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投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に作者は実在するのかって思ってしまいました。色々な人がいるなと思いました。作者は完全犯罪やろうとすればできちゃいそう。
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人を殺すとはどういうことか。まったく分からない、わかりたくもない。ただ、それを述べる書物があって、たまたま手に取ってしまった。LB級刑務所など、未知のことが多数ではあるが知的好奇心は刺激されない。読後感悪し。しかしながら一気に読ませる磁力を感じる、類例の無いノンフィクション or ルポルタージュ。解説の文言を借りれば、まさに『奇書』。
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期待ハズレ・・・
他の殺人犯を低能で反省のかけらもないとくさし、
自分はいかに理知的な人間で、知能が高く、正しい判断のできる人間であるかを何度も何度も繰り返す。
本人は反省してるつもりのようだが、そのようには感じ取れない。
でも人殺しだろ?
殺人者に良いも悪いもあるか!
読んでてムナクソ悪くなった。
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無期刑を受け服役中の殺人犯が書いた本です。文字通り、「人を殺すとはどういうことか」を深く掘り下げたものです。著者自身は、反省の日々を送っています。文章力に長けた方の筆による本ですので自分自身が殺人を犯した背景と心情の変化について詳細に描写しています。また、刑務所のなかで他の殺人犯と時間を掛けた対話を行い、その分析も行っています。著者によるあとがきと、他のノンフィクションライターによる解説の長さが端的にこの本の重さを表しています。
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人を二人殺した被告の獄中記。ノンフィクションなのかフィクションなのかよくわからないけどあっという間に読み終わった。死刑モノは興味があるから読んじゃう。
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自己陶酔型服役囚の獄中記。
何人かの服役囚の特徴や著者の一辺倒の考察が述べられていたが、どうでもよかった。それだったら、ドストエフスキーの『死の家の記録』を読んだ方が1億倍は得るものがある。
著者のプライドの高さや、ナルシスト具合が遺憾なく発揮された本であり、ところどころそれとなく自慢している箇所も見受けられる。自分を卑下しているところも多分にあるが、それもナルシストの特徴と考えられる。
他の服役囚についての特徴が述べられているのも、自分と他の服役囚とを区別することで、自分が特別であることを認識するためとしか思えない。
こうした人間の口から出てくる「反省」という言葉ほど疑わしいものはそうない。著者は何のために読書に励んできたのだろう?
この本は、著者のような自己陶酔型の人間を理解するためには役立つかもしれない。
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ちょっと判断に困る本。なので(←?)感想がうっかり長文。
ネットの一部では作者の実在自体が疑われているけれど、とりあえず実在しているという前提で読みました。
というのも、この本は「殺人を犯して無期懲役となった囚人が獄中で書いた、殺人犯に関する考察」という体裁を取っていて、なおかつ「作者が仮釈放を放棄して今も服役中」というのが最大のアピールポイントなので、その根底が創作だったら、ちょっと編集者の良識を疑うことになってしまうし。何よりも、これが創作だとしたらちょっと変な声が出てしまいそうなくらい残念な作品だから。
そんなわけで作者実在として読むと、なかなかに困る本でした。
作者(高い知能と強い意志を持って生まれ、暴力的で反社会的な父親に育てられて、子供時代にその父親からネグレクトを受けたこともあるのに、その父親を盲信している人)が殺人の罪深さに気づくあたりは、「おまえは何を言ってるんだ?」と真顔でツッコミたくなるし、そんな人間ながらも「養護施設の子供達に何かしてやりたい」と、時々(思い出したように)書いているのが、いかにもとってつけたようで苦笑を禁じ得ない。
内容は、序盤で自分がいかに優秀でいかに情が無かったかを語り、中盤で同じ獄内の囚人達(いずれも長期刑or無期)へのインタビュー(?)をまじえて、大半の囚人が救いようのない獣であると告発し、でもホンモノのヤクザ(チンピラではなく任侠の人。でも殺人犯)はひと味違うと語り、終盤は「やっぱり殺人はよくない。償えるものじゃない」と語っているものです。
書かれている文章自体は、やや難解な語彙も多く、他人とのコミュニケーションからではなく書物だけで大半の文章を学んだ人なのかなという印象。回りくどい言い回しは狙ってのことかもしれないが、そこかしこに見られる「ちょっとイタイ」言い回しは、生きた言葉で学んでいないからかと思える。知能は高いのかもしれないけれど、コミュニケーション不足の感は否めない。特に、他人の感情に対する想像力が欠けているなと思える作者が、同囚の想像力の無さを責めているあたりは苦笑の極み。
論理に矛盾があるところはあまり追究せず、逆にアピールしたい部分は何度も何度も繰り返し書かれていて、特定の発達障害を彷彿とさせる。
ただ、作者本人も、「自分も病を抱えている」と匂わせてはいるけれど、そういう気質だからとか、そういう病気だからしょうがないと思ってはいけないと思う。同じ障害を抱えていながらも、又は同じような環境で育ったとしても、社会で真っ当に生きている方々に対して、限りなく失礼に当たると思うので。
全体的に「おまえが言うな」感満載の本ですが、中でも「ぇー?」と思ったのが以下の箇所。
