紙の本
なんで俺がこんな仕事?冷や汗、失敗。でも、頑張るってカッコいい。
2012/03/09 20:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな仕事も、やってみなければ本当のところはわからない。外から見るのと、実際にやってみるのは大違い。
大変さキツさもそうだけれど、それだけでなく、楽しさもやりがいも。
文芸誌志望なのに、どういうわけかローティーン誌「ピピン」に配属された新米編集者の新見くん。
キラキラ、ふわふわ、ハートにリボンにピンク…の世界は、とてもじゃないけどやってられない、自分がやりたいことはこんなことじゃない、とウンザリしながらスタートするわけであるが。
お仕事小説であると同時に、そと見と実際の溝を埋めていくギャップ小説でもある。
新米編集者の成長小説でもあり、と同時に、仕事の楽しさと、人気や実力の有無といった厳しさにさらされるローティーンモデルの女の子たちの成長小説でもある。
撮影の雰囲気やオーディションの経過、モデルさんはもちろん彼女らの回りを囲むスタイリストやカメラマンや事務所や広告代理店や…と、普段知ることのないお仕事の様子を垣間見ることが出来るのは楽しい。
登場人物もキャラがしっかり描き分けられ、しっかりドタバタしてくれる。
中でも、「ピピンが私の友だちでした」という人が出てくるあたり、成風堂書店シリーズでデビューした大崎さんらしい、本(雑誌)への愛情も忘れずこめられているように思えてちょっと嬉しくなるのは、うがち過ぎだろうか?
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老舗の名門出版社に就職し、憧れの文芸部門で仕事をバリバリこなすはずが、なぜか配属されたのはローティーン向けファッション雑誌の編集部で・・・。
プリティ、ポップ、ピュア、ピピン。女の子はPが好き。
こんなキャッチフレーズが掲げられた、きらきらふわふわカラフルな編集部に、若手の男の子が配属されたら、そりゃあさぞかし戸惑うわなぁ。
スカートのフレアが2段だろうが3段だろうが、確かにどっちでもいいもんね。
私自身、あんまりこの手の雑誌を読まなかったこともあり、気持ちは割と主人公寄り。
でもピピンの読者モデルを務める女の子たちの真っ直ぐさに結構驚かされました。
だっていわゆる女の園でしょ。
絶対ドロドロした足の引っ張り合いとかあるって~。
先入観バリバリで、そんなところも主人公に同調。
実際はどうかわからないけど、でもでも物語の中の女の子たちは、お洋服に負けずにキラキラしていてかわいかったな。
ファッション雑誌業界の内情もゴシップ感覚で楽しめたし、いつもとはちょっと違う感じではあったけれど、その違う感じを楽しめた一冊でした。
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【文芸編集者志望の佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン向けファッション誌「ピピン」編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能!? こんな仕事やってられるかとくさる彼の前に次々と現れる、経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神にふれるうち佳孝にもやがて変化が……。雑誌作りの舞台裏を描く爽快お仕事小説】
『井辻くん』『成風堂』ともに大好きなシリーズで、
本作は編集者モノ。
本好きにはたまらないテーマを連発されているのは喜ばしく、
とても楽しみだった。
序盤から中盤にかけ、主人公のキャラと仕事への意識になじめず、
正直「今回ははまらなかった・・・」と思ってしまったが、
ラストの編で、おっ!と思わされた。
想定通りの収束ながらも、シリーズ化されるとしたら、
読むだろうと思える範囲には成長しつつある南吉くんを応援したい。
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感想は後日。
【メモ】
同じ千石社を舞台にした『クローバー・レイン』とのコラボ短編小説が公開
http://www.poplarbeech.com/sp_pickup/hanatoribon/
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大崎さんの描く「働く男の子」のキュートさと言ったらもうもうもうっっ!
たまりません、本当、たまりません。
近頃の若いモンはちょっと気に入らないとすぐに仕事を放り投げて辞めてしまう、なんてよく聞くけど主人公の南吉くんみたいに、焦りと不安にもまれながらももがきあがき何かを見つけていく全うな若者だってたくさんいる。
『プリティが多すぎる』はそんな「もがきなう」な若者たちにとって爽やかな風のような応援歌!
