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紙の本
読み飛ばしを許さない真摯さがページの背後から見えてきます
2005/10/18 22:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいたいマンガを1冊読むのに、そんなに時間はかからないでしょう。いわゆる「コミックス」というやつなら、30分もかからずに読み終わってしまって、「ああ、早く続きが読みたい」などと思うところでしょうか。
それが、この『風の谷のナウシカ』は、そのような読み方が出来ません。1冊がたかだか百数十ページであるのにもかかわらずにです。それもどうも、「出来ない」と言うよりはそういった読み方を「許さない」といった感じです。「もっときちんと読み込め」「読み飛ばすな」「読み捨てるな」というような思いとでもいったものが、ページをめくるたびに画面やストーリーの背後から聞こえてくるようです。
1つには、ストーリーの複雑さに理由を見つけることができるかもしれません。この第4巻でも、土鬼諸侯国へと南進するクシャナたち、腐海の秘密を追いながらナウシカを側面から援助していくことになるであろうユパたち、土鬼諸侯もいくつか宗派(?)に分かれていますし、もちろん独自に南へ進んでいくナウシカと、場所を替え、時間を前後しながら同時に進んでいくストーリーが絡み合っています。いずれこの同時に進んでいるストーリーが1つに収斂していくことになるのでしょうが、それまでは誰がどこでどうしているのかを押さえながら読んでいかなくてはなりません。
また、ストーリーの複雑さは当然、登場人物の多さをもたらしますが、この登場人物たちの関係が単純ではありません。主人公はナウシカだと言ってしまえばそれまでですが、単に彼女だけがストーリーの中で重要な役を演じているわけではなく、クシャナにもユパにも土鬼の僧侶たちにも、彼らなりの役割があり、単純に「主人公だ」「敵役だ」「脇役だ」などと色分けすることが出来ない面があります。どの登場人物もおろそかにはできないのです。
そして、これは以前にも書きましたが、画面の描きこまれ方です。最近のマンガでよく見かけるようなスクリーントーンでの処理がほとんどなく、手描きと思われるペンタッチで人物から道具、背景まで描かれています。実はどのページ、どのコマも同じように描きこまれているわけではなく、それなりに省略などもされているのですが、それでもこれだけの描きこみ方をされていると、1コマ1コマ丹念に見て、1つ1つ何か意味を見つけなければという気にさせられてしまいます。
そんな訳で、この『ナウシカ』を少々頭を抱え込みながら読んでいます。と言うか、読まされてしまっています。話全体としては、大海嘯へと進んでいってしまう世界と、様々な民族、宗派の予言が成就される方向で動いているようです。ただし、ここまでは余り救われるところはありません。読めば読むほど、人間は世界にとって悪ないしは罪でしかなく、滅びるしかない存在なのかと思えてしまいます。
細かく読んでいくと、読みにくく(?)させている理由をもう少し見つけました。
間接話法とでも言ったらいいのでしょうか。通常登場人物が何かを話している時にはフキダシで、誰が話しているのかわかるように描かれているものです。それがこの『ナウシカ』では、描かれている人物と同じコマの中にそこにいない人物の声が描かれていることがあります。アニメで、画面には出ていない人物の声だけが聞こえているというのを表現しようとするとこうなるのかなあ、といったような描かれ方です。かつての少女マンガでも見かけたりしたものですが、慣れるのに少し時間がかかりました。
また、結構フキダシも何もないコマというのがあります。絵だけで何かを語ろうとしているように見えて、ここでも先へ進む力が止まってしまいます。
もっとも、こうやって考え考え読み進めていくと言うのも楽しいものなのですが。
紙の本
圧巻
2020/12/31 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
手に汗握る、目が離せなくなります。
毎巻本当に物語に引き込まれます。
敵味方入り混じれての人物描写が他に類を見ない昨日だと思います。
紙の本
多くの出会いの中で
2017/02/02 16:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の子ども・不思議な力を持つチクク、
土鬼の軍司令官で話の分かるチヤルカ、
あとまだ出会ってはいないけれど、縁のある森の人・セルム。
ナウシカは偶然か必然か、それとも青き衣のものだからなのか、
物語の重要人物と運命的に出会いますね。
紙の本
感想
2015/07/23 21:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かいちょー - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の美しさ、醜さが凝縮されています。それもアニメよりもより深くリアルに。一冊読むと結構疲れます。エネルギーがある漫画です。
紙の本
連載漫画だった
2023/04/20 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ情報誌で連載されていた。ドラマチックな表紙に対し、物語部分の絵は非常に見辛い。スクリーントーンを多用する漫画とは別の物。