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商品説明
残された動物を救うべく、原発20キロ圏内へ向かった女たち。レスキュー活動の様子や、保護した犬たち、犬の飼い主や里親、預かりボランティアの姿を追い、その一刻一刻を綴る。『オール讀物』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 絵都
- 略歴
- 〈森絵都〉1968年東京都生まれ。作家。「リズム」で講談社児童文学新人賞を受賞、同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。「つきのふね」で野間児童文芸賞、「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞受賞。
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紙の本
絶望に向かい希望を拾う
2012/04/25 23:25
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家森絵都が編集者たちと一緒に
原発警戒立ち入り禁止区域に立ち入り
犬猫のレスキュー活動に同行した記録であり
オール読物に掲載されたものでもある。
3・11の大地震と津波、引き続き起きた史上最悪の原発事故
そしてその地域に居住する人間にだけ立ち退きする指示が出て飼い犬や飼い猫、家畜はそのままに置き去りになった
危険を冒してレスキューする団体や個人ボランティア
地元の人たちのえさやりが無かったら
命をつなぐことさえ難しく
繋がれた犬たちはそのまま亡くなった子が多かった
野放し状態のなかで生まれてくる子犬や子猫は増え続けている
なぜかたくなに行政は保護団体の立ち入りを嫌ったのだろう
行政と保護団体、獣医師会が連携し
レスキューに臨んでいたら
飼い主に同行避難を認めていたら
飼い主がフィラリア予防、避妊去勢手術を受けさせていたら
ここまで悲惨な状況にならなかったと思うと悔しい
それでも
ボランティアや保護団体は
絶望に向かい希望を拾う活動を地道に続けている
わが身を守るより小さな命を救うために活動してくださる方たちに心からありがとうを言いたい
いつかきっと離れ離れになった飼い主さんのもとへ還ることができますように心から願う