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商品説明
ドゥルーズ、フーコー、バディウ、アガンベン、ゴダール…。思想と映画を同時に論じつつ「叛乱に対する叛乱」をさぐる、世界を破壊する思想入門。『週刊金曜日』連載の「生の最小回路」を中心に書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
廣瀬 純
- 略歴
- 〈廣瀬純〉1971年生まれ。龍谷大学経営学部准教授。著書に「美味しい料理の哲学」「闘争の最小回路」「シネキャピタル」など。
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著者/著名人のレビュー
『シネキャピタル』(洛北出版)同様、本書でも、
ジュンク堂
『シネキャピタル』(洛北出版)同様、本書でも、映画と現代思想との切り結びが面白い。
廣瀬によれば、映画作りとは、社会を形成する無数の映像のいくつかを歴史や人生の本流からはすこし外れた場に引き止め対流させ、そこで反復することなのである。
ジャン・リュック=ゴダールは言う。「物事はつねに正面から撮影されるべきであり、正面からまっすぐ見ればこそリアルに把握できるといったことが、世間では信じられています。レヴィナスのような哲学者ですら、顔をきちんと見ればその人を殺したくなることなどあり得ないと考えています〔……〕。他者を理解するためには、カメラをその人の背後におき、彼の顔を見ないようにする必要があるのです。そしてまた、その人の話に耳を傾けている第三者を通じて、彼を理解するようにしなければならないのです。」
覆面をして活動を展開することで有名なサパティスタたちも、言う。「顔を覆うことによってこそ、私たちは人々の目に見えるようになったのだ。」
他者の顔は「何時、殺すなかれ」の命令を告げるというレヴィナスの考えとは反対に、顔(素顔)を曝すことで黙殺され、虐殺されてきた人々も実際にいるのである。