紙の本
当たり前のこと
2016/11/20 22:18
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
当たり前のことが当たり前に書かれている。奇をてらったところは微塵もない。高等学校卒業程度の知識と知性があれば,二酸化炭素による地球温暖化などあり得ないことはわかるはずだが,日本の最高学府を卒業しているはずの人々は「明日のエコでは遅すぎる」と叫び続けている。きっとそう言っている人々も内心では嘘をついていることがわかっているのだろう。この同調圧力こそ恐ろしい。
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・ここ10年、CO2濃度は増えているが地球の温度は上昇していない。
・気温の変化に影響するのはCO2よりも水蒸気など他の要因の方が遙かに大きい。
・気温上昇の根拠になっているデータは、ほとんどが都市部でのヒートアイランド現象の影響である。
・そもそも気候の変化の予測は様々な要素が複雑に絡み合っていて予測は難しい。
・IPCCはデータ自分たちの主張にとって都合のいいように操作、補正を加えている。
・CO2排出量が少ないとして原発を推進する勢力がある。
・原発は危険なだけでなく、膨大な量の熱を放出し、エネルギー効率もきわめて低い。
・省エネルギーとコジェネ、フューエルセルを組み合わせる事に可能性がある。
などの主張。こういう問題は当然反論もあろう。ただ、著者の主張を鵜呑みにするのではなく、自分自身でデータを調べ、考えることが必要だと述べているのは誠実だと思う。排出権ビジネスの裏側にも迫って欲しかった。
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IPCCがいかに胡散くさい集団か。
原発の熱効率は非常に悪い。単なる蒸気機関なのだから。
二酸化炭素による温暖化というけど、2007年に更新された国内の最高気温、それまでの記録はいつのものだったか(1933年山形)。今年ロシアが熱波に襲われているが、それは何年ぶりか。90年ぶり。昔も暑かった。
二酸化炭素だけを考えても本質は見えない。
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以前から、「エコ」という言葉に何となく違和感を覚えていた。けれど、ここまで致命的に間違っていたとは…。かなり大きなショックを受けた。
考古学や地球物理学の知見に図表を交えて、誰にでも解るような証拠を示して読者を説得しようという意図が非常に強く感じられた。また、二酸化炭素温暖化説を否定するだけではなく、本当の「省エネ」とは何かということにも言及がされていた。燃料電池や最新の発電技術にも触れられており、「自分にできることは何だろう」と考える際のひとつのきっかけも提供している。
文章自体は、読者を煽るようなところもあり、あまり好きではないが、内容はとても良かった。
新書で値段も手頃だし、読まないのは勿体ない1冊。
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武田氏が言い続けてきた「二酸化炭素温暖化説の誤謬」も広瀬氏が述べると重みがある。ただし、読み物としては武田氏の著書のほうが圧倒的に興味深かった。排出権取引とCO2の25%カットで世界の笑われ者とした鳩山氏の売国行為は許されない。2010/08/30
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辛口の書き手である広瀬隆氏が地球温暖化を斬ります。
「実は寒冷化しているのではないか」「少なくとも温暖化はしていない」「地球全体の温度を測るというのは実は大変なこと」「温暖化といわれているのは都市部のヒートアイランド現象」「二酸化炭素よりも水蒸気のほうが温室効果が高いのに温暖化論議の中では無視されている」などの事実が述べられます。
そして結論は、
「温暖化は一部の科学者が利権やカネのために作り上げた幻想にすぎない」。
子供の夏休みの自由研究にかこつけて調べてみましたが、北海道では札幌も、地方も同じように温暖化していて、ヒートアイランド現象だけでは全てを説明できない印象でした。
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『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(広瀬隆、2010年、集英社新書)
本書は、地球温暖化は二酸化炭素による人為的な結果であるとする「二酸化炭素温暖化説」ないし「人為説」があやまりであることを証明・立証した上で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)やえせ地球環境論者を痛烈に批判した書である。
2009年11月、IPCCの報告書の執筆者のうちの数人のメールが流出し、報告書の記述が捏造であったことが発覚した「クライメートゲート事件」の解説や、温暖化が二酸化炭素によるものではなく、むしろ地球は温暖化してすらいないとする点が非常におもしろい。
だが、IPCCや個人名をあげていちいち批判する筆者の執筆スタイルには気分が悪い。気分が悪くなるおそれがある危険があるにもかかわらず、読んでみようという方はどうぞ。
(2010年9月27日 大学院生)
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真面目な姿が笑える
といっては少し不謹慎か。
形式の部分はともかく
内容に関しては目から鱗的な発見がたくさんね。
だからといってなにが解決する訳でもないんだけど。
結局はサステナビリティを越えた人間活動を行っている限り。
