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商品説明
19世紀末のベルギー。農夫のアダン氏は、ある日突然「妻がフラミンゴになる」という不条理に陥る。忌み物扱いされるのを避けるため村人の目に触れぬようひた隠しにするが、幼い息子の発言で村中に知れわたってしまう。しかし、司祭の口から驚きの事実が告げられ…。極限状況での人間心理を暴く。第35回すばる文学賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【すばる文学賞(第35回)】19世紀末のベルギー。農夫のアダン氏は、ある日突然「妻がフラミンゴになる」という不条理に陥る。村人の目に触れぬようひた隠しにするが、幼い息子の発言で村中に知れわたってしまい…。『すばる』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
澤西 祐典
- 略歴
- 〈澤西祐典〉1986年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程在学中。「フラミンゴの村」で第35回すばる文学賞を受賞。
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書店員レビュー
このすばる文学賞受賞作である『フラミンゴの村』という本が...
ジュンク堂書店新潟店さん
このすばる文学賞受賞作である『フラミンゴの村』という本が発売されると知った瞬間から、これは買いたい!読みたい!と思ってしまった。何かピン!とくるものがあったのだろう。そのピン!ときた感じは、装丁を見たときにはもう確かなものになっていたのだ。まさに私の心をぐっとつかんで離さない装丁。
そして、物語を読んで、まだ2012年が始まって間もないけれども、この1冊が今年の一番なのではないだろうかと思える、そのくらい大切な1冊となった。
ベルギーの片田舎に起こった奇妙奇天烈な事件。妻がフラミンゴになるという衝撃的な事件が起こるのだが、その事件の全容と、村人たちの行動や対応が淡々と、しかし克明に描かれて、軽やかなのだけど、物語自体は結構衝撃的な出来事もあって重くもあり、また分かりやすいようで、かなり深い。全てのバランスが絶妙で思わず溜息すら漏れてしまう。
また、フラミンゴの赤の色彩が強く印象に残り、とても幻想的で美しい物語なのだ。
是非、この1冊を手にとって装丁の美しさを感じ、そして読んでまた美しさを感じて、二度の美しさを堪能して欲しい。
文芸書担当 涌井
紙の本
書き方には惹かれるものがあるものの、最後が腑に落ちない。
2015/12/25 16:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話運びは確かに巧みで引き込まれるものがあったし、妻がフラミンゴになるという大胆な発想もおもしろいとは思うけれど、最後の辺りの展開が理解を超えていた。終わりとしてそれでいいのか?という疑問を感じた。
更に、蛇足のような形でつけられている旅人の話、それをつけた意味は何なのだろうか。ないほうがよかった気がする。
しかし、よくわからないながらにインパクトが強いことも事実の作品だった。