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紙の本
リアル・スティール (ハヤカワ文庫 NV)
著者 リチャード・マシスン (著),尾之上 浩司 (編/訳),伊藤 典夫 (訳)
人間同士のボクシングが禁止された近未来、リングで闘うのは人間ではなく精巧なロボットたちになった。しかし変わらないものもある。華やかな勝利とは裏腹の負け犬は今でも存在する。...
リアル・スティール (ハヤカワ文庫 NV)
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商品説明
人間同士のボクシングが禁止された近未来、リングで闘うのは人間ではなく精巧なロボットたちになった。しかし変わらないものもある。華やかな勝利とは裏腹の負け犬は今でも存在する。旧式のロボットを抱え、落ちぶれて金もなく窮地に追いつめられた元ボクサーの男は、起死回生の手段に打って出る…名作「四角い墓場」(『運命のボタン』所収)を改題した表題作をはじめ、ホラーからユーモアまでを網羅した、巨匠の傑作集。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
リアル・スティール | 尾之上浩司 訳 | 7−61 |
---|---|---|
白絹のドレス | 伊藤典夫 訳 | 63−75 |
予約客のみ | 尾之上浩司 訳 | 77−84 |
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マシスンは健在なり
2011/11/13 22:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:峰形 五介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リチャード・マシスンの短編集である。『運命のボタン』と同様、映画に便乗した日本独自の短編集だが、既訳作品をテキトーに集めてきたようなものではない。なんと十本の収録作のうち、半分の五本が本邦初訳。
お勧めは表題作の『リアル・スティール』(『運命のボタン』にも収録されてたけどね)。映画のほうはお涙頂戴の感動物語になっているらしいが、原作は負け犬の狂気混じりの矜持を描いた実に男臭いハードな作品。もし、ヘミングウェイがSFを書いたら、こんな作品が出来上がるかもしれない(そうか?)。
倫理観が大きく変わってしまった未来社会での椿事を描いた『おま★★』も良かった。ちなみに「この邦題は“おまんま(食べ物)”の略である。くれぐれも誤解のないように」(解説より)とのこと。
逆にいまいちだったのはラストの『最後の仕上げ』。雰囲気は実に良かったのだけれど、オチにもう一ひねりほしかった。