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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/04/17
  • 出版社: 中央公論新社
  • サイズ:20cm/377p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-12-004364-2

紙の本

極北

著者 マーセル・セロー (著),村上 春樹 (訳)

酷寒の迷宮、極限の孤絶 予断をゆさぶる圧倒的な小説世界—。【「BOOK」データベースの商品解説】凍死するとき、最後に感じるのは、身体が焼けつく感覚だ。心臓は最後の熱い血液...

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極北

税込 2,090 19pt

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商品説明

酷寒の迷宮、極限の孤絶 予断をゆさぶる圧倒的な小説世界—。【「BOOK」データベースの商品解説】

凍死するとき、最後に感じるのは、身体が焼けつく感覚だ。心臓は最後の熱い血液を皮膚に向けて送り出すが、その一方で内臓は既に機能を終えている−。酷寒の迷宮、極限の孤独。予断をゆさぶる圧倒的な長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

マーセル・セロー

略歴
〈マーセル・セロー〉1968年ウガンダ生まれ。ケンブリッジ大学で英文学を、イエール大学でソヴィエト、東欧の国際関係を研究。「ペーパーチェイス」でサマセット・モーム賞を受賞。

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みんなのレビュー82件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

シンプルで、力強い。

2012/04/26 09:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品の紹介を書くことは大変に難しい。
(まあ何の作品でもそうであるが)とりわけ、何の先入観もなしに、何の推測もなしに読むのが最もいいと思われる作品だから。
性別も時代もジャンルの思い込みも。何一つ持たないまままっさらで読むのが、最も、作者の描きたい世界に導かれる、と思う。

シンプルなタイトルからは、先の想像がつかない。
展開は意外と言っていいと思う。今まで読んだ中で、似た感じのものはちょっと思いつかない。

ロードノベル、と言うことは出来ると思う。
主人公は移動し、移動する中でいろいろなことが起こる。

種を蒔いて育つ、それを収穫して食べる。
獲物を自分でしとめて、それを自分で捌いて食べる。
妊娠して産んで、子どもを育てる。
そういう生き物としての人類の、シンプルさを思い出す。

そういえば、今ほど文明やテクノロジーが発達し、そのことになんの疑問も抱かずに多くの人々が享受している時代は、これまでの人類の歴史の中でもごく短く、ここ何十年だけのことでしかない、ということを思い出させられる。
電気も電話もインターネットもなかった時期のほうが、それがある時期より遥かに長かったはずなのに、人類はさっさと適応し、いとも簡単にそのことを忘れる。

悲惨とか苦労とか、そういうマイナスの言葉がどこかへすっ飛んでいく。ただ目の前の食糧、目の前の寒さ、目の前の危機。

主人公の自己憐憫のなさが眩しく、そして力強い。

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紙の本

文明を支える科学技術、進歩や革新を求める精神、文明の災禍をどう考えればいいのか。村上春樹訳。暴力に転化した「文明」「システム」の行く末を透視する険しい小説。

2012/05/28 18:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語は、語り手が銃を手に巡視に出かけるところから始まる。ほどなくその名が「メイクピース」という、何やら象徴的なものだと知らされる。何があったか街は廃墟と化した場所らしく、人の気配がほとんどない。明日を生きるにも容易でない環境に置かれたメイクピースは、巡視先で、同じように孤立して生きる少年と出会う。
この世界でも同じだが、出会いは孤独な心に火を灯す。メイクピースの心に灯った火は、読書という孤独な取り組みを覚悟する者の心に、暖かみをもたらす。

一つの出会いを得たことで、メイクピースは旅立つ。冒険と違い、北の放牧民のところへ食料を求めておもむく旅、命を永らえさせるための旅。テントに寝袋を持参、馬で移動、しかも行く手には厳しい自然が立ちはだかり、途中で賊でも出てきそうだ。
読み手もまた、安全や安心が保障されない別世界へ連れ出される。行く先は知らされない。何が起こるか分からない勇気と忍耐のいる旅だ。

文明から離れた過酷な環境で、人としての「誇り」「理念」といった社会性を内在させながらも弧絶する。生物としてのそういう限界を突きつけられたら、どう行動するのか――小説の前半には、このような冒険めいた課題が待ち受ける。

30ページ、34ページ、50ページ、99ページと、物語が突きつける罠のような展開に驚く。そこに至るまで、丁寧な語りにガイドされてきたのに、挿し絵や映像が与えられず言葉だけの世界を進んできたからなのか、かんじんの情報から遠ざけられていたと思い知らされる。
訳者の村上春樹氏は、罠のような展開を、小説に必要な「意外感」だと評価する。本当だ。その意外感が小説を読む潜在的願望だったのだ。

意外感ある物語の運びそのものに、物語が扱う重要な要素の一つがなぞらえられている気もする。それは、人類が作り出した社会機構や巨大技術といったシステムが単に大きいだけではなく、運用されるに従い、目的と手段が転倒し、予期できない影響を及ぼし、その結果、人の手に余り、人の手を離れ、全容が見えなくなっていくという事実だ。
ひとり歩きを始めるシステムに対する恐怖が、『極北』という物語の底を流れる。その恐怖を人々が常に意識に置いておけば、現実世界で生じる悲劇は、もっと軽減できるに違いない。

手さぐりのように、メイクピースという人物の属性や過去を知っていくと、これが文明の災禍につながる物語だと分かっていく。メイクピースの旅は食料を求めるものだけではなく繰り返され、監禁という危機もあり、さらなる旅で、物語の旅立ちからは想像もつかない場所へ至る。

ところどころに現れる哲学的な文章は、はじめ控え目なほのめかしで物語に深みを加える。だが、半ば過ぎから遠慮がなくなり、人類が切り拓いてきた文明、それを支える科学技術、進歩や革新を求める精神等に対する問いがむき出しで提示される。「私たちはこれで良かったのか」……と。

コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』、ジム・クレイス『隔離小屋』、そしてストルガツキー兄弟が脚本に携わった映画「ストーカー」……そうした作品に通じるものがある。どれも圧倒的虚構世界を脳内に構築してくれた。卓抜した文明観、世界観、歴史観に触れる喜びがあった。
『極北』もスケールの大きな小説だが、肌身に触れてくる親しさがあった。昨年来、かつてSFが近未来カタストロフィとして表現してきたものを現実として経験したせいなのか。それもあろうが、おそらく、
メイクピースという主人公がさんざんに傷つき、苦悩を経てきたことに、ぐっと心を寄せられるからなのだろう。

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2012/06/03 07:35

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2012/04/16 15:23

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2012/04/17 14:47

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2012/04/24 21:51

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2013/02/03 00:54

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2012/07/15 14:06

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