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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2012/05/10
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/518p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-001859-7
紙の本
死せる獣 殺人捜査課シモンスン (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
著者 ロデ・ハマ (著),セーアン・ハマ (著),松永 りえ (訳)
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長コンラズ・シモンスンは、突然休暇から呼び戻された。学校の体育館で、謎の配置と仕掛けで首を吊られた男性五人の遺体が見つかったからだ。早期解決...
死せる獣 殺人捜査課シモンスン (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
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商品説明
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長コンラズ・シモンスンは、突然休暇から呼び戻された。学校の体育館で、謎の配置と仕掛けで首を吊られた男性五人の遺体が見つかったからだ。早期解決の重圧が刑事たちにのしかかる。だが、被害者の身元特定が進まぬうち、殺された男たちは小児性愛の常習犯で、当然の報いを受けたのだ、という噂が広まり、犯人擁護の世論が巻き起こる。妨害もあり、捜査はさらに難航。そこでコンラズは、世論を逆手にとって、犯人をおびきよせる罠を仕掛けようとするが…。全世界注目の大型警察小説登場。【「BOOK」データベースの商品解説】 学校の体育館で、謎の配置と仕掛けで首を吊られた男性5人の遺体が発見された。コペンハーゲン警察殺人捜査課課長コンラズ・シモンスンたちに事件の早期解決の重圧がのしかかるが、殺された男たちについての妙な噂が広がり…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ロデ・ハマ
- 略歴
- 〈ロデ・ハマ〉看護師として活躍していたが、五十代にして作家を志し、「死せる獣」でデビュー。
〈セーアン・ハマ〉大学講師として活躍していたが、五十代にして作家を志し、「死せる獣」でデビュー。
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紙の本
話題のデンマークミステリながら、重訳なのが残念。
2016/02/28 15:03
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これも話題のデンマークミステリであります。
ある小学校の体育館で、男性が5人無残な姿で吊るされているのが発見される。
遺体の損傷が激しいため身元の特定が難航する中、被害者たちは小児性愛者だから罰せられたのだという噂が広まり、性犯罪者への厳罰を求める世論が膨れ上がり犯人擁護につながっていく。 警察は四面楚歌の中、犯人を追及していく・・・という話。
デンマークもご多分にもれず性犯罪者への処罰がゆるめの国らしい(作中では一般人が「アメリカを見習え!」とデモを起こしたりしています)。 日本では厳罰化の流れになってきたけどまだまだだし(個人的には最高刑は死刑でいいんじゃないですかと思ってますが)。
なんというか・・・性犯罪者、特に小児性愛者に対する風当たりの強さ(といえばまだまだ穏やかに聞こえますが)は世界共通ですか? もうリンチもOKですか?、という感じ。
気持ちはわかるんですけど・・・仮にも法治国家を名乗る以上は裁判で決めましょうよ、という考えではあります(その裁判をもうちょっと何とかしようよ、ということで)。 ただミステリとしては<同情されない被害者:第一位>ではありますな。
殺人捜査課のリーダー・シモンスンと個性豊かすぎる部下たちの様子と犯人側の様子が交互に描かれるので「誰が犯人か・フーダニット」的なスリルはありませんが、さすがヨーロッパ、個人主義が徹底してるよ!、というのがシモンスンとその部下たちの会話からわかり、「日本ではちょっと考えにくいな・・・」というところも多々。 それが外国の作品を読む面白さであるし、日本では考えられないけどだからって日本が正しいわけじゃないんだよな(向こうが正しいというわけでもないけど)、と考えさせてくれる面白さ。
少なくとも明らかに非のある部下が上司に叱責されて、「一方的に非難されるのはいい気持ちではないです」みたいなことを言ってしまう・言えてしまう空気ってすごい。
事件そのものよりも上司と部下たちの関係性の方が面白かったかも。
これもシリーズ作品なので順次翻訳されるのかもしれませんが、フランス語版からの日本語訳なんですよね・・・デンマーク語から直で訳せる人を育てることも北欧ミステリブームをブームで終わらせないために必要だと思うなぁ。
“死せる獣”とは誰のことなのか、それを考えるとまた趣深い。(2013年3月7日読了)