「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
デジタル・アーカイブの最前線 知識・文化・感性を消滅させないために (ブルーバックス)
著者 時実 象一 (著)
活字、映像、ウェブサイトなどで流通している種々雑多な情報はすべて、未来に残すべき貴重な知的財産である。これらを電子的に保存するデジタル・アーカイブの考え方、方法から乗り越...
デジタル・アーカイブの最前線 知識・文化・感性を消滅させないために (ブルーバックス)
デジタル・アーカイブの最前線 知識・文化・感性を消滅させないために
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
活字、映像、ウェブサイトなどで流通している種々雑多な情報はすべて、未来に残すべき貴重な知的財産である。これらを電子的に保存するデジタル・アーカイブの考え方、方法から乗り越えるべき問題までを解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。
[人類が獲得してきた膨大な「知」が、いま刻一刻と消えている!〕
エジプトのパピルスや、メソポタミアの粘土板に文字を刻みつけた太古より、人類は進歩の過程でさまざまな「知」を記録してきました。
その蓄積の上に文明を築いていったからこそ、人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところがいま、過去のかけがえのない知的財産が、次々と失われているのです。
活字や映像は物理的に劣化し、それらを守るべき人々はいなくなり、多くの記録が雲散霧消しています。さらに、ウェブ社会の発達が拍車をかけています。
インターネットやデジタル機器の普及によって多くの記録がデジタル情報に置き換わり、また、一般の人たちもユーチューブなどで記録を残せるようになりました。
しかし、それらは次々と情報が更新されるウェブ世界においては、あっという間に消えてゆく運命にあります。再生機器が古くなっても、もう見られません。
このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代、ひいては「歴史が空白」の時代となってしまいかねないのです。
この「知」の危機を憂い、立ち上がった有志たちがいます。報道、活字、映像、芸術作品から、伝統芸能、少数民族の言語、ホームページまで、
ありとあらゆる知的財産をデジタル化して「アーカイブする」ための取り組みが、いま世界中で始まっているのです。
本書は日本の情報科学の第一人者である著者が、デジタル・アーカイブの戦略・技術から、著作権などの乗り越えるべき課題までを一冊に凝縮し、
世界中のホームページが見られるサイトほか、広漠とした「知」の海から必要な情報を取り出す方法も満載、知的生産に関わるすべての現代人必読の書です。【商品解説】
忘れ去られ、破壊され、失われていく「知の遺産」を永久に記憶にとどめておくためのデジタル・アーカイブの実情と課題と可能性とは【本の内容】
目次
- はじめに
- 第1章 歴史を記録するアーカイブ
- 第2章 文化を記録するアーカイブ
- 第3章 活字を記録するアーカイブ
- 第4章 アーカイブの技術
- 第5章 これからのアーカイブ
- エピローグ──感性はどこまでアーカイブできるか
- 謝辞
- 参考書籍
- 掲載画像の出典一覧
著者紹介
時実 象一
- 略歴
- 〈時実象一〉東京大学大学院理学系研究科化学専門課程修士課程修了。東京大学総合教育研究センター非常勤講師、愛知大学非常勤講師。理学博士。著書に「理系のためのインターネット検索術」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
“知の遺産”の行方
2015/11/24 09:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、フロッピーディスクを見つけましたが、既に再生できる機器が無く、廃棄。しかし、何が記録されていたのか、気にはなります。
そのようなデジタル時代の記録のあり方についての本です。東日本大震災のアーカイブから始まり、昔のウェブページ、映画などなど様々な素材のアーカイブ化について解説してあり、興味深く読みました。やはり、「機器の壁」についても言及があります(P69〜)
さらに、機器(ハード)の問題に加え、同じソフトでもバージョン違いでファイルが開けない、セキュリティがかかっていてパスワードがわからないなど、データはあるけれども、内容が確認できない等、様々な状況があります。
これからの“知の遺産”の継承について考える良書です。