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投稿者:ぴーた - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠りについて仕組みや病気など、専門家が読みやすくかいてくれています。長い時間を費やす睡眠について知れて、よんでよかった。
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櫻井 武 (著)
現代人がおろそかにしがちな“睡眠”。日本では5人に1人がなんらかの問題を抱えているとされている。そもそも、人はなぜ眠らなければならないのか。そのとき脳では何が起きているのか。本書は、まったく眠ることができなくなる不眠病や、眠りながら複雑怪奇な行動をする夢遊病など、眠りにまつわる不思議な生理現象や症例を通して、最新の脳科学の知見から、我々が生きる上で不可欠な“睡眠”の謎を解き明かす。
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睡眠に重きを置いて脳の働きを解説した本。これを読むと睡眠時間を削ろうとは思わなくなる。もっと脳を効率よく使いたいなら読んでみるといいかもしれない。
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睡眠に関する科学的アプローチと睡眠に関する病気をわかりやすく解説してくれる一冊。
本書の内容とは全然別であるが、本書は参考文献をしっかりと示しており、その中で何やら「doi:・・・」という記述があり調べてみたら The Digital Object Identifier (DOI®) System というもので研究論文などが簡単にアクセスできるシステムらしい。すばらしいですね。
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今日は移動が長かったとはいえ。。。一日で読んでしまった!なんともコストパフォーマンスがよくない(笑)
眠りとは何か?という、まだ未解明な部分の多い分野に、迫る本。
特に、眠りにまつわる奇妙な症例と、その原因は興味深い。夢を見てて、妻を殺してしまった。。。とか、非常に恐ろしい例もあるそうだ。
また、夢をモチーフにした芸術作品も出てきて、こちらも面白い。漱石は、夢十夜しか読んだことはないのだけれど、あのなんともリアルな夢らしさを思い出して、また読みたくなった。
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正直、「眠り」をバカにしていた。
エジソンと同じく、「眠る時間など無駄」だと思っていた。
しかし、そうではなかった。
ラットの実験で、「眠らないことで最終的には感染症で死んでしまう」という。
人間に対しては、非人道的であるという理由から、人体実験は行われていないというが、戦時下であればそういった実験も行われていたかもしれない。眠らないソルジャーを作ることができれば最強ではないか。
夢遊病や金縛りについても、科学的に証明されていてとても面白い本であった。
まだまだ脳のことは分からないことだらけであろうが、少しずつでも解明されてきていることは確かだ。
これからも脳に関する本を読んでいきたいと思った。
ひとつ言えることは、睡眠最高!ということだ。
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眠りのメカニズム。様々な眠りに関する症状、出来事を、なぜそうなるのかを科学的に説明されている。
①眠れない恐怖、②睡眠中に活動する人々、③夢と狂気、④謎の睡眠病、⑤夢か現実か、⑥創作に見る<眠り>の謎
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新潟大学神経内科の先生のブログ?で紹介されていただので読んでみた。
あまりしっかり勉強したことがなかったので、間違えて理解していたことが多く、整理されてよかった。著者はオレキシンの研究にかかわってみえたようです。
睡眠時随伴症にはレム睡眠行動障害以外にノンレム睡眠中に起こるノンレムパラソムニアがあること、ノンレム睡眠中にも夢は見るが、レム睡眠中の方が鮮やかでストーリがあること、脳が全体で眠るのではなく、一部一部別々に眠ること、ノンレム睡眠中に記憶が強化されることは知っていたが、レム睡眠中に感情かかわる部分の活動が多く、記憶の重みづけにかかわっている可能性があること、など興味深く、勉強になった。
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「睡眠の科学」と重なるところが多いけど、こちらの方が読みやすい。先にこっち読めばよかったな。