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本書を読むと、まじめに二酸化炭素削減に突っ走っている日本に非常に危機感を感じる。いかに正しい情報を得るか、得た情報から何を理解するのか、改めて考えさせられた一冊。多くの人に読んでもらいたい。
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もともと広瀬さんの本はよく読むが、去年からまたいろいろ増えてうれしいのです。とはいえ、その後、今年に入ってまさに恐怖の原発。
この本は、あくまで「自分で考えろ」というもの。マスコミを盲目的に信じるのではなく、きちんと物事は何でも自分で見ろ、ということも言っている。
広瀬さんを陰謀論などといっている人は、平和ボケに近いものがあるだろう。もちろん環境問題にはいろいろと名著もあるが、その中の一冊だとおもう。表現の自由がある日本では実際表現の自由が規制されていたりといろいろな問題もあるが、せめてこうして幸運にも簡単に手に入るものなら皆一読したほうがよいと思います。もちろん判断はご自分で。
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CO2の増加が温暖化の原因となっていないことを指摘。
むしろ近年の温暖化現象の背後には、都市のヒートアイランド現象や温度測定の方法に問題が潜んでいるとのこと。
クリーンエネルギーの最先鋒とされる原発は、排熱の際の熱効率が悪く、排出された水は返って周囲の水温を上げてしまっている可能性もある。また余剰電力の売買にまつわる政治問題も絡んでいるとみている。スマートグリッドなどもそういった色彩が強い。
原発よりも天然ガスや燃料電池により大きな可能性があると筆者は考えている。
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二酸化炭素は温暖化の原因とはよく言われる。ぼくもこれにはずっと疑問をもってきた。本当にそうなのか。広瀬さんに言わせれば、二酸化炭素が今日ほど排出されなかった昔においても、地球は温暖化したことがあったという。それは地球が太陽の周りを回る軌道の違いからも生じるのだそうだ。今はむしろ地球は寒くなりつつある、氷河期に向かっている。しかも、それは、学会レベルでも常識になっているという。ならば、なぜ温暖化が問題になるのか。広瀬さんに言わせれば、温暖化とみえるものは、実は都会のヒートランド現象と原発の出す膨大な排熱がかかわっているのだという。後半は原発批判とエネルギー問題への提言である。電力会社はピーク時における電力不足を問題にするが、本当は夜間などで、原発の総電力を下回ることが怖いが故に、オール電化とか電気自動車が出てきたのだという。わざと使わせるのである。では、原発にかわるものはなにか。広瀬さんは風や太陽エネルギーには懐疑的だ。石炭、石油、ガスによる発電は今日きわめてエネルギー効率をあげてきているし、これからはガスコンバインドサイクルというよりすすんだ発電法によるものがあり、先進国ではこれが主流になっているという。
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二酸化炭素温暖化説への反証を、様々なデータを科学的に読み解き、温暖化の実態とその真の原因を問い、エネルギーの正しい使い方を示す。⇒温暖化に対して、”自力で考えるキッカケ”を与える一書
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二酸化炭素排出における温暖化って、疑う余地のないものと、
完全に信じ込まされてきた、マスコミの洗脳が恐ろしい。
ノーベル平和賞を受賞したIPCCの、クライメート事件など、
空いた口がふさがらない。
この間違った、二酸化炭素温暖仮説が、
原子力発電の必要性の理由にされているのだから、
また恐ろしい。犯罪レベルだ。
冷却を要する原発は、発電量の2倍の熱量で海を加熱しており、
こちらの方がよっぽど温暖化なのだと、初めて知った。
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二酸化炭素が地球温暖化の原因であるという虚妄に満ちた通説を徹底論破する本。このCO2温暖化説を未だにまことしやかに信じているのは、先進国では日本ぐらい。
この説を広めてきたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)はホッケースティックグラフと呼ばれる、近年のCO2の排出量増加と気温の上昇が軌を一にしたかのように見せかけたグラフを使って温暖化に対する誤った認識を広めたとして、当書の痛烈な批判の矢面に立たされている。
長い目で見れば、太陽の活動の影響を受け、何百年、何千年、何万年単位で地球の平均気温は上下を繰り返していることがわかる。
日本では10個の台風が上陸した2004年に「これは温暖化の影響だ」と学者とマスコミが喧伝したと思えば、08年には0個上陸だったということもあった。
北極の氷は海に浮かんでいるので溶けても海面は上がらないし、南極ではむしろ氷が厚くなる一方。60~70年代には地球寒冷化が騒がれたのに!?それより数十年前には宮沢賢治が詩「雨ニモマケズ」の中で「寒さの夏はオロオロ歩き」なんて言っている。
著者によると、真の問題は地球温暖化ではなく、ヒートアイランド現象と原子力発電の問題。原発は核分裂時の熱で生まれた水蒸気の力でタービンを回すことで発電するが、電気エネルギーとなるのは熱エネルギーの3分の1。
残りの3分の2は海に捨てることになり、ここに効率の悪さと温排水を捨てることによる海水温の上昇という2つの問題が浮き彫りになる。ちなみに水力発電や火力発電(特にガス火力発電)は効率が良い発電手段として紹介されている。
電気と熱を同時に利用するコジェネレーションや燃料電池(小型発電機、エネファーム)の取り組みも紹介されており、参考になった。
いろいろありますが、ICPPと原発(と、その関係者)に対して攻撃的すぎるように思った。それを除けば勉強になる本。