紙の本
謎は深まるばかり。
2019/01/09 10:40
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同性愛は病ではない、矯正できるものではないとWHOで言われてからも、マイノリティ故に多数派から、いわれなき色眼鏡で見られてしまう。
しかし、何故どの時代、どの民族にも少数ながらも性的マイノリティは存在し続けたのか。女性にとって有利な条件が息子に、男性にとって有利な条件が娘に。生物学として、そうはっきり言えるのか、牽強付会の感もあり、謎は深まるばかり。
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いろんな批判もあるけど、竹内さんの本はやっぱり気になるから買っちゃう。
今回はいつもの勢いがあんまりなかったけど。
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竹内久美子さんの本は久しぶり。
遺伝子モノは最初に出た頃からよく読んでいたが、
ちょっとぞんざいになった。文章や構成が。
結局「いまだ結論は出ず」という当たり前の結論で、
統計に頼るしかないのが現実。
異性愛の自分から観ると、生物学的に確かに興味深いのですが、
そんなことより両方いていいじゃん、みんな仲良くやろうよ、と思う。
ただ、好きな男性を男性と取り合うのだけはいやだ(^^;)
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この本を読みだして、
「何故子供が出来ない(出来る率が低い)同性愛が無くならないのか?」
という当たり前の疑問を持った。
それが遺伝によるものなら、子供が出来ない同性愛の遺伝子は滅びるはず。言われてみればそうだよなぁ。
さて、この本、タイトルが「同性愛」なので読むのに躊躇してしまうかもしれないが、上記のような内容が書かれていて至ってマジメ。
考えてみれば同性愛という観点から異性愛の謎が見えてくることもあるんだろうなぁ。
同性愛の遺伝子が残ることに対し様々な説があることで、結果として遺伝子が一定の確率で残ることに「なるほど」と思えたし、女性の同性愛者の方が男性のそれより少ないであろうことも一応納得できた。
「一応」というのは、何となく又別の説が出てきて、それが最も有力ってことに今後なるんじゃないかなぁと思ったから。そう思う明確な根拠は無いけど。
# 同性愛行為が異性愛行為の練習っていうのは中々面白い説。
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子供を作る可能性の低い同性愛者が、なぜいつの時代も一定数いるのか?を考察した本。
同性愛か否かは遺伝子で規定され、本人ではなく親経由で遺伝していくそうな。
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アルフレッド・キンゼイの調査結果では、男性の4%が同性愛者、13%が、16~55歳の間で3年間はその経験(バイセクシャル)がある。著者の竹内久美子によると、女性のそれは、男性の比率の1/2から1/3あるとのこと。同性愛者が残す子孫の数が少ないという統計結果をふまえ、本来自身の遺伝子を残したいと考える動物行動学の視点から、考察が続けられる。本の最後で、女性ホルモンが強い家系から女性ホルモンの多い男性が、逆に男性ホルモンが強い家系からは、男性ホルモンが強い女性が生まれる。そしてそれぞれのケースで自身が遺伝子を後世に残さなくとも、自分の親の代が強い生殖ホルモンを有しているので、家系としてみれば、遺伝子の継承が行われていると結論付けている。本題に関係なく展開される色々な話も興味深かった。
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なぜ同性愛者は常に一定の割合で存在するのか。子孫を残すには不利であるにも関わらず。という問いについて、最近の研究成果などをもとに解説。
無理やり新書の量まで増やしたような感じがなくもないけれど、ヒトという生き物を考える上でなかなか興味深い内容でした。
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三島由紀夫、アンディウォーホル、エルトンジョン、ジョンメイナードケインズ、トムフォード、フレディマーキュリー、マークジェイコブス、ミックジャガー、アレキサンダーマックイーン、ジャンポールゴルチェ。彼らの共通点は何かわかるだろうか?彼らはみな同性愛者またはバイセクシュアルである。YouTubeで海外のファッションショーを見ることが私は好きだが、多くのファッションデザイナーで同性愛者の人がとても多い。疑問に思っているときに、本著に出会った。
