白ゆき姫殺人事件

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人から見る自分の印象って、当たり前だけど千差万別、人それぞれ違うからこそ暴露話に面白みが増える。
実験的な趣向はいいけど、完全にタイトル負け。

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告白とか演説とか、手紙とかあくまでもモノローグによる物語の進行に拘り続ける作者の新しいアプローチの作品。雑誌記者の取材という体裁で登場人物のモノローグで話を進行しつつ、現在のネット環境を反映したSNSを不特定多数のモノローグとして織り込んでいる。SNSの部分は挑戦的ではあるものの、リアリティを出すためか、はき捨てられた呟きが混ぜ込まれており、いつもの計算されたモノローグの積み重ねには敵わない。物語は、いつものように女は怖いという話ではあるが、今回は主体となる発信者の相手の捉え方により、如何様にも相手の印象が変わってしまうということが根底に備えられている。特にネットの様に殆んど無責任、無分別に発せられる個人の感想が如何に個人の主観に偏っているかということと、それだけを情報源とすることの怖さが描かれている。話そのものは、記者をミスリードする犯人の動機や、何故、そこまでする必要があるのか、陥れた相手の個人的な背景が分かっている筈がない等、ミステリーとしては、首をひねるものが多いが、現実世界では、それが当たり前であって、そんなものなのかもしれない。

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最初のうちは面白くて引き込まれたのに完全に尻すぼみ。出来の悪いドラマ化映画みたい。今のところ自分の中では湊かなえのワースト作品です・・・。

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わたしはこれ嫌いじゃないです、リアリティだった。犯人が読める読めないとか後味悪いとかいろいろあるけど、作者の意図してるものは噂好きの周囲と、真実かそうでないか関係なしの記者にあると思う。面白く読ませてもらいました。
久しぶりにこういう書き方の湊さんの作品読んでやっぱり面白いなーと思った。

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湊さんの本は、日をまたいで読む事が無いほど毎回グイグイ引っ張ってくなぁ。ただ、最後ちょっと尻すぼみかなぁ。一章毎に巻末資料、と思わずに、素直にフツーに読んでしまったのも原因かも。まぁ湊さんらしさは全開でした。

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私は彼女の告白形式の小説、好き。いつの間にか引き込まれていき、時間を忘れられる。
人間の奥底にあるいやらしさを徹底的に描けるってすごいな。

犯人の動機がいまひとつ納得できなかった。そんなことで殺す？それから色々お菓子盗んじゃうとこも。

それにしても、いやな人ばっかりだったね。

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湊作品ではめずらしく停滞しながらの読了。
新しい試みは分かるのだけど…
先を知りたいという本来の醍醐味が…(T_T)

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化粧品会社でおこった
美人ＯＬ殺人事件

疑われたのは被害者と同期の城野美姫
週刊誌の記者のインタビューに答える
同僚、上司、友人達の話で物語が進む

ひとつの事件なのに
人によって感じ方と見え方はいろいろ
そこには女の嫉妬や愛と憎しみ
自分を守ろうとする心理
さらにマスコミの情報にも翻弄され
色眼鏡で人を見る様子も感じられる

人の心理と感情が
あぶりだされる
湊さん作品
相変わらず『怖い』

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記憶と想像と妄想が絡み合って、真実が見えない。
登場人物たちの名前も上手く作られていて、読者を煙に巻く。
沢山のミスリードの中から真相をあぶりだしていく過程はスリリング。
「噂」って怖いなぁ…