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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/10/27
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/444p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-217308-7
紙の本
一分ノ一 下 ふかいことをゆかいに
著者 井上 ひさし (著)
ニッポン独立のタイム・リミットが迫るなか、孤軍奮闘で東勝と戦うサブーシャの呼びかけに日本全土でついに民衆も立ち上がる—。フルパワーの祝祭的展開。【「BOOK」データベース...
一分ノ一 下 ふかいことをゆかいに
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商品説明
ニッポン独立のタイム・リミットが迫るなか、孤軍奮闘で東勝と戦うサブーシャの呼びかけに日本全土でついに民衆も立ち上がる—。フルパワーの祝祭的展開。【「BOOK」データベースの商品解説】
ニッポン独立のタイム・リミットが迫るなか、孤軍奮闘で東勝と戦うサブーシャの呼びかけに、日本全土でついに民衆も立ち上がる。平成22年に逝去した井上ひさしの未完の大作。『小説現代』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
米英中ソに分割統治されたニッポンで繰り広げられる大活劇。
ピンチの連続、怒濤の三日間!
テクニック総動員の奇想!
「米英中ソに分割統治されているニッポン」。東北ニッポンの地理学者のサブーシャは、大阪のヤクザ、四国の高校野球監督、美人歌手らとニッポン統一をめざし「日本統一の志士」となる。そして繰り広げられる命がけの統一運動。ついには捕らえられ、裁判にかけられるが……!? 思想、言語、テクニックをユーモアでくるんで綴った、井上ひさし未完の遺作。【商品解説】
目次
- 下巻目次
- 第五章 天晴れ文書配達人(承前)
- 第六章 白銀仮面の冒険
- 第七章 長征菜館の決闘
- 第八章 決死の立稽古
- 第九章 秘密裁判
- 第十章 処刑まで
- 第十一章 犯罪心理研究所
- 第十二章 七人の音五郎
著者紹介
井上 ひさし
- 略歴
- 〈井上ひさし〉昭和9〜平成22年。山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。「手鎖心中」で直木賞受賞。恩賜賞日本芸術院賞受賞。
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紙の本
泉下の「小説未来」にて永久連載中
2011/12/17 14:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
我らが主人公は、分断された日本の再統一を夢見るソヴィエトによって占領された北ニッポン国の地理学者サブロー・ニザエモーノヴィッチ・エンドーこと遠藤三郎。
彼は、少数の味方を敵の警察やスパイの魔手によって次々に失いながらも、入手した7枚の偽の身分証明書を使いながら、幾たびもの死地と窮地をあやうく逃れに逃れ、ついに中央ニッポン国六本木交差点付近のモスクワ芸術座付属トウキョウ俳優座劇場にたどりつき、名女優コマキーナ・カズートヴナ・クルハレンコの献身と劇場スタッフの協力によってテレビ出演を果たし、全国の隠れ統一熱望者たちの決起をうながす。
救国の英雄となった遠藤三郎の輝かしい存在を知ったニッポン人たちはようやく蜂起し、東京の各地でデモや武装闘争が開始されようとしていたが、肝心要の主人公は対日理事会からの死刑宣告を受け、執拗な敵スパイからの攻撃と追及、卑劣な脅迫の前にひとたびは転向を決意するのであった。
が、しかし、しかし、火山噴火口上の西郷隆盛の如く、203高地直下の乃木希典の如く、怒れる若者たちによって祭り上げられた神輿状態に陥った遠藤三郎は、再び戦場に返り咲き、世界最終戦争の渦中に飛び込むことを決意する。
さあこうなったら乗りかかった船、平成4(1992)年から足掛け7年41回の断続的連載を経たこの冒険ファンタジー超大作は、平成22(2010)年の著者の死去にもめげず、泉下の「小説未来」にて永久連載の栄光の道を辿ることとなったのであるうう……。
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