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商品説明
当然の飢餓、沈みゆく艦船、銃撃の中での手術。人を生かすために全力を尽くせども、ただ無力さを思い知らされるだけ—精神鑑定をし、出産を手伝い、密林を逃げ惑い、抑留され、邂逅にむせび、マラリアに脅え、枕元に手榴弾を置く—フィリピン、ビルマ、ニューギニア、ラバウル、シベリア—十五人の若き軍医が故郷から遠く離れた戦地で触れた「あの戦争」の無情なる深層。戦争文学の比類なき到達点。現役医師の著者、入魂の「戦争黙示録」ここに完結。【「BOOK」データベースの商品解説】
【日本医療小説大賞(第1回)】精神鑑定をし、出産を手伝い、密林を逃げ惑い、抑留され、マラリアに脅え、枕元に手榴弾を置く…。15人の若き軍医が戦地で触れた「あの戦争」の無情なる深層。『小説新潮』掲載ほかをまとめる。「軍医たちの黙示録」完結編。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
抗命 | 9−40 | |
---|---|---|
十二月八日 | 41−71 | |
名簿 | 73−110 |
著者紹介
帚木 蓬生
- 略歴
- 〈帚木蓬生〉1947年福岡県生まれ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学ぶ。精神科医。「逃亡」で柴田錬三郎賞、「水神」で新田次郎文学賞受賞。他の著書に「蝿の帝国」等。
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紙の本
医者としての使命と苦悩。
2012/01/27 16:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまごろう1963 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蝿の帝国」に続く、「軍医たちの黙示録」第2弾。戦史でもあまり語られることのない軍医たちの行動や気持ちを、小説の形で記している。形は小説だが、聞き取りなどの取材のうえ、かなり現実に基づいて執筆したらしく、戦史に詳しい読者でも違和感なく読めるだろう。
軍医たちは人を救うため医者になったが、色々な事情から、人を殺す場所に投入され、しかし、あくまで医者としての本分を尽くそうとする。帚木氏も医者だからこそ書けた一冊で、戦史文学の金字塔の一つと言っても過言ではない。