サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 377件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/01/25
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/498p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-214323-3

紙の本

新世界より 上

著者 貴志 祐介 (著)

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは—。何も知...

もっと見る

新世界より 上

税込 2,090 19pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは—。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。【「BOOK」データベースの商品解説】

【日本SF大賞(第29回)】1000年後の日本。一見のどかに見える学校で、徹底的に管理されている子供たち。何も知らずに育った彼らに、悪夢が襲いかかる! いつわりの共同体が隠しているものとは。3年半ぶり書下ろし長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

第29回日本SF大賞受賞【商品解説】

著者紹介

貴志 祐介

略歴
〈貴志祐介〉1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社勤務後、作家に。97年「黒い家」で第4回日本ホラー小説大賞、2005年「硝子のハンマー」で日本推理作家協会賞長編賞を受賞。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー377件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

最後の最後まで人の業の救いなきこと……

2008/04/05 16:05

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る

少女の一人称で語られる物語、描かれる世界は昭和初期を思わせる農村的風景、世界感を支配する「呪力」に架空の生物たち。なんとなく宮崎駿的ファンタジーを思い浮べながら読みはじめた。

ローレンツの動物行動学に発想を得たという、オオカミなど凶暴と言われる動物以上に同族への攻撃抑制ができない人間の不完全さが全編に渡って描かれている。描かれる人間の業は、後半に向けて繰り返し更に救いの無い形でより深く描かれていく。

かなり悲惨な展開の中で主人公の強さということが物語でも出てくるが、どちらかというとこれは展開上の必要性で与えられた属性でテーマは人間の業の救いの無さにあるように読める。

そして、最後の最後で更に救いのない形で世界を反転させてみせる結末ははSFとしてもホラーとしても見事と言える。これだけの長編で膨大な伏線とエピソードを張り巡らしながら、どれもが無駄なく論理立って繋っていき、なおかつ読後にテーマが一本の軸でブレれていないと読者を唸らせる作者の力量は並のものではない。

基本的にはホラーな人なのでかなり描写がグロな部分があるが、それが受容できる方にはお勧めの一冊。ページ数はかなりあるが一気に読めてしまう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

人類の英知である「知識」と「教育」が支配する近未来がここにある

2008/12/21 13:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:菜摘 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2008年出版では最高の作品、破綻なく1000年後の未来を描き切っており秀逸。呪力と呼ばれる念動波の能力を「全ての」人類が持つ時代という設定も、そうした超常の能力を「全ての」 人が有するが故に生じる様々な問題も、見事に描ききっている。

【教育】と【知識】これが今後の世界で最も重要視されるだろうという著者の意見に強く賛成である。そして同時にこれらはもろ刃の剣であるという展開にも。人間の奴隷であるバケネズミの存在、バケネズミと人間の関係、人類のコミュニティのあり様、そしてコミュニティに【教育】されている子ども達が新しい【知識】に出会う展開。破綻なき設定と展開で物語が進む。

タイトルにある 「新世界より」ドヴォルザークの「家路」がまた、物語全体を盛り立てている。現在のコミュニティまでの成り立ちまでの背景を知り、未曾有の危機を脱しコミュニティの責任者となった早季ですら、コミュニティを守るためまた同じ道を辿ろうとしているラストが身に沁みる。人類が進むべき【正しい道】はどこにあるのだろうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

子供に読んでほしい辛目の本格的ファンタジー。でも、ちょっとブックデザインが子供向きじゃないのが勿体無い。イラストつきの軽装版を出せば、もっと評価される気がします

2008/06/02 19:39

7人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

貴志とSFという取り合わせは意外ではありませんが、ファンタジーとなると「どうよ?」って思います。ただし、近年、書店の平台を覆い尽くすYA向けのそれとは若干違います。むしろ年代を問わないトールキンの『指輪物語』やル=グイン『ゲド戦記』、或はプルマン『ライラの冒険』の系列の作品で、ルイス『ナルニア国物語』や『オズの魔法使い』とは一線を画すものといえます。

それを端的に示すのがブックデザインです。装幀 鈴木正道、カバー写真 KATSUMASA IWASAWA/A.collection/amanaimages と注意書きがあるこの本、サイズからいっても写真の質からいっても子供が安直に手を差し伸べるようなものではありません。私好みのカバーではありますが、読者を限定してしまうようで、それが勿体無い。デザインの難しさを痛感します。

さて、舞台となる場所と時代ですが、特定はできません。場所については「神栖66町」とあり、また登場人物名も渡辺早紀、秋月真理亜など現代の日本とほとんど変わっていませんから、なんらかの形で日本と関係があることは間違いありません。時代については章のタイトルに222年、などとありますので今の時系列にないことは分ります。

「わたしが十二歳だったあの晩からは、すでに二十三年の月日が流れた」とあるように、この話は245年、35歳の主人公の回想です。ただし、その記憶の曖昧性については本人が断るだけでなく、文中にも記憶の改変ということで繰り返し出てくるので「この手記は、あくまでわたしの一方的な解釈であり、自己正当化のために歪曲された物語かもしれない」ということになっています。

