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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2022/03/16
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/313p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-524999-4

紙の本

朱色の化身

著者 塩田 武士 (著)

父から、失踪したゲームプランナー辻珠緒に会えないかと依頼されたライターの大路亨。行方を追い始めた亨は、彼女の人生に、昭和31年の福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに...

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朱色の化身

税込 1,925 17pt

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商品説明

父から、失踪したゲームプランナー辻珠緒に会えないかと依頼されたライターの大路亨。行方を追い始めた亨は、彼女の人生に、昭和31年の福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づき…。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

「知りたい」――それは罪なのか。
昭和・平成・令和を駆け抜ける。80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説。

「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」

ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。作家デビュー十年を経た著者が、「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。


ジャーナリズムの神髄を突いた展開に引きこまれて、ページをめくる手が止まらない。 
――長野智子(ジャーナリスト)

真実は人の数だけある。複雑に絡み合い、繋がった結末に息を呑みました。 
――小芝風花(女優)

塩田さんの中でも新ジャンルを切り拓き、今の社会にとって、必要な作品を作り出した。
――石戸諭(ノンフィクションライター)
 
情報というものとどう向き合うか試されているのは、大路だけでなく、読者も、である。
――瀧井朝世(ライター)

圧倒的なリアリティを描き出した傑作。リアリティとは生の切実さであり、人間への敬意だと気づかされる。
――河合香織(ノンフィクション作家)

何度も何度も、熱風が頬を掠めた。「今、なぜ私はここにいるのか」という根源的な問いを突きつけてくる。 
――武田砂鉄(ライター)

フィクションとノンフィクションの狭間を揺るがす、新たなジャンル誕生!
――三宅香帆(書評家)

その女は、戦後日本社会の化身。ファクトとドラマのかつてない融合がここにある。
――吉田大助(ライター)

【商品解説】

著者紹介

塩田 武士

略歴
〈塩田武士〉1979年兵庫県生まれ。「盤上のアルファ」で小説現代長編新人賞、将棋ペンクラブ大賞、「罪の声」で山田風太郎賞、「歪んだ波紋」で吉川英治文学新人賞を受賞。

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みんなのレビュー90件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

取材と書くことと。

2022/09/21 14:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

デマや誤解は世の中に付き物ではある。それを解き、真実に近い事柄をひろく伝えるのが報道の役割。
 そう解ってはいても、取材に限界があったり、記事が出ることで傷付く人がいる。
 老いた父から、一人の女性の行方を探せないかと依頼されたフリーのライター大路。その女性は中年になってからゲームクリエーターとして成功し辻珠緒。京都大を卒業して都内の銀行員、ゲームクリエーターと、輝かしい経歴で彩られているが、それだけではない影の部分が見えてくる。
 名刺ではない、「個」の示す人間、人生を描く。

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紙の本

昭和と現在とをつなぐ物語

2022/04/17 21:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る

塩田武士さんの新作は「罪の声」を彷彿とさせる昭和と現在とをつなぐ物語でした。芦原大火の描写から始まり、様々な関係者への取材へと続きますが、主人公同様に「先が読めない」「全体像が分からない」状態に読者も引き込まれ、一緒に取材をしているような気持ちにさせるのは流石!

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紙の本

化身

2022/07/22 09:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る

塩田武士さんの作品らしい先の展開がわからない中、引き込まれながら読んでしまいました。火事のシーンが生々しく、多くの人の人生を左右する出来事だったのだと思います。

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電子書籍

男尊女卑

2023/07/16 20:12

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説を読み進めていくと、真っ先に、この言葉が浮かびました、男尊女卑。そう感じたのは、これを読んだ男性も女性もそうみたいです。みな、同じ感想で、女性の地位の低さがまざまざ……。

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2022/07/10 10:18

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2022/10/09 08:40

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2022/03/22 14:00

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2022/09/04 20:53

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2022/09/07 15:21

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2023/04/28 05:15

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2022/09/08 18:15

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2022/08/22 19:26

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2022/04/29 07:51

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2022/04/30 12:13

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2022/04/07 15:23

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