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商品説明
性・暴力・震災など現実に切り込む衝撃作で賛否両論を巻き起こし続け、原発問題にも真っ向から挑む鬼才映画監督・園子温。その「映画のような」壮絶な人生とともに、極端を貫いて道なき道を生き抜いた先の希望を語る。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
芸術には元来、人間が生きる社会の中にある
ジュンク堂書店池袋本店さん
芸術には元来、人間が生きる社会の中にある病理やタブーを描写し抉り出す機能があります。しかし現代日本において市場に流通する芸術作品のほとんどは、そのような力を発揮することなく、社会性とは切り離された無難で安全なものとして消費されているのが現状です。本書の著者である映画監督園子温は、そんな我が国の現状の中では例外的に、社会と切り結ぶ挑戦的で刺激的な表現活動を続けています。
彼は自らの映画作品において、人間や社会の暗部を描くことを恐れません。自殺・近親相姦・他者への暴力、そして原発問題。目を背けたくなるような「痛い」テーマであっても恐れずにそれに取り組み、人間が抱え込んでいる本質的な問題に到達することを目指す彼の創作は、「言ってはいけないこと」だらけになりつつある日本社会の窮屈さを吹き飛ばそうとするかのような自由さに満ちています。
本書では、園自身の言葉によって彼の半生と思想が語られていますが、「刹那」というフレーズが、あたかもキーワードであるかのように頻繁に登場します。「この刹那を後悔しないために、より人間的であるために」(p.174)。彼にとって、生きるということはその一瞬一瞬を全力で生きる、ということを意味しています。嘘をつくこと、保身に走ること、目の前の社会や現実から目を背けること。「いま、ここ」のこの瞬間を台無しにしてしまうようなそんな態度ではなく、一瞬一瞬の「刹那」を正直に、本気で生きることを、園は強い言葉で主張しています。
本書に冠されたタイトル、「非道に生きる」。あらかじめ他人にセッティングされた「道」にあらざる生き方を絶えず探し求めていく人生観を、このタイトルは指し示しているのでしょう。希有なこの表現者の生き様に、本書を通して是非触れてみてください。
(評者:ジュンク堂 池袋本店 芸術書担当 下田裕之)
日本映画界の鬼才、園子温完全書き下ろし!
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
日本映画界の鬼才、園子温完全書き下ろし!大人気〈アイデアインク〉シリーズの第4弾。
園子温が作る映画はよく「極端、過激」と言われ、好き嫌いがはっきりと分かれる監督だと思う。
個人的には園子温が描く家族の描写が好きで、「幸せな家族」を一生懸命に演じ、うわべだけ
取り繕ろうとする家族の姿はとても印象的であり、普通の人なら嫌悪感を抱くかも知れない。
物語は自身の体験が元になっていることが多く、この本にはそんな「映画のような」人生が語られており、
園子温ファンには是非読んでいただきたい。
劣化した日本映画の現状についてや、映画を作る人、観る人に向けたメッセージも語られており、
非常に興味深い内容となっている。
芸術担当