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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.2
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/145p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-214537-4

紙の本

カソウスキの行方

著者 津村 記久子 (著)

郊外の倉庫管理部門に左遷された独身女性・イリエ(28歳)は日々のやりきれなさから逃れるため、同僚の独身男性・森川を好きになったと仮想してみることに…。第138回芥川賞候補...

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カソウスキの行方

税込 1,540 14pt

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商品説明

郊外の倉庫管理部門に左遷された独身女性・イリエ(28歳)は日々のやりきれなさから逃れるため、同僚の独身男性・森川を好きになったと仮想してみることに…。第138回芥川賞候補作。【「BOOK」データベースの商品解説】

郊外の倉庫管理部門に左遷された独身女性・イリエは、日々のやりきれなさから逃れるため、同僚の独身男性を好きになったと仮想してみることに…。表題作を含め全3編収録。『群像』『小説すばる』掲載作品をまとめ書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

カソウスキの行方 5−85
Everyday I Write A Book 87−119
花婿のハムラビ法典 121−145

著者紹介

津村 記久子

略歴
〈津村記久子〉1978年大阪市生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年「マンイーター」で第21回太宰治賞を受賞。著書に「君は永遠にそいつらより若い」(「マンイーター」を改題)がある。

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評価内訳

紙の本

「カソウスキの行方」を読んで

2008/12/15 18:16

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:石曽根康一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なまける、ということについて。
なまける、というのは、本当は100できるのに、
50あるいは、70しかやらないことをいう。
本来的に100できない人に対して、「なまけている」というのは、
言葉の使い方として間違っている。

津村記久子の「カソウスキの行方」は、主人公の兄が働かないことに対する、ベタなイメージが描かれていて安易だと思うのだが、ここに作者である津村氏の限界が表れていると思う。
自分というものがあって、「兄」という他者がいる。
そのときに、どう「兄」を扱うかによって、作者自身の人間観が表れてくる。
「カソウスキの行方」は職場を舞台にした小説で、どこか、「新自由主義的価値観」が底流に流れているように感じられる。
そして、それが作者の直接の声のように感じられて、作者の限界に思い当たる。
山崎ナオコーラや松尾依子にも言えることだが、
彼女たちが描く人間は、彼女たち自身の価値観を反映しているように思えて、ポリフォニックではない。
そして、その彼女たちの価値観というのが、少しでも思想や哲学に触れたことがある人間なら、気づくような深みを備えていない。つまり、浅い。
それに比べて、ドストエフスキーの描く作品には深みが感じられる。
ドストエフスキーと比べるな、と言う人がいるかもしれないが、作家は今まで書かれた全てのテクストと格闘しなければならないのである。それが作家が作家であることの使命である。
彼女たちはまだ若いので、自らの限界を打ち破るチャンスはいくらでもある。

「カソウスキの行方」に話を戻すと、主人公(≒作者)は「兄」をたんに「なまけている」と見ているように感じられる。
しかし、本当にそうなのだろうか?
本当は、働かないのではなく、働けないのかもしれないのだ。
そして、何らかの社会的な援助が差し伸べられるべきであるのかもしれない。
そういうことを描かずに、「母親は私よりも兄が大事」などと家族内の問題に矮小化してしまう。それが作品の奥行きをなくしている。
津村氏や山崎ナオコーラなども「半径3メートルのこと」を書く作家である。あるいは、そういう身近なことしか書けないのかもしれない。そういう世界の捉え方でも、深い人間の捉えかたをすることは可能かもしれない。しかし、今までのところ、そういった「深化」はあまり見られないと、個人的には感じる。
何度も書くように、彼女たちは、まだ若い。今の限界を打ち破るチャンスはいくらでもある。
そして、こういうときに僕は作者を育てていく、批評家がいればなと思う。一線の若手作家を批評する批評家。
出版社は作家を生み出すと同時に、批評家を生み出す努力もすべきだろう。

(追記)上記を書いてから、同氏の『ミュージック・ブレス・ユー!!』を読んだ。これは、少年・少女たちの世界だけを描いたもので、悪くはないが、少し物足りなさ、作者の人間観の提示という点で、そのような印象を描いた。筑摩書房から出た新作は再び大人を描いているようなので、読んでみて、機会があったら、また何か感想を書きたいと思う。

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