“人の命を奪ったのだから責任について考察することは義務だという観念ではなくて、少しでも真っ当な人間として残りの人生を過ごすために積極的に自らの非を悔い、真摯に反省と贖罪に励みたいという気持ちが生じました。人生というジグソーパズルのピースが欠けていてもいい、何とか最後まで残りのピースを嵌めていきたいという思いです。”
他人のジグソーパズルを台紙ごとひっくり返した人間が何を言い出すのか。
“同囚は私に獄死なんてと言いますが、何処で死のうと死という現象に違いはなく、我が過ちに気付くこともなく獣のような欲望の炎に包まれたまま社会で死ぬよりは、可能な限りの責務に誠実に向き合い努力して獄で死ぬ方がずっとましです”
そもそもその二択がオカシイ。責務に誠実に向き合い努力して社会で生きて死んでいくのが人間じゃないのか。
獄中記や、殺人事件のノンフィクションなんかを読むとだいたい思うんですが、無期囚や死刑囚が獄の中で人生とやらを見つめて、なんとなく悟りめいたものを得て、なんかちょっと人間的に成長した感を見せられると苛立たしい気持ちになります。倫理に欠けた人間が心の成長を得るために、どうして罪のない命が犠牲にされなくちゃいけないのかと。
少なくとも雨風がしのげる建物の中で、1日3食が保障されて、買い物も出来て面会も出来て時には自由時間があったり、TVも許され読書も許され……そんな環境にいたら私だって悟りの1つや2つ開けそうだ。どうして自己都合で他人の命を奪った人間の命が保障されてて、社会の片隅で罪無く生きている人間が困窮に喘いで餓死や衰弱死をしなくちゃいけないんだと柄にもなく憤りを覚えます。
自分の正義感を試される本かもしれません。
……逆に、この本そのものが、これら全ての「もやっと感」を描くため、又は囚人達にもっと厳しくしたい&死刑賛成論派を増やしたいがための創作だったとするなら、これほど緻密な作品もそうそう無いかも。
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予想していたよりもずっと得るものが多い作品だった。
自分はぬるいなと思った。生きる姿勢というか。
人殺しがどうとかっていうよりも、ストイックに生きるということはひとつのことを如何に突き詰めるかではなく如何にそれ以外のものを捨てられるかという言葉を思い出しました。
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刑務所はやっぱり異質な世界なのだなぁと思った。同じ国にいながら全く異なる環境で生活する人間の考え方行動様式が知れる良書。作者本人のキャラクターも強烈。
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2人を殺した無期懲役犯の獄中記。獄中で知り合った殺人犯達の事を書いているが、想像以上に反省していない犯罪者が多く恐くなった。
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興味津々で読み始めたが、序盤、自分自慢みたいな事が書かれてあって、ちょっとスピードダウン。
著者(本人)は自分原理主義者みたいな性格です。
刑務所に入ってからは、個性豊かな受刑者が出てきて、それなりに面白い。
気の弱いダメダメな人、ロリコンの強姦殺人、筋を通すそのスジの人…
けど、何か違和感を感じる。そこはかとなく…
・各ステレオタイプをそろえました。
・エピソードもまとまり過ぎ(ってほどでもないかな)
・ちょこちょこ出てくる難しそうな言葉
・著者と父親については書かれているが、それに比べると著者と子供についてはほどんど言及がない(p.300に少しある)
・ジョージ・ウィンストン(p.295)バブルの頃は娑婆にいたみたい
・クソゲー(p.281)ゲーマーだったのか?
何か、フィクション臭が漂い始めました。
本当にノンフィクションだったら、ごめんなさい。
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著者の来歴と内容の特異性により、一読に値する本であると思う。
何故このような本が出版されたかについては、内容を読めば理解されるだろうと思う。
著者は小学校時代に、給食費などをねん出するために金を合法的に稼ぐ方法を考え、そして実践したという。この話で思い出したのは、同様のエピソードを持つ孫正義氏である。片や大企業の社長として名声を博し、片や殺人犯として無期懲役と対極をなす人生であるが、その考え方にどれほどの違いがあるか。見方によれば、人間はちょっとしたきっかけでどちらにもなりうるということではないかと感じた。
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獄中の殺人犯(作者)が、己を含めさまざまな人(やくざさんが多いけれど)の、どうして殺めたか、心境は、後悔の念は等々を記したもの。
かなりの読み応え。とともに、かなりの落胆も感じたり。
改悛の情って…。でも現実なのかもしれない。
思うところたくさんあり。
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先日読んだ『反省させると犯罪者になります』に出てきたので読んでみました。
著者自身が刑務所で服役中、ということをふまえて、読めないと思うならば読まない方がいいです。
著者が長期刑務所で聞いたことをもとに書いている部分、え…?と思うことも沢山あるけれど、知りようのない内部の状況を知ることが出来るという点はとても貴重だ。
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【2015年6冊目】
こんなに頭のいい人が殺人犯だなんてやっぱり信じ難い…。
前職ではよく犯罪者と話したけど、美達氏の書いている通り本当に反省してる人は見たことなかったな…。
この本ではヤクザの受刑者についての章が印象的でした(^^)
美達氏の本は2冊目で、「死刑絶対肯定論」と内容的な重なりも多く★×5とはいきませんが、刑罰のあり方を考える有益な視点を提供してくれる名著です!