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紙の本
デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び
著者 坂本 旬 (著),豊福 晋平 (著),今度 珠美 (著),林 一真 (著),平井 聡一郎 (著),芳賀 高洋 (著),阿部 和広 (著),我妻 潤子 (著),たき りょうこ (漫画)
今なぜデジタル市民教育なのか。めざすべき社会像に近づくための人権教育と民主主義の学びを基盤としたデジタル・シティズンシップの実践や、創造的思考、著作権問題などについて論じ...
デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び
デジタル・シティズンシップ プラス やってみよう! 創ろう! 善きデジタル市民への学び
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商品説明
今なぜデジタル市民教育なのか。めざすべき社会像に近づくための人権教育と民主主義の学びを基盤としたデジタル・シティズンシップの実践や、創造的思考、著作権問題などについて論じる。小学校〜高校の教材10事例も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
1人1台端末の実施で本格的に進みだしたICT教育。とまどう学校と保護者のために、具体的な授業例と実践のポイントを紹介。テクノロジーを味方につけて積極的に発信し、豊かな民主主義を実現するデジタル市民への学びをめざす。
【目次】
マンガ でじたる・してぃずんしっぷってなに?
第1部 善きデジタル市民となる学び
第1章 デジタル・シティズンシップと学校教育とをつなぐ
第1節 デジタル・シティズンシップ教育の実際――坂本旬
第2節 デジタル・シティズンシップなんておおげさ?――豊福晋平
第2章 やってみよう! デジタル・シティズンシップ
第1節 デジタル・シティズンシップの実践10事例――今度珠美・林一真
第2節 保護者とデジタル・シティズンシップ――今度珠美
第3節 教員とデジタル・シティズンシップ――林一真
第3章 生徒指導とデジタル・シティズンシップ
第1節 〈座談会〉児童生徒の自主性を育む指導と学びへ――今度珠美・林一真・平井聡一郎
第2節 デジタル・シティズンシップは学校を変える――平井聡一郎
第2部 ちょっと先行くデジタル市民
第1章 デジタル市民の戸惑いと課題
第1節 デジタル市民に不可欠な責任と配慮――芳賀高洋
第2節 プログラミング共同体―Scratchのオンラインコミュニティー――阿部和広
第2章 著作権とのつきあい方
第1節デジタル市民の著作権――芳賀高洋
第2節 著作権ワークショップ――我妻潤子
第3節 著作権に対する教師の向き合い方――芳賀高洋
第3章 デジタル市民の文化と学び
第1節 〈座談会〉Scratchのリミックス文化とクリエイターの権利――芳賀高洋・阿部和広・我妻潤子
第2節 考え、認め合い「常識の範囲でご自由に」創造できる社会をめざして――芳賀高洋
私たちのデジタル・シティズンシップ―あとがきにかえて――豊福晋平
【商品解説】
目次
- マンガ でじたる・してぃずんしっぷってなに?
- 第1部 善きデジタル市民となる学び
- 第1章 デジタル・シティズンシップと学校教育とをつなぐ
- 第1節 デジタル・シティズンシップ教育の実際――坂本旬
- 第2節 デジタル・シティズンシップなんておおげさ?――豊福晋平
- 第2章 やってみよう! デジタル・シティズンシップ
- 第1節 デジタル・シティズンシップの実践10事例――今度珠美・林一真
著者紹介
坂本 旬
- 略歴
- 〈坂本旬〉法政大学キャリアデザイン学部教授。著書に「メディアリテラシーを学ぶ」など。
〈豊福晋平〉国際大学GLOCOM准教授・主幹研究員。共著に「デジタル・シティズンシップ教育の挑戦」など。
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紙の本
ギガスクールで悩んでいる方に
2022/05/07 11:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:精華町の議員 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校教育分野を中心に、急速なICT導入が進んでいる。ギガスクール構想ともいわれている。
デジタルという言葉から、すぐにパソコンやスマホを連想し、高齢層を中心として「とっつきにくい」「苦手だ」感がすぐに表明される。
だが、特に学校教育分野では教えることが大きく変化するわけではない。ICT教育とは、「ICTを理解する教育」ではなく「ICTを活用した教育」であることを忘れてはならない。
ただ、新たなことに取り組むとなると、「心配」が先立つ。従来の価値観や振る舞いでは対応できない場面も出てくる。それは、そろばんから電卓、電卓からコンピュータ、さらにパソコン・スマホとだんだん個人場面での活用シーンが増えることによって姿を変えて顕在化する。
子どもの世界では、「学校の裏サイト」というものが流行し、それをのぞくと「A先生とB子が付き合っている」とか「C先生の態度が悪いので、無視している」「Dくんをみんなでいじめよう」などの書き込みが発生した。次の段階では、個人持ちのスマホでSNSを通して、個別の閉鎖的なグループチャットの場面では、無視したりレスポンスの遅い子どもを除外するなどのネットいじめなるものが出現している。
もちろん、それらの言動を肯定して推奨するわけではないが、ツールをどのように人間社会にあわせて使いこなすのかがポイントとなる。
過去には、中学校の校則で髪形を決めたり、今でも靴下の色を指定したり、暑かろうか寒かろうが、制服着用の時期をルール化したりと、ほぼ意味のない規制がされていた。
子どもたちが身に着けるべきことは、「従順にルールに従う態度」ではなく、「自分の足で立ち、自分の頭で考え、実行する力」であり「他者との関係性を構築し、コミュニレーション能力を高めること」などのはずだ。
同じように、ICT活用の教育地面でも、「禁止」することではなく「人道に合った使い方を学ぶ」ことが重視されなければならない。
学校現場でも、警察やシステムエンジニアを呼んで「脅しの教育」をするのではなく、発達段階に応じたツールの活用法・考え方をしっかりと教育することが求められている。
対面授業とICT活用授業が対立するものでもない。
この本は、ICTが苦手な方、教育にとって害だと思っている方なども納得できる内容がある。
ぜひ、関係者は一読して、学校教育のあり方を論じてほしい。