語り手は渡辺早紀、210年の12月10日、神栖66町に生まれた、とあります。母、渡辺瑞穂は図書館司書、30代の終わりに早紀を身ごもっています。父である杉浦敬は神栖66町の町長をしていました。人口3000といわれる神栖66町は、周囲50キロメートルほどの地域に点在する七つの郷からなっていて、外界と町を八丁標が隔てています。

主人公が通っていたのは『和貴園』という小学校で、卒業時期は個々人で異なる、という面白い仕組みを持っていますが、それがこの世界を特徴づけています。それが呪力で、その発現が確認されると学校を卒業できるようになり、上の全人学級に進みます。しかし、彼らは歴史というものを持ってはいません。過去に関する情報は封印されています。

ある日、主人公たちはそのタブーに触れてしまいます。それがミノシロモドキです。ミノシロに擬態化している図書館の備品で、一種の記憶装置です、保有する情報は西暦2129年までに日本語で出版された約3800万冊、英語など他言語の70万冊近い書籍を網羅しています。人類の現在を知る鍵を握る存在ですが、大人たちの手で闇から闇に葬られ、現存するものは殆どありません。

さらに主人公たちは人類に従順といわれるバケネズミを救い・・・。あとは読んでもらうことにして、主な登場人物を紹介しておきます。

渡辺早紀:主人公。210年の12月10日、神栖66町に生まれ。母は図書館司書、父は元町長。

秋月真理亜:早紀の二週間後に同じ産院で生まれた少女。古臭いいいかただが、絶世の美少女で、早紀の恋人になる。これは書き間違いではなく、ある年齢まで異性愛より同性愛が薦められている。

朝比奈覚:瞬をライバル視するが、後に崇拝者となり恋人になる。

伊東守:成績は普通で、善良。性格的に弱いため、真理亜に庇護される。

青沼瞬:美形で学校でも最も成績がよい少年。早紀の憧れの人であり、覚の恋人でもある。

天野麗子:呪力が弱く、仲間の中で最初に脱落、その存在はみなの記憶から抹消される。以上6人が早紀の全人学級の仲間。

稲葉良:下巻で登場するなリーダー役を演じようとする少年。真理亜、早紀、覚、守の4人からは仲間はずれにされる。

朝比奈富子:60~70歳に見えるが、実際は267歳。覚の祖母といわれているが、系図的にはもっと前の存在。倫理委員会議長。

日野光風:職能会議代表で最高・最強の呪力を持つ人間の一人。

鏑木肆星(しせい):安全保障会議顧問で最高・最強の呪力を持つ。光風とならび町の二枚看板といえる存在。

奇狼丸:バケネズミの一匹。女王の下専制的な政治体制を信奉する大雀蜂コロニーの将軍。大雀蜂コロニーは単体でも三万を越える最大最強のコロニーで、237年の時点で単独で10万匹、13のコロニーを加えれば50万匹の兵力を有する。

野狐丸:バケネズミの一匹。この話の中心である事件が起きた二年前、早紀に助けられた時の名前はスクィーラ。多数のコロニーを合併した塩屋虻コロニーの評議会員となる。女王を子供を産むだけの存在にし、民主的な政治体制を敷く。237年の時点で五万五千匹、連合を組む八コロニーを加えれば25~30万匹の兵力を有する。

ミノシロ:蓑海牛が進化したとも言われる体長1Mを越える生き物。

トラバサミ:ザリガニの巨大化したような生き物。ミノシロを襲う。

他にもフクロウムシ、フクロウウシ、風船犬、土蜘蛛、悪鬼、業魔、不浄猫、猫騙しといった生き物がでてきます。ここらへんは椎名誠が描くアナザワールドと似ていますが、その奇妙さと種類の豊富さではシーナさんに一日の長がありそうです。

→下巻の書評に続く

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

壮大な虚構の世界に浸る

2009/02/09 16:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る

「完全なる虚構の世界、
上・下巻1071ページの壮大な、
想像の空間に浸ることができる」

その時代、人々は超能力のような
パワーをもち、完全に管理された社会で
整然と暮らしていた。
そしてある日、それが崩壊していく。

SFのような作り物の世界は
星新一から始まり、
海外のSFを読み漁った中学の頃から
ホント久々の体験だった。

この小説を読もうと思ったのは
雑誌「ダヴィンチ」の「今月のプラチナ本(オススメ本」に
選ばれて紹介されていたからで、
最近はこの雑誌はススメるものは
とりあえず読もうと決めてるから、
そうでなければ、書店でこの本が二冊ならんでたら
躊躇するはず、このボリュームに。


カバンに入れて仕事への行き帰りで
2週間かけて読破、
映画でなら作り物の世界へ入り込んで
その映像に目を奪われたり
作り手の斬新な発想に驚かされたりするのは
良くあることだけれど、
小説となるとどうしてもリアルを
追ってしまい、
あり得ないことを納得ずくで読むのが
じつはなかなか難しいと感じている。


