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商品説明
冬のある日の昼下がり、彼女と彼は出会い、関係は始まった…。ありふれた街を背景に、洗練され成熟した人間模様の煌めく一瞬を描き出す。表題作ほか全7編を収録。『文學界』等に掲載したものを単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
短篇小説の名手・片岡さんが雑誌「文學界」に発表した連作6篇(「恋愛は小説か」「午後のコーヒーと会話」「すこし歩こう」「大根で仕上げる」「そうだ、それから、マヨネーズ」「割り勘で夏至の日」)と雑誌「In the City]に発表した「卵がふたつある」をまとめたのが本書です。
ありふれた町でごく普通の生活をする男と女を描いているのに、どこか洗練され成熟している。ある日突然出会った彼らが、つかの間の夢を見ているような、けれども確実に記憶に残るに違いない関係を築いていきます。
独特の世界観と研ぎ澄まされた言葉で読者を冒頭から引き込む片岡マジックは、本書でも健在です。往年のファンが、この連作は近年のちょっとしたニュース、と話題にする粒ぞろいの小説集です。
5月半ばには岩波書店から、小説を書くにいたるまでの、言葉をめぐる片岡さんの自伝的エッセイ『言葉を生きる』が刊行予定。今年の初夏は片岡義男さんから眼が離せません。【商品解説】
収録作品一覧
卵がふたつある | 5−31 | |
---|---|---|
恋愛は小説か | 33−65 | |
午後のコーヒーと会話 | 67−99 |
著者紹介
片岡 義男
- 略歴
- 〈片岡義男〉1940年東京生まれ。小説、評論、エッセイ、翻訳などの作家活動のほかに写真家としても活躍する。「スローなブギにしてくれ」で野性時代新人文学賞受賞。他の著書に「言葉を生きる」など。
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