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紙の本
カソウスキの行方 (講談社文庫)
著者 津村 記久子 (著)
不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれない毎日から逃れるため、同僚の森川を好きになったと仮定してみる。でも本当は、恋愛がし...
カソウスキの行方 (講談社文庫)
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商品説明
不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれない毎日から逃れるため、同僚の森川を好きになったと仮定してみる。でも本当は、恋愛がしたいわけじゃない。強がっているわけでもない。奇妙な「仮想好き」が迎える結末は—。芥川賞作家が贈る、恋愛“しない”小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
郊外の倉庫管理部門に左遷された独身女性・イリエは、日々のやりきれなさから逃れるため、同僚の独身男性を好きになったと仮想してみることに。奇妙な「仮想好き」が迎える結末は…。表題作を含め全3編収録。【「TRC MARC」の商品解説】
【商品解説】
収録作品一覧
カソウスキの行方 | 7−98 | |
---|---|---|
Everyday I Write A Book | 101−138 | |
花婿のハムラビ法典 | 141−168 |
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この脱力感に溺れる
2018/02/14 23:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケタケタ笑いながら読んだ。こんなにも「ケタケタ」がしっくりくる作家はシーナ・マコト以来ではあるまいか。表題『カソウスキの行方』が秀逸。地味で救いがなくて、どよんとしている30手前のOL。左遷させられくさくさしているところに親友の結婚という追い打ち。なんか明るい話題欲しいなと少し思うも行動が面倒なので、同僚のこちらもパッとしない男性を無理矢理好きになってみる「仮想好き」という術を編み出す。好きと思い込んでなんやかんや心を浮き立たせようとするが、、。ここまで人間を追い込む「恋愛」って「すごいなあおい」(棒)
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市井のひとが主人公の短篇集。矛盾があるからこそ「日常」っぽい。
2012/02/12 15:38
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。
恋愛小説かな、と思って手にとったのだけれど、
たぶんこれは恋愛小説ではない(と思う)。
少なくともわたしの中ではそうカテゴライズされる。
収録作品は3篇。
『カソウスキの行方』
カソウスキ。
変換しようとしたら「火葬好き」となって
「どこのマニアだよ!」とひとり突っ込みをしたしまった
話は置いておいて・・・
カソウスキ
→「仮想好き」が正しい解釈。
周りに男がいないので
ぱっとしないけれど唯一の独身男性を
取りあえず好きと思い込んで
「女子として」どうにか生活していこうとするための
一種の手段のことだ。
理不尽な理由で左遷されたイリエは
やる気もなにもなし。
ぱっとしない同僚の森川をカソウスキして
どうにかこうにか「女子として」生きていこうとする。
『Everyday I Wirte A Book』
いいなと思っていたオトコの結婚相手が
ちょっとした有名人だったがために
その女性のブログをチェックして
溜息をついたりイライラしたりの野枝。
仕事でも理不尽な目にあって後輩に八つ当たり。
そして自己嫌悪に陥るという負のスパイラル。
気兼ねしなくていい男友達(知人)のオサダと
飲みに行くも10時に帰ってしまう。
オサダは何をしているのか。
特に興味はないがオサダと飲まないといらいらは募るばかり。
『花婿のハムラビ法典』
目には目を、のハムラビ法典。
婚約者との恋人時代、
遅刻されれば遅刻をし、
ドタキャンされればドタキャンし、
やられたらやりかえすというハムラビの教えを
こそっと実行してきたハルオ。
そして今日、ハルオはその恋人と結婚式を迎える。
どの物語も市井のひとが主人公だ。
理不尽な目にあったり、
妄想恋愛したり、
思いこんだりやる気なくしたり
八つ当たりしたり、やりかえしたり。
「わかるわかる!」ということもあるし
「それはどうなの?」と思うこともある。
その矛盾感が「日常」であり
リアリティがあるということでもあるだろう。
文章については、苗字をカタカナ表記にする
意図が理解できないし、
読み始めはとっつきにくい感じもあって
相性はよろしくないみたい。
ただ、読み終えるとなんとなくあったかい気持ちになる。
どのお話も結論がないので
「だからどうなの?」と思ってしまうのは
わたしの性格上、どうしようもない。
悪くはない。
市井のひとはそんなこと上司に突っ込んだりしないよ!
とか、
先輩の勘違いですなんて言わないよ、その状況で!
とか、
市井のひとを主人公にしているからこそ
気になることもちらほら。
でも悪くはない。
「悪くはない」は「良い」とイコールではない。
だから、2冊目はないかな、とも思う。
たぶん、相性の問題。
『カソウスキの行方収録作品
・カソウスキの行方
・Everyday I Write A Book
・花婿のハムラビ法典
紙の本
なにげない話。
2017/02/22 09:49
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よよん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の行動、思考を淡々と書いたもの。起承転結という概念に当てはめて読む必要は無いのかな。名字がカタカナ表記で読みにくいのが残念。