する−。今なお多くの読者を陶酔させ続ける孤高の文学者・倉橋由美子が遺した珠玉の連作綺譚シリーズを全作収録。〔「よもつひらさか往還」(講談社 2002年刊)と「酔郷譚」(2008年刊)の改題,合本〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
花の雪散る里 | 9−15 | |
---|---|---|
果実の中の饗宴 | 17−23 | |
月の都に帰る | 25−31 |
著者紹介
倉橋 由美子
- 略歴
- 1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。
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紙の本
何とも幻想的で夢の中にいるかのような錯覚に陥ってしまう倉橋由美子氏の作品集です!
2020/06/01 10:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『パルタイ』や『スミヤキストQの冒険』などの作品を発表された倉橋由美子氏の作品です。上記2作品も含め、同氏の初期の作品は戯画・風刺的な傾向が見られる一方、後期では『よもつひらさか往還』などに代表されるように幻想的で、作品によってはSF的な要素が多くなってきています。同書は後期の作品集で、とっても美しい小説「花の雪散る里」や、ポール・ゴーギャンの世界とのあいだを行き来する「果実の中の饗宴」、主人公の慧くんが慕う女が山里深く降る雪のなかに出てきて、彼女とさまざまなことをしてしまう 「雪女恋慕行」、そして、好きな女と飲み食い暮らしているうちに数百年が過ぎてしまうという「緑陰酔生夢」などが収録されており、読んでいる時は、夢の中を漂っているかのような不思議な気持ちになってしまう一冊です!