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マルクス・ガブリエル欲望の時代を哲学する 2 自由と闘争のパラドックスを越えて (NHK出版新書)
著者 丸山 俊一 (著),マルクス・ガブリエル (述),NHK「欲望の時代の哲学」制作班 (著)
「自由」の理念の実験場とも言うべきニューヨークで、注目のドイツ人哲学者がSNS社会のワナ、格差社会のリアル、AI社会の死角等について語る。斎藤幸平との対話も収録。NHK番...
マルクス・ガブリエル欲望の時代を哲学する 2 自由と闘争のパラドックスを越えて (NHK出版新書)
マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて
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商品説明
「自由」の理念の実験場とも言うべきニューヨークで、注目のドイツ人哲学者がSNS社会のワナ、格差社会のリアル、AI社会の死角等について語る。斎藤幸平との対話も収録。NHK番組「欲望の時代の哲学2020」を新書化。【「TRC MARC」の商品解説】
人気沸騰の哲学者,ニューヨークで自在に語る!
NHK「欲望の時代の哲学」「欲望の哲学史」がテレビで大きな反響を呼び,これを書籍化した『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』が哲学書としては異例の大ヒットとなったマルクス・ガブリエルが帰ってきた!今度の舞台はニューヨーク。「資本主義」「民主主義」という自由の理念の「実験場」とも言うべきアメリカの中心地で、ドイツ哲学のホープであるガブリエルは何を見、何を思い、何を語るのか?!
近年とくに自由と倫理の危機を語るガブリエルは、米国発のものの見方が危機の根源にあると見る。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ章では、一見離れた「資本主義」「民主主義」「SNS社会」と「哲学」の関係を洞察、「哲学」を実践のツールとして、平易な言葉で読者に示す。
まずⅠ章で、高層ビルやブランドショップの並ぶ目抜き通りを望み、「自由」という概念のもたらすパラドックスについて、カントからシェリングまで引用しつつ、その「逆説」の飛び越え方が示される。SNSがもたらす「破壊性」がヨーロッパ哲学の伝統で検証される時、「自由意志」というカントの基本理念はどうそこに関わるのか?自らを守る術はどこに?
次にⅡ章では、ともすれば社会を、物質的な生産、消費のサバイバルゲームとして、単なる生存のための限られたパイの取り合いとなっているアメリカ的資本主義を批判、その見方から脱する思考が語られる。「新実在論」の多元的な視点を生かす時、どんな捉え方がありうるのか?そしてⅢ章では、資本主義の新たなエンジンとなりつつあるAI=人工知能について、これが「現実を意味あるものとして認識させない」危機を指摘、警鐘を鳴らす。そうした思考から脱するために、大胆な仮説が示されるのだが、果して?引き裂かれた社会を救うアイデアとなるか?最後のⅣ章は、ガブリエルの議論を収録した話題書『未来への大分岐』で見事な議論を展開した気鋭の経済学者・斎藤幸平との白熱の対話。ガブリエルは日本へも言及し、待ったなしの問題についても語り、日本社会へのある提言も行う。「社会は変わらない」というニヒリズムの蔓延を痛烈に批判し、さまざまな活動の持続可能性を説く、その行方は?
全篇にわたり、「欲望」シリーズの企画開発者であり制作統括のプロデューサー・丸山俊一が前著『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』に続いて番組のリライトを手掛け、ガブリエルの語りを簡潔に構成して、彼の思考の”息遣い”を的確に伝える。序章と終章では丸山がガブリエルの言葉を解題、時代と結ぶ思考の補助線を示し、読者へのガイドとする。
読者は、全章を貫くガブリエルの「闘志」にシビれ、共鳴していくはずだ。彼は何に怒り、どう戦おうとしているのか? 「新実在論」の旗手として世界哲学の先頭に立つ若き天才が、加速する世界経済の中心地で語る言葉にいまこそ耳を傾けよう!!【商品解説】
大ヒット作第2弾! 今度の舞台はニューヨーク。資本主義と民主主義の「象徴の地」で展開される“哲学の劇場”から目が離せない!【本の内容】
目次
- 序章 「欲望の奴隷」からの脱出
- Ⅰ章 自由意志のパラドックスを解く
- ――カントから考えた「SNS社会のワナ」
- Ⅱ章 闘争の資本主義を越えて
- ――ヘーゲルから考えた「格差社会のリアル」
- Ⅲ章 思考感覚が「引き裂かれた社会」を救う
- ――新実在論から考えた「AI社会の死角」
- Ⅳ章 フェイクの共同体が壊れるとき
- ――「複雑性の国」日本の可能性(対話者:斎藤幸平)
- 終章 敵か味方かの「世界」を越えて
著者紹介
丸山 俊一
- 略歴
- 1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後,NHK入局。ディレクターとして様々な教養エンタメ,ドキュメンタリーを手掛ける。その後プロデューサーとして「英語でしゃべらナイト」「爆笑問題のニッポンの教養」「ソクラテスの人事」「仕事ハッケン伝」「ニッポン戦後サブカルチャー史」「ニッポンのジレンマ」「人間ってナンだ? 超AI入門」など異色の教養番組を企画開発。現在も「欲望の資本主義」「地球タクシー」「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」ほか、時代の潮流を捉えた企画を生み続ける。現在,NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。
著書に『結論は出さなくていい』(光文社新書)『14歳からの資本主義』『すべての仕事は「肯定」から始まる』(ともに大和書房)、制作班との共著に『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』『AI以後~変貌するテクノロジーの危機と希望~』(NHK出版新書)、『欲望の資本主義』1―3(東洋経済新報社)『欲望の民主主義』(幻冬舎新書)など。東京藝術大学客員教授、早稲田大学非常勤講師も兼務。
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