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投稿者:ねこまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『白痴』ファンなので、楽しく、すごい話量だけど、息がつけなく読み進めます。登場人物みな変で最高。
電子書籍
言葉が多い
2017/11/07 13:18
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投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が饒舌に長く長く話しつづけるのか、ユニークであるが、疲れるとも言える。そして、この長い長い言葉により、聞いているものが説得されていく、というのが、なんとも西洋的な感じがした。主人公が性格が良い、ということのようであるが、読者をおちょくっているようでもあった。疲れるのではあるが、どうストーリーが展開するのか、気にはなった。
紙の本
ちょっとびっくり。
2012/08/15 22:55
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投稿者:鳴海 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物さんが皆とってもお喋りで、とっても難しいことを考えていますね。
最後のほうなんかはお医者さんだけ取り残されてる感じだったじゃないですか。
こういう文章は珍しいような気がしたのです。だからびっくり。
あと正直言って「滑稽なほどに清い」主人公には嫌悪感を覚えました。
必要以上に自分を卑下する彼に尊さなんかは見出せなかったのです、が。
逆に女性キャラは好印象。
自分の欲望に素直で。それを自覚して嘆いてる。愛って確かに澄んだものではないよなぁと気付かされました。
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会話に次ぐ会話劇。こんなに地の文が少ない小説は初めてかもしれない。戯曲のようなセリフ回しは突拍子もないが、不思議なテンポを醸し出している。
キリスト教的な聖人君子の主人公がどんな結末を迎えるのか下巻を読んでみたいと思う。
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評価分かれる本でしょうね。
今の気分に読みたい本ではなかったので、イマイチこの本の思想世界に浸れなかったです。残念ながら。
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スペイン旅行の出発前に成田空港で購入。ローマまでの飛行機で読了。
芥川賞に最も近い、という帯の文句とカバーに惹かれたのだが、予想外の内容だった。
小説というより、舞台。ひたすら少人数での思想の議論であり、それが場を変えて繰り返されて上巻終了。
不思議で評価に困る作品だ。議論は一つのテーマに集約されているようなので、議論を通して読者にもそれを考えさせたいのか。
下巻も同時購入したので読んでみよう。
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台詞が多いと読みやすいかと思って買ったこちら。
とんでもない!
さすがにこの論調にはなっていません、今のところ。
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「現代日本のドストエフスキー」…と思って読んでいたら、どうやらドストエフスキー『白痴』を下敷きにした小説らしい。面白い!
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何これ!
喜劇?悲劇?舞台!?
これ今までの私なら絶対読めなかったよ!
われらが吉田青年はどこへ行くの?
下巻へ。
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滑稽なまでに心の清い青年。
不幸になりたいと結婚に踏み切る女性。
富豪から贈られた一億円を燃やす美女。
無意識に愚図な女性を好む青年医師。
すれ違うひとつの恋が、人々の心をあばいてゆく。
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登場人物は皆一様に芝居懸かった(丁度翻訳された海外文学の)ような話し方をするし、異様に長い会話がひたすらと(長い時は40頁近くも延々と)続くし、その上物語の展開における起伏に乏しい。小説としてこれだけ退屈しそうな要素を持ちながら、読みすすめてみると面白いのだ。
どこに面白さがあるのか。
読み手は往々にして、地の文すなわち小説の会話以外の部分の独白であったり、情景描写といったところで話の筋や登場人物像を捉える。地の文の圧倒的に少ないこの小説は、ほぼ会話だけでそれらをかなえる。そういった会話センスや新たな可能性に面白さを感じたのではないかと思った。
ちなみにドフトエフスキーの『白痴』にインスピレーションを受けた著作だそう。主人公がまさに。
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まだ半分しか読んでませんが、恋だの死だのが自分にはとても贅沢すぎると思ってる、友達みんなにすすめたい。
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主人公の滑稽なまでに心が清く純粋なことに、ただただ驚いた。
彼を取り巻く人物たちが、ひどく屈折して見えてしまう。だけれども、彼らの方が一般的とされる感情、思念を持つ人種のような気もします。
純粋で鈍感なことは、ここまでいくと罪だと思った。
人間の愛は、清いだけじゃなくドロドロとした穢らわしさもある。
それは、仕方のない真実です。
会話の多い文体は慣れないですが、テンポよく読めました。
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これは読むのに忍耐が必要な本。
何故なら、下巻にも書いてあったけど、今時洋書をそのまま翻訳した様な書き方の本は見た事がないから。
主人公を初めとする台詞の長い事、長い事!
人を選ぶ本だと思うけれど、読書への忍耐力がつく本だとは思うので読書力(忍耐力)を付けたい人にはお勧めしたい。
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鹿 島 田 文 学 た ま ん な い ! !
もーなんだよー、なんだろこれー(誰か救心をくれ
感想とかもうほんとまったく上手く言えないけれど、とにかく上巻の時点でどっぷり。
特にユキさんに一番感情移入して、吉田青年が滑稽ぶりを発揮すればするほど頭おかしくなってきて自殺したくなってくる感じで白目剥いて昇天しまくった。
大体、もー、「やせ我慢が、性愛的な悦び」だの「やせ我慢が二人(ユキとエリ)にとって性行為」だの、この言葉の選びよう……!(笑
爆笑したった。なんてこの女性二人を端的に表す言葉なんだ!
それからユキさん(エリさんもだけど)の、愛されたい、愛して欲しいがために偽悪的というか、自分を悪く見せるところ、そうすることでしか愛を表現できない幼さと、一方でただ身にしみついてしまってる不幸っぷりに対して、吉田青年が「あなたは現代の女神だ!」だの「謙遜が自己卑下の極致にまで至っている!」だの言いやがった(笑)瞬間、思わずソファに倒れ込んでしもうた。
吉田青年という男を生んだ鹿島田さんに拍手喝采浴びせたい(うざい
しかし、この男、矛盾だらけのように感じるのにちっともその矛盾が見つけられない。
潔癖なのかと思えばそうではないし、では純粋なだけかと思えばそういうのとも違う。
ただ「恋や愛を知らない」というだけが突出した特徴から、なんでこんな人間生み出せるんだろう……!
鹿島田真希……ほんと恐ろしい子……!