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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/09
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/226p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391464-0
紙の本
プロ野球オーナーたちの日米開戦
著者 山際 康之 (著)
80年前、プロ野球は戦争に飲み込まれた! セネタースの有馬頼寧、巨人軍の正力松太郎、阪急軍の小林一三という、日米開戦に関与した3人の職業野球団オーナーの苦悩と決断、戦争に...
プロ野球オーナーたちの日米開戦
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商品説明
80年前、プロ野球は戦争に飲み込まれた! セネタースの有馬頼寧、巨人軍の正力松太郎、阪急軍の小林一三という、日米開戦に関与した3人の職業野球団オーナーの苦悩と決断、戦争に翻弄されるプロ野球選手たちの姿を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
80年前の12月8日、真珠湾攻撃で日米戦争がはじまりました。そこに至る過程で重要な役割を果たしたのが東條内閣と大政翼賛会ですが、そこに偶然、3人のプロ野球(職業野球)球団のオーナーがいました。大政翼賛会の事務総長だった有馬頼寧伯爵はセネタースの、同会の総務を務めた正力松太郎は巨人軍の、そして東條内閣の商工大臣だった小林一三は阪急軍のオーナーだったのです。華族の有馬は趣味の延長、読売新聞社長の正力は部数拡大の宣伝材料、財界人の小林は商売として、それぞれ思惑は違いますが、戦前のプロ野球の興隆に力を尽くしました。それが、時局が戦争へと傾いていくなかで、3人はそれぞれの道を歩み始めます。プロ野球選手もどんどん徴兵され、戦地に投入されるようなり、有名選手から戦死者も出るようになったとき、3人はどうしたのでしょうか……。
野球の歴史に関する著作をたくさん世に送り出してきた筆者が、初めてオーナーに着目した本書は、歴史が動くとき、それに巻き込まれた人たちの悲劇をよく描き出しています。
終章巣鴨プリズンのようすで始まります。有馬も正力も、戦犯容疑で収監されていました。小林ものちに公職追放の憂き目にあいます。戦争協力者として断罪された3人ですが、公職追放が解けたあとはどうなったのか。
正力のアクの強さと、有馬、小林の繊細さが、戦後の明暗を分けますが、これは今の世の中でよくある光景ではありませんか。
野球だけでなく、戦争だけでなく、何か大切なことがわかったような気がする1冊です。【商品解説】
著者紹介
山際 康之
- 略歴
- 〈山際康之〉東京都生まれ。東京大学博士(工学)。ノンフィクション作家。東京造形大学学長・教授。学校法人桑沢学園理事長。「広告を着た野球選手」でミズノスポーツライター賞受賞。
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