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  • カテゴリ:幼児
  • 発売日:2012/03/31
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:25cm/30p
  • 利用対象:幼児
  • ISBN:978-4-06-217367-4
絵本

紙の本

わるいことがしたい!

著者 沢木 耕太郎 (作),ミスミ ヨシコ (絵)

いたずら好きの男の子が登場!沢木耕太郎はじめての絵本。わるいことって、どんなこと?幼児から。【「BOOK」データベースの商品解説】「わるいことがしたい!」と言って、次々と...

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わるいことがしたい!

税込 1,540 14pt

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商品説明

いたずら好きの男の子が登場!沢木耕太郎はじめての絵本。わるいことって、どんなこと?幼児から。【「BOOK」データベースの商品解説】

「わるいことがしたい!」と言って、次々とわるいことをするいたずら好きの男の子。「面白かった?」ときくと、男の子は「もっとわるいことがしたい!」と言い出して…。【「TRC MARC」の商品解説】

沢木耕太郎氏、初の幼年向け書籍です。
よみもの「月の少年」との同時刊行で、今後継続的に刊行していく沢木耕太郎氏児童書シリーズの第1弾となります。

わるいことがしたい!
わるいことって、どんなこと?
トイレットペーパーをころがしたり、
スパゲティを手づかみで食べたり、
かべにらくがきをしたり……。
でも、もっとわるいことがしてみたい……!【商品解説】

著者紹介

沢木 耕太郎

略歴
〈沢木耕太郎〉1947年東京都生まれ。著書に「テロルの決算」「深夜特急」、児童書に「月の少年」等。
〈ミスミヨシコ〉1978年福岡県生まれ。東京藝術大学大学院修了。平山郁夫賞受賞。絵本作品に「きみのきもち」等。

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評価内訳

紙の本

絵本の、こんな読み方

2012/05/02 09:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 例えば、絵本の、こんな読み方。
 いたずら好きな男の子の、めちゃくちゃやんちゃな生活を描いた、沢木耕太郎さんの絵本を読みながら、「この沢木さんという文章を書いた人は、お父さん(お母さんでもいいのだが)の大好きな作家なんだよ」と、話してみる読み方。
 もしかすると、子供たちはそのことに興味を持つかもしれない。

 「へええ、どんな人なの?」
 「そうだね、お父さん(お母さんでもいいのだが)たちの世代の、旗手みたいな人」
 「旗手って?」
 「運動会で応援する友達いるじゃない。大きな旗をもって、がんばれー、がんばれー、って振り回すみたいな」 「応援する人?」
 「そうだな。いっぱい応援してもらったね、がんばれーって」

 それから、沢木さんっていう人は会社に働きに行こうとして、すぐにやめちゃたんだよ。
 「わるいことがしたくなったの?」
 普通に考えたら、悪いことかもしれないね。でも、そんなふうに生きるってなかなかできそうでできないからね。
 「ママ(パパでもいいのだが)に叱られないの?」
 この絵本のママのように、精いっぱいわるいことをして、最後に元にもどしてみようかっていうように、少しぐらいはみ出しても、いくらでも元に戻せるわけだし。
 そもそも、悪いことっていっても、他人に迷惑をかけなければ、元に戻せるようであれば、いつもいつもきちんとしなくてもいいんじゃないかな。
 沢木さんは普通の会社員にはならなかったけど、たくさんの人たちの話を聞いたり様子を見たり、自分でも旅をしたりいろんなことに関わって、人間の本当の姿をノンフィクションという作品で描いてくれたんだよ。

 まっとうな生き方だけがすべてではないって教えてくれた人。そういう弱い人たちを暖かい目でみつめた人。沢木さんってそういう人だよ。
 この絵本に出てくる男の子ってどうしようもない子にみえるけど、ちゃんと自分で片づけもできるし、悪い子じゃない。
 「でも、わるいことがしたいって叫んでるじゃない」
 あれは、きっと楽しいことがしたいと同じ意味なんじゃないかな。
 そう考えれば、沢木さんもずっと「わるいことがしたい」ってやってきたように思うな。
 今度、絵本をつくったのも、そうなのかもしれないよ。

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2012/04/14 09:15

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2012/04/19 14:58

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