まず初めに言いたいが、この本は個人的に面白くなかった。内容が理解しにくく(これは理系の分野に弱い私が悪いが)、話に絶対的な結論が少なく、統計的データからの推論がたんたんと述べてあるだけである。しかも文章のなかにちょくちょく著者の過去の作品を宣伝してくる。ただいくつか興味深い内容があったので一部紹介したい。
第一章の最初の項目が「まずはペニスサイズを測定する」である。福岡伸一の本でも書いてある通り男の胎児はほうっておくと体も脳も女性化する。よって男性化させるために、男性ホルモンのテストステロンを分泌する。特に胎児期ではジヒドロテストステロンが関係している。男のペニスの発達具合を調べれば、その人の胎児期のペニスの発達具合も推定され、胎児期の性ホルモンの環境についてもわかってくる、らしい。結果として同性愛者の方が平常時、膨張時ともに異性愛者より5%長く、3%太い。著者も本書を読んだ私も意外な結果と感じた。胎児期の脳の男性化が同性愛に関係しているのかはこの実験ではわからずじまい。
もう一つ面白かった実験がある。男は右の睾丸が大きく、女性は左の卵巣と乳房が大きい傾向にあるらしい。そこで男女それぞれ睾丸と乳房が右が大きい、左右同じくらい、左が大きい人にわけ、男が得意とする分野、女が得意とする分野、性に関係ない分野のテストをさせたところ性に関係がない分野では全く左右の大きさの差に関係がなかった。そして右の睾丸が大きい男、右の乳房が大きい女は男が得意とする分野が得意だった。逆も同じ結果が出たが、驚くべきことに左の睾丸が大きい男は、左の乳房が大きい女よりもいっそう女性が得意とする分野で得意という傾向が出た。ただあくまで統計的データによる傾向が示されただけで化学的な根拠がなく残念。
理系の性染色体とかの勉強を避けて学生生活を過ごしていたので、いまさらツケがきたなと公開。結構難しい本のような気がするので、テーマ自体に興味がある人はある程度知識をつけてから読んだほうがいいかも。
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オキシトシンは愛と癒しのホルモンだったのか。オキシトシンとバゾプレッシンのくだりが一番おもしろかったかも。
自著や翻訳書の紹介が多くて、出てくるたびにげんなりさせられる。買ってまで読む本じゃなかったな。
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面白かった。深く考えたことが無かったテーマだが、こうしてみると、身近な存在。同性愛嫌悪は、自身に少なからず同性への感情が芽生えたときの戸惑いと感情のコントロールに苦しんだ経験によるものだと思う。それは、同性愛を嫌悪しており、同性愛者は嫌悪していない。
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僕はカミングアウトされた女性の同性愛者には未だお会いしたことはありませんが、男性の同性愛者は知り合いが2人います。
今でこそ社会的にその人たちの能力が広く認知されてきていますが、僕はこれまで、何故この世に同性愛者がいるのか(何故子を残しにくい同性愛遺伝子が消えずに存在し続けるのか)とは考えたこともありませんでした。
この本はあくまで現時点における理論に過ぎませんが、深く理解することができました。
実生活における苦労や悲しみを本当に理解することは難しいのですが、彼らが生まれてきた意味や存在理由にそれほど深いものはなく、僕ら人間の遺伝子レベルでの問題に過ぎないということでしょうか。
僕は同性愛者でもないし、この本も何気無く手に取った本でしたが、人に薦めたくなる一冊となりました。
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同性愛者についての疑問が、遺伝や、生物学にもとづいて説明されていて、おもしろかった。人間以外の生物でも同性愛的な行動は多いと知って驚いた。
また、古代ギリシャでは同性愛が高級とされていたこと、キリスト教以外の文化では、同性愛に対して比較的寛容な文化が多いことなどが分かった。
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自分はクルマのハンドルの遊びのような存在ではないだろうか。だなんて、ブルボンヌさん、素敵。
オルガスムスの際に、大事なホルモンであるオキシトシンの分泌が最高潮に達するだなんて、人間の体ってよくできてますなぁ。
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「同性愛が何故いつの時代にも常に一定の割合で存在するのか?」をテーマに多種多様な学説を用いて、最終的には今までに一般論とされてこなかった結果へと導く新書新書した新書(感想ママ)。特に、異性愛者の方々が同性愛者の方々を少しでも知ろうと思うなら読むといいかもしれない。あくまで少ししか役に立たないだろうけどね。