眠りに関連する映画や音楽などの解説が、巻末に収録されててちょっと面白かった。
【ちょっとメモ】
●レム睡眠
・前頭前野の機能は低下するが脳は活性化。
・感情を司る大脳辺縁系が活動。
→記憶の断片の重要性、重みづけによる分類と整理
その過程におけるノイズが夢(本来は意識にのぼらないはずのもの)
・骨格筋の弛緩(麻痺)が起こる(夢のままに行動しないように)。→金縛り
前頭前野(運転手)がいない状態で大脳(エンジン)を活動させるため、暴走を防ぐ必要がある。エンジンを空ぶかしするためにギアをニュートラルに入れた状態。
●ノンレム睡眠
脳は活動休止。
シナプスの最適化→記憶の固定化、最適化
(たこ足配線の整理)
●完全な断眠は体重減少につながる。睡眠不足は体重増加につながる。(睡眠不足になるとレプチン(食欲抑制ホルモン)が減り、グレリン(食欲亢進ホルモン)が増える)
●植物状態や麻酔状態は大脳皮質の直接の機能低下
●睡眠や脳死は脳巻の機能低下
によって、意識がなくなっている。
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眠りについていままで知らなかったことが学べた。少し怖い話もあったが、それも含めて睡眠に関心を持つことの大切さはわかった。夢にももう少し興味を持ってみよう。
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眠りをテーマに、脳の仕組みを解説している本。専門用語も出てきて、割と科学的な理系な本だが、文学、音楽、映画の話題も時々出てきて、文系な魅力もハイブリットで楽しめる本。
眠りの段階(レム睡眠、ノンレム睡眠1~4)の脳の状態をわかりやすく説明している。
また、睡眠に関する病気からの脳の働きを説明している部分が面白い。
文学関連では、色川武大の睡眠障害の話から、まだ読んだことがない、色川武大の小説を読んでみたくなった。(麻雀放浪記の映画しか見たことない)
また、改めて漱石の夢十夜の深淵さを感じた。
泳ぎつづけながら、片方の脳づつ眠れるイルカはものすごい器用に、生き続けているんだなと感じた。
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2012年刊行。著者は金沢大学医薬保険研究域医学系教授。
日々知見が積み重なっていく睡眠と睡眠に関する脳内機序の知見。
本書は、人間への侵襲による分析が不可能な睡眠の脳内機序を、睡眠に関する疾病を軸にして平易に解説する。
睡眠と記憶の関係(情報が入力されない睡眠時にシナプスの最適化を図る)や、脳内化学物質の睡眠・覚醒との関わり(中でも「オレキシン」は新奇)、夢と記憶の関係(大脳辺縁系が作用し、情動と結びつく夢が、記憶すべき事項の重みづけに関わる。結果、フロイトの夢分析の荒唐無稽さが露呈)を叙述。
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よく眠ることによって学習効果や良い思い出は記憶として定着し、悪い記憶は消え去っていく。睡眠を大事にすべし
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“睡眠の不思議から脳を読み解く”という副題が付いているように、睡眠に関する脳科学の本。
ミステリーとあったので、睡眠・夢についての実例が沢山あるのでは?と期待したけれど、期待するほどではなかった。
それでも「睡眠中に活動する人々-ノンレムパラソムニア」の章は面白く読んだ。
いわゆる「夢遊病」で、脳が深く眠っていて、意識がない状態で行動を起こしてしまう。食事を摂ったり、料理までしたり、絵を描いたり、果ては殺人まで起こしたりもする。殺人については、全くの無意識での行動なので、別人格が起こしたものと判断され、無罪になったりもしている。
ここでふと思い出したのは、「名探偵コナン」の毛利小五郎。コナン君が打った麻酔銃で眠っている間に、毛利小五郎が名推理を語るという形をとっているけれど、どう考えても「アリエナイ」ことで、それを他の登場人物や毛利小五郎自身も不思議に思わないのは、皆が「毛利小五郎は多分ノンレムパラソムニアなのだろう」と思っているからなのだ!と想像してしまった。普段はトンチンカンな推理しかしない毛利小五郎も、眠っている間に別人格になって、無意識にすごい推理をしちゃってることになっているのね。
コナン君、そこまで考えて麻酔銃を打っているんだろうか???
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動物が進化の過程で捨て去らなかった〈眠る〉というシステム。捨て去らなかったのは、必要があったからである。
「睡眠」はどのようなシステムで成り立っているのか?現在分かってきたことを知るだけでも、相当に面白い。「睡眠」を知ることは、「脳」を知ることにも繋がる。