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紙の本
みるならなるみ/シラナイカナコ (集英社オレンジ文庫)
著者 泉 サリ (著)
【集英社ノベル大賞〈大賞〉(2021年度)】男子禁制のバンドの欠員募集に応募してきた、胡散臭いが実力のある青年の真意とは? そして新興宗教で「幸福の子」と崇められる少女が...
みるならなるみ/シラナイカナコ (集英社オレンジ文庫)
みるならなるみ/シラナイカナコ
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商品説明
【集英社ノベル大賞〈大賞〉(2021年度)】男子禁制のバンドの欠員募集に応募してきた、胡散臭いが実力のある青年の真意とは? そして新興宗教で「幸福の子」と崇められる少女が、たった一人の友達に犯した罪とは…。17歳の新鋭が描く青春少女小説。【「TRC MARC」の商品解説】
2021年度集英社ノベル大賞〈大賞〉受賞!
17歳の才能が抉り出す新世代小説。この青春は、あなたをブン殴る。
「先生。今、テレビに出てる人たちは本物ですか?」
男子部員はあたしたちを入れるのを嫌がった――だからあたしはバンドを組んだ、はずだった。高校入学を機にガールズバンドを結成した鳴海は、ロックフェスへの出場を目指して練習に没頭していた。だが高2の夏休み明け、メンバーのひとりが進路を理由に脱退してしまう。「女子限定」が条件の欠員募集に応募してきたのは、笑顔と口調がとんでもなく胡散臭く、そしてとんでもなくキーボードがうまい青年で……。(みるならなるみ)
「私は、彼らをこんな場所に貶めた世界を知りたかった」
ごく普通の女子中学生・四葉は「幸福の子」。新興宗教・運命共有教の救いの象徴として崇められ、信者同士で共同生活を行う家では他人を「お母さん」と呼び、家族には「四葉様」と呼ばれている。学校にも居場所がない四葉は、たった一人の友達である加子といつも一緒にいた。いじめられっ子である彼女に対し、四葉は友達だけど許せない、友達だからこそ許せない、ある「小さな」罪を犯してしまう。(シラナイカナコ)
ガールズバンドと新興宗教、全く異なる世界に属する少女たちの鮮烈で泥濘んだ感情を、 生々しく繊細な筆致で描くデビュー作。【商品解説】
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諸刃
2022/05/28 01:26
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
信じる強さと信じる脆さを
一人称で一気に貫く青春小説。
とくに後半収録の「シラナイカナコ」は
中盤まで新興宗教の話で、
ノイズ多めの構成ではあったけれど、
青春時代って、
何を信じ何を捨てるかを決めていく期間と考えると、
あながち間違った素材でもないのかなと思った。