いろいろ学説を引用したり、竹内さんご自身の持つデータを使うのはいいですが、新書だからなのか、どうにも根拠を示すという大切な手順が抜けがちで残念。これでは、異性愛者が興味本位に読んで終わってしまいそう。いや、竹内さんの目的としてはわりとそれでいいのかもしれないけれど……。
あと、話がどんどん本筋を忘れて暴走している癖があるようなので、せっかく内容は比較的ある方なのだから、書き方を指導してあげてほしいなと思いました。このまま書かせてしまうと、竹内さんの印象が鼻につく人になってしまうよ。
まあ、体裁はさておいて、内容に関しては「あーそういう話もありましたねー」とわりかし豊富。補足説明の括弧の繰り返しが多くてつらい時もありましたけど、これが必要な方も読むだろうという配慮なのでしょう(苦笑)。
すっぱ抜いて一番伝えたかったのはおそらく「同性愛者が一定の割合で存在し続けてきた(であろう)事実は、同性愛者の異性の親系統が子孫を残す意味において繁栄する助けとなっている可能性が高い」ということでしょう。同性愛者の方々が過去を遡ってずっと存在していたかは、化石とかそこまでいかないと証明できないから難しいですね。しかし、まあ、そういう可能性もあるんかなあ、ととりあえず頷きました。一個人に反論できる次元の話でもないですしね。
いちおう、自分としても同性愛者の方が存在するのは何故か、って時々考えてきたのですよ、実は。小学校の同級生にいましたからね。分かっているだけでクラスに1人ずつ。男性の同性愛者でした。彼らと仲が良かったこともあって、そういうのもあるんやなあ、と偏見はあまり無いつもりなのですが、やっぱりどうしてなんやろ、という疑問はあった。で、脳みそ足りないなりに考えたわけです。私の中の結論は、「特定の種が多くなりすぎると地球上で飽和して食糧問題が発生する可能性があるので、一定の割合でそれを抑制する性質を持った群が必要とされるのではなかろうか」というもの。生物で食物連鎖を習ったばかりだったんですねえ、懐かしい。これは根拠も何もない、ただの思い付きなのですが、あながち竹内さんの言いたかった内容とリンクしている気がします。種の存続をコントロールするっていう要素がね。
それにしても、同性愛者の方々が存在するということを意識して生きている異性愛者って少ないんじゃないしょうか。わたしもそう大して考えているわけじゃありませんし。一定の割合で存在するといっても、同性愛者の方々は少数派にちがいない。多様性社会なぞ叫ばれていますし、少数派や少数意見に寛容かつ冷静に客観的判断と態度を取るように心がけたいものです。
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まず同性愛者は生命の発生と共に存在しえるもので
個性の一端であって
異常な状態でないということが立証されている
クルマのハンドルの遊びがないと事故を起こすとか
歯車に遊びがなければ回転できないということで
説明できるものだという
豚のメスが地中にあるトリュフを探しだすのは
オスのフェロモンと同じものを感じ取るからだという
この状態を実験材料として
人間の男性異性愛者と同性愛者と
女性異性愛者と同性愛者による4つの脳が
それぞれどう判断するかという実権をしたらば
女性異性愛者と男性同性愛者の視床下部が興奮し
残りの女性同性愛者と男性異性愛者は興奮しなかったという
同様に女性のフェロモンに対しても同じことが起こっている
更に同性愛者は子供を作らないのに
何故遺伝子が消滅しないかというパラドックスについて
遺伝的に証明している
キンゼイによれば男の4%は同姓とのみ接触し
13%がバイセクシャルとしており
異性愛者と比べて五分の一程度しか子供を持たないという
これは全ての生命に備わっているノーマルなものらしい
それに対して女性同姓愛者は量は男性の半分ほどらしい
同性愛を促す遺伝子を調べると母方にのみ依存しており
その繁殖についても間接的に関わっていることが認められた
更に男女の好みやラシサの大方が自然現象であることも
それが同性愛者の場合逆転するだけでなく
人一倍卓越することも認められているようだ
秀でた板前や美容師や物書きに男が多いとか
女性の専門家が男をはるかに凌ぐとかいう
パラドックスも在り得るということのようだ
同性愛者はバイセクシャルを含めて
男女それぞれの性器が標準以上に発達しているがしかし
フェロモンに対しての感受性は同姓に対して強いという
そして妊娠させる側の男性の同性愛者は
即物的に性交をとらえているし
妊娠する側の女性は同性愛者を含めて
遺伝の問題を考慮してか
相手を選び感情面の充実を大切にする
男性は右の睾丸と右脳が発達し
女性は左の子宮や乳房と左脳が発達するという
つまり一般的にな傾向として男は右脳的な感覚が勝り
女は左脳的に育つとうことらしい