で、この小説ではとりあえず
作り物の世界と言うことを承知で読み始め
懐疑的な思考をとりあえず、横に追いやって
読んでいくと次第にこの小説世界に
どっぷり浸りこんで2週間を過ごした。

いつもの地下鉄の車内、
駅に就いて開くドアから
降りる人、そして新たに乗ってくる人
何気ない日常に視線を上げると
変わらないことがいかに脆いのかと
思ったりする、
次の瞬間
何が起こるのか誰にもわからないが
それでも続けていくしかないのだ。

そんな訳の分からないことを
ふと思ったりする瞬間もあった。


今とは別の世界があるなら
自分ならどんなふうに考えるか、
自分ならどんなふうに、
この小説の描く別の時代は明るいものじゃない、
どうやら映画にしても小説にしても
ただただ明るい未来はあまり考えられないようだ。

この圧倒的な量に驚きつつも、
ラスト近く、その終わりが切なかったな、
ほっとすると同時に切なかった。

http://yaplog.jp/sora2001/

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

そんなに良いかな?

2010/11/11 23:09

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 飽きさせることはないけど、再読したいとは思わない。最終戦争後のイメージだったら「地球の長い午後」の方が強烈だし、そんなに簡単にDNA操作で訳のわからない怪物や人間のデバネズミ化ができあがるのか疑問でしょうがない。すべての一般人間がデバネズミにさせられるというのも、広い地球で可能かな?呪力は、超能力と言うことで納得はできるが、何も不自由な生活に戻ることもないでしょう。テクノロジーはテクノロジーとして使えばいいのだから。イメージとして一つの世界を作っているのはわかるが基本的にスペオペかジュブナイルレベルではないだろうか。他文化の呪力保持社会が同じ形になるとはとうてい思えないのだが…昔読んだ、夕映え作戦や時をかける少女、北北東に進路をとれのほうが子供だった分だけ素直に没入できた。そういえば、小学校の2年か1年で読んだ「地中怪生物マントラ」なんて、もっと凄いイメージがあったぞ。年はくいたくないものだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

次々と新機軸で読者を楽しませてくれた貴志祐介がデビューの傑作『黒い家』のモチーフを1000年先に送り込んだSFファンタジー

2008/04/05 17:43

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

デビュー作の『黒い家』(1997年)。韓国製作の映画が目下上映されているとのこと、感情を欠如した殺人鬼が地獄図を見せる正視に耐えないおぞましいシーンの連続だそうだ。10年以上前の原作だが「生まれながらの殺人者」という突然変異的存在を暗示し、最近のように不可解な犯罪が頻発する日本を当時予見するような怖い作品であった。
『天使の囀り』(1998年)はアフリカの民俗伝承、風土病と現代日本の病んだ精神構造をつないでホラータッチ、なかなかの秀作だった。
『青の炎』(1999年)、これは純真な若者の完全犯罪を描いた青春ドラマ。
『硝子のハンマー』(2004年)は六本木、サラリーマンならだれでも想像できる警備体制下の事務所ビル、リアルな設定で作る密室の殺人事件を扱う傑作の本格推理だった。
このように貴志祐介の作品には発表のたびに新しいジャンルに挑戦していることを感じさせる新鮮さがある。

期待させるものがあって手にした『新世界より』は1000年後の日本、地球規模の最終戦争を経て人類が新しい文化を再構築した村落共同体を舞台に、超能力をもった人間と化けネズミたちとの壮絶なバトルを描いたものだった。SFとすれば『猿の惑星』にたいへん似たところがある。少年・少女の冒険譚なのでファンタジーとすれば『ハリー・ポッター』であり、呪術合戦には『山田風太郎・忍法シリーズ』の荒唐無稽がある。ホラーのようであって血しぶきに染まり、首がすっ飛び、背骨が捻じ曲げられる残酷バトルと膨大なエネルギーによる大量殺戮が繰り返されるが、これは戦闘シーンを楽しむ?テレビゲームの世界なのだろう、なまなましさは感じられない。貴志祐介が趣向をこらした新しいジャンルである。
こういう設定を好む読者には魅力的要素が一杯つまっているので面白いだろうが、40年も前に観た『猿の惑星』の衝撃を思い起こせば、意表をつくオリジナリティーには不足があるし、内容的にもライトノベル級のゲーム小説程度にしか思われなかった。

ただ、思い返して『黒い家』のキャッチコピーが気になった。そこにはこうあった。
「人はここまで悪になりきれるのか?人間存在の深部を襲う戦慄の恐怖。巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来るべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編」
これが『新世界より』のキャッチコピーだとしてもあながち見当はずれではない。
「黒い家は来るべき破局の予兆なのか」。つまり貴志祐介は『黒い家』のモチーフをずっと持ち続けていて、超未来版としてこの小説に発展させたのだろう。10年を経たこのこだわりは捨てたものではない。とにかく薄気味悪い事件がますます多発する世の中になっているのだから。


1999年『黒い家』の印象



このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2008/02/20 20:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/03/28 21:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/06/29 18:06

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/05 22:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/29 22:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/09 20:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/01 10:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/05/06 22:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/05/24 22:02

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。