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商品説明
天井は低く、奥行きは限られ、ショーウインドーは箱庭ほどのスペースしかない。そこは愛するものを失った人々が、想い出を買いにくる店で…。切なくも美しい記憶のかけらの物語。『BE・LOVE』連載の同名コミックの原作。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
衣装係さん | 5−32 | |
---|---|---|
百科事典少女 | 33−51 | |
兎夫人 | 53−72 |
著者紹介
小川 洋子
- 略歴
- 〈小川洋子〉1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「妊娠カレンダー」で芥川賞、「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞。
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書店員レビュー
ひと癖ある店主たちが変わったものを扱う店が...
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
ひと癖ある店主たちが変わったものを扱う店が集った小さなアーケードと、そこの大家である少女のお話。「死」のにおいがするのだけれど、とてもやさしい想いを伝える物語たち。漫画の原作として書き下ろされた物語だが、小川洋子さんの言葉だけで味わう分、コミック版とはまた違った魅力がある。まだ新人である漫画家・有永イネさんの才能が感じられるコミック版の方もあわせて読んでほしいと思います。
店長 石本
紙の本
この透明感が際立っているのです
2012/08/27 23:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は10の短編から成り立っています。それぞれありそうでないお店ばかり。遺髪レースやらドアのぶだけのお店とか・・・主人公の私とそのアーケードに集まる人々のエピソードが淡々とそして静かに語られていきます。
小川洋子さんの作品はどれも透明感があふれていると思いますがこの作品も例外ではなく一つ一つのエピソードがまるで水底からふわりと浮きあがってくる水泡のように水面に表れて光の中にきらめいたかと思うとまた静かに沈んいく・・・そんなイメージがあります。
その透明感が素晴らしい。
そして浮遊感。このまま魂がこのアーケードにたどりつけそう気がしてくるから不思議です。
そんな中にもチラリと見えるかすかな影。それは最後に明かされるのですがそのとたんがらっとこの作品は今までと異なる顔をみせてくれます。
それぞれのエピソードが繋がり浮き上がってくるその見事さ。是非読んで味わってほしいと思います。
紙の本
ステキな記憶の旅
2015/10/28 19:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想通りわたしの大好きな匂いと光を纏う小説だった。『百科事典少女』と『紙店シスター』が特に好き。ーたくさんの便りを書く人は、それだけ大勢の友人、知人、親族を持っている、だからそのお客さんは恵まれた人生を歩む、善き人であるー手紙をあまり書かなくなって久しい。郵便受けを覗くときのあのどきどきする気持ち、忘れかけてた。これからは、少し昔にもどって手紙、はがきを書くようにしよう。わたしが死んだら、そのはがきがシスターの店の古い箱の中にしまわれて、いつかまた誰かの手の中に収まる。それもステキな記憶の旅だよね。