ティーンズモデルの裏側も覗き見ることが出来てお得感もたっぷりで。
(その第二の主人公たるモデルの女の子たちもとってもキュートでむぎゅむぎゅと抱きしめたくなりました)
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仕事に対するモチベーションがいかに大事か実感させられます。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-843.html
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大手出版社に就職した主人公が、なぜかローティーン向け雑誌に配属される。
興味のない少女趣味の世界で、少女モデルたちや周りに影響されて何かをつかんでいく主人公が生き生きと描かれています。
ピンクやキラキラが見えるようでした。
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読まなくても良かった。大きな転調も無く、坦々と出版社でのお話が、
綴られている。特に、所感、記することも無く。投げ捨てたくなることも、
無く。
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同じ業界の話だからか共感するとこも多かったし、何より読みやすくて面白かった!
オススメしてもらって良かった(。・ω・)σ ⌒*
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文芸志望の新見くんが内示された異動先はティーン向けの女の子雑誌の編集部だった。
嫌々ながら仕事をしつつ、色んな人と出会い、ミスをして成長していくお仕事小説。
この成長っぷりがゆるくて、良い。
ちょっとイラっとするけど、リアルな感じがまた良かった。
ファッション雑誌の内情も垣間見れて面白かった
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大好物の、お仕事モノ。手に職がない人こそお仕事モノに憧れる。ずっと文芸志望だった、ちょっと性格悪めの26歳男子が、ティーン雑誌担当へ。ティーンモデル、て言うからなんか女の子のイヤなところとか出てきちゃうのかなー、読むのしんどいのかなー、て思ってたけど、最初から最後まで、みんな良い子ばかりで安心してにこにこ。性格悪いのは主人公だけだった!高尚文芸好きさんにこういう人良くいるよねー(笑)
でもどんどん「性格悪く」なくなっていき、成長したねぇ、とにこにこ。こういう成長が好きだから、わたしはお仕事モノが好きなのかなー。
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出版業界と書店業界は、大崎さんの得意分野なので、
本作品も、うまくまとまっていたと思います。
出版業界と広告代理店と芸能事務所(芸能人)の関係って、
ふつぅの人々からすると、興味津々な業界なので、
エピソードは、想定の範囲内だったけど、
業界の特異性に助けられて、面白げなお話になっていました。
よくよく考えてみると…、
これらの業界って、あんまり小説の題材になってないような…。
やっぱり、自分達のことは、
あんまり、小説で面白おかしく書かれたくないのかな~??
お話の質…、というよりも…、
題材(業界)の興味深さで、評価は、甘め高めとしてみました…。
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「なんで俺がこんな仕事を!」女の子雑誌で孤軍奮闘する新米編集者の爽快お仕事小説。
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新見佳孝は四月の移動でローティーンむけのファッション誌「ピピン」の編集部に配属になった。文芸志望の佳孝は、これ以上ないほど腐り落ち込む。「なんで俺がこんな仕事を!」というわけである。編集の現場も勝手が違いすぎ、なにをどうしたらいいのかさっぱり判らず、もちろんやる気も起きない。新美南吉にちなんでかいきなり「南吉くん」と呼ばれるようになり、それにさえ閉口するばかりである。そんな南吉が、十代のモデルたちの悲喜交々の事情や健気さ、スタッフの真剣さなどを目の当たりにし、失敗を繰り返しながら、知らず知らずの内にその仕事や場に愛着を感じはじめる様子が、感動的である。南吉くん、元来真面目なのである。モデルとして活動を始めると輝きを放つ十代の女の子のように、南吉くんも見事に輝く日が来るかもしれない。いまはまだ未熟者だが、そんな期待も感じさせられる一冊である。
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文芸志望の大手出版社勤務の佳孝。
しかし異動先はローティーン向けのファッション誌。
腐り、やる気を失い、適当に仕事をこなそうとするが失敗続き。
「今ある場所でできることをがんばる」
簡単なようで実に難しいんだなこれが。
【図書館・初読・2/13読了】
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大崎さんの本ですが、ミステリィ要素は皆無なお仕事小説です。
ちょっとファッション雑誌に関して見方が変わったな。
久世番子さんのコミック化希望です…。なむなむ。