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紙の本
浮世絵の歴史 美人絵・役者絵の世界 (講談社学術文庫)
著者 山口 桂三郎 (著)
浮世絵は、どこから生まれ、どう広まったのか。江戸中期の隆盛、幕末の動乱による衰退、そして「低俗」と蔑まれ海外流出を招いた不遇から再評価に至るまで、美人絵・役者絵に焦点を絞...
浮世絵の歴史 美人絵・役者絵の世界 (講談社学術文庫)
浮世絵の歴史 美人絵・役者絵の世界
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商品説明
浮世絵は、どこから生まれ、どう広まったのか。江戸中期の隆盛、幕末の動乱による衰退、そして「低俗」と蔑まれ海外流出を招いた不遇から再評価に至るまで、美人絵・役者絵に焦点を絞って通観する。【「TRC MARC」の商品解説】
独特の魅力を放つ「浮世絵」は、いかにして生まれ、江戸期の象徴的芸術とまでなったのか? 庶民出の町絵師によって、庶民の興味を引く「美人・役者・風景」を題材にし、庶民の購買力によって支えられた浮世絵。本書は浮世絵を日本の近世から現代の美術史として通観する試みである。浮世絵とは、そもそも何だったのか――これを読めば、浮世絵のすべてがわかる、入門編にして決定版。
独特の魅力を放つ「浮世絵」は、いかにして生まれ、江戸期の象徴的芸術とまでなったのか? 庶民出の町絵師によって、庶民の興味を引く「美人・役者・風景」を題材にし、庶民の購買力によって支えられた浮世絵。版技術の発達、鳥居・勝川・歌川各派の興亡、「蔦重」と歌麿・北斎・写楽の登場を経て大きな世界を築き、ブームが去ると今度は海外から注目を集め、多くが流出する。本書は浮世絵を日本の近世から現代の美術史として通観する試みである。成立から隆盛に至る江戸期から、幕末の衰退、「低俗」と偏見にさらされた明治以降の研究と海外からの再評価まで、壮大な潮流を俯瞰してゆく。浮世絵とは、そもそも何だったのか――これを読めば、浮世絵のすべてがわかる、入門編にして決定版。【商品解説】
目次
- 第一章 初期浮世絵
- 第一節 近世初期風俗画/第二節 初期浮世絵の成立/第三節 菱川師宣と版画芸術/第四節 京阪画壇と江戸版画界/第五節 初期浮世絵の特色
- 第二章 春章と勝川派の隆盛
- 第一節 歌舞伎界と鳥居派/第二節 錦絵の誕生/第三節 天明浮世絵界と勝川春章/第四節 勝川派の隆盛
- 第三章 鳥居清長の世界
- 第一節 平野千恵子の清長研究/第二節 清長の初期役者絵/第三節 清長の大判美人画/第四節 鳥居派四世清長の作風/第五節 清長の一子清政とその後の鳥居派
- 第四章 歌麿と蔦屋重三郎
- 第一章 ゴングールの『歌麿』/第二章 歌麿の出自/第三節 天明狂歌壇と蔦屋重三郎/第四節 江戸出版界における蔦屋重三郎と歌麿/第五節 歌麿画の黄表紙と洒落本/第六節 絵入り狂歌本の傑作『画本虫撰』/第七節 歌麿の天明美人画/第八節 全盛期の歌麿/第九節 化政期の美人画絵師たち
- 第五章 写楽のリアリズム
- 第一節 海外流出の写楽版画/第二節 明治以降の写楽研究/第三節 写楽の画風変遷/第四節 寛政期歌舞伎界と写楽 一 寛政期歌舞伎の研究・二 桜田治助と並木五瓶・三 歌舞伎界の疲弊・四 歌舞伎と出版界/第五節 写楽のリアリズム 一 江戸市民の文化受容・二 役者絵の制作事情・三 写楽のリアリズムと上方歌舞伎の実悪・四 写楽と上方/第六節 相撲絵と時事報道的写楽画/第七節 写楽作品の再検討/第八節 写楽の同時代評価/第九節 『浮世絵類考』と能役者説
著者紹介
山口 桂三郎
- 略歴
- 1928年東京生まれ。本名、昭三郎。明治大学大学院史学専攻博士課程修了。立正大学名誉教授、国際浮世絵学会会長。著書に『広重』(三彩社)『浮世絵概論』(言論社)『肉筆浮世絵 清長 重政』(集英社)『写楽の全貌』(東京書籍)、共著に『東洲斎写楽』(小学館)など。2012年没。
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紙の本
浮世絵をもっとよく知りたい人にはピッタリの一冊です!
2020/03/07 13:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸時代の象徴的な芸術と言われる「浮世絵」について、分かり易く解説した浮世絵入門書です。同書では、特に人気の高い、美人画、役者画、風景画の3つを取り上げ、こうした浮世絵がどのようにして生まれ、どのようにして芸術という高い地位にまで引き上げられたのか、を考察していきます。内容も、「第1章 初期浮世絵」、「第2章 春章と勝川派の隆盛」、「第3章 鳥居清長の世界」、「第4章 歌麿と蔦屋重三郎」、「第5章 写楽のリアリズム」、「第6章 近代の浮世絵」といった構成で、非常に読み易く、浮世絵の発展の歴史がよくわかるように書かれています。浮世絵入門書の決定版と言ってもよいのではないでしょうか。