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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.11
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/436p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-217360-5
紙の本
転落少女と36の必読書 上
著者 マリーシャ・ペスル (著),金原 瑞人 (共訳),野沢 佳織 (共訳)
ブルー・ヴァン=ミアは、大学教授の父の影響で古今の文学や映画に精通している女子高生。幼くして母を亡くし、父の転勤にともないアメリカ中を転々として成長したブルーは、高校の最...
転落少女と36の必読書 上
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商品説明
ブルー・ヴァン=ミアは、大学教授の父の影響で古今の文学や映画に精通している女子高生。幼くして母を亡くし、父の転勤にともないアメリカ中を転々として成長したブルーは、高校の最終学年で、ある私立のエリート校に転入する。人づきあいも恋も苦手な彼女だが、女性講師ハンナを囲む大人びた生徒たちのグループに取り込まれ、彼らとともに謎めいたハンナのプライバシーを探ることになる。衝撃の知的青春ミステリー。【「BOOK」データベースの商品解説】
大学教授の父の影響で古今の文学や映画に精通している女子高生のブルーは、転入したエリート校で、大人びた生徒のグループに加わる。ブルーは、彼らとともに謎めいた女性講師ハンナのプライバシーを探ることになり…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
マリーシャ・ペスル
- 略歴
- 〈マリーシャ・ペスル〉1977年米国生まれ。作家。
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紙の本
圧倒的表現力
2022/08/24 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MissWhite - この投稿者のレビュー一覧を見る
訳者の金原瑞人さんの文章が好き、というのと、
カバーの色使いがオシャレで気になった、
と言う理由で、
中身を特に分からず読み始めました。
会話文の「」だけでなく、
レポートの体裁を取っているためか()書きの引用や
()による補足説明(主人公によるものだったり、訳者による文化の説明だったり)、
おそらく実在のお店を<>で囲むなど、表記の仕方が特徴的で、
まずその形式を読み慣れるのに時間がかかりました。
読んでいくと、
少し変わり者の父親を持つ頭脳明晰で人付き合いの苦手な主人公が、
転校先の派手なグループと仲良くなって、みたいな青春物語かと思ったら、
一癖も二癖もありました。
まず比喩表現が巧み。
「ワクワクした」とか陳腐な言葉ではなく、
古典作品の登場人物になぞらえた描写など同じ表現が再び作中に出てくるのではないのでは、と思ってしまうくらい表現力が豊かです。
人生について語るような描写ではハッとさせられるようなセリフがあったり、身につまされる思いでした。
訳者贔屓ですが色んな専門分野の専門用語が出てくる中で訳した訳者のお二人もすごい。
これは上巻のレビューですが、
分厚い上巻を読み終えた頃には表現方法にはすっかり慣れて、
ストーリーも驚くべき展開を迎えていたため、
下巻は自分でも驚くくらいあっという間に読み終えてしまいました。