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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/10
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/173p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-526031-9
読割 50
紙の本
ルーティーンズ
著者 長嶋 有 (著)
緊急事態宣言で保育園が休園になった。あらゆるものが静止したコロナ下でも、娘の成長は止まらない。作家と漫画家の夫婦は、非常時の日常を歩き始める…。『群像』掲載の表題作に「願...
ルーティーンズ
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商品説明
緊急事態宣言で保育園が休園になった。あらゆるものが静止したコロナ下でも、娘の成長は止まらない。作家と漫画家の夫婦は、非常時の日常を歩き始める…。『群像』掲載の表題作に「願いのコリブリ、ロレックス」を併録。【「TRC MARC」の商品解説】
無数のルーティンで、世界は回っている。作家と漫画家夫婦と2歳の娘がおくる、コロナ下のかけがえのない日常。長嶋有デビュー20年目の家族小説。
「途中で読むのをやめました。ひと晩で読み終わってしまうのがもったいなくて!」藤井隆さん絶賛!
2020年春、緊急事態宣言で娘の通う保育園が休園になった。あらゆるものが静止したコロナ下でも、子どもの成長は止まらない。作家の夫と漫画家の妻は、交替で育児をしながら非常時の日常を歩きはじめる――。
コロナ以後、宙ぶらりんになったままの願いや欲望を、本書が慰めてくれた気がした。 ――綿矢りささん
伝えたい気持ちと、見つけたなにかを言葉にしていくことが、一日一日を支えてくれる。 ――柴崎友香さん
不要不急の言葉で、僕の生活も止まった。この本を読んで、あの時期のごたついてた気持ちをひとつ整理してもらえた。
――藤井隆さん
【商品解説】
目次
- 願いのコリブリ、ロレックス
- ルーティーンズ
収録作品一覧
願いのコリブリ、ロレックス | 5−49 | |
---|---|---|
ルーティーンズ | 51−173 |
著者紹介
長嶋 有
- 略歴
- 〈長嶋有〉1972年生まれ。「サイドカーに犬」で文學界新人賞、「猛スピードで母は」で芥川賞、「夕子ちゃんの近道」で大江健三郎賞を受賞。
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書店員レビュー
言えなかったこと
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
コロナ渦中におけるある子持ちの夫婦の日常が描かれます。とりたてて緊迫した描写や、病気にかかるといった描写はありません。しかし、「コロナになりたくない」といったような、当たり前の思いを登場人物がふっとSNSで吐露する場面があり、普段の生活で、そういった当然の思いでも、なぜか言えない空気であった私達の日常が巧みに描かれています。
マスクが買えないこと。ラインで「マスクあった」という情報が出回ること。誰かが感染したということを、SNSで知ること。
空気感は押し迫っていますが、コロナ渦になる前に「あった」家族の空気もそのまま生きており、私達がそれに普段、どれだけ勇気づけられていたかも同時に描かれています。
普段どおりの日常にはしばらく戻らないのかもしれませんが、「どうもなかった」空気感が小説の中に一緒にあることで、こうして小説を読む人の日常も、少し楽になるのかもしれません。