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紙の本
奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
著者 綾辻 行人 (著)
奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく“もう一人の自分”の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、“奇面...
奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
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商品説明
奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく“もう一人の自分”の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、“奇面の間”に転がった凄惨な死体は何を語る?前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する。名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし最新作。【「BOOK」データベースの商品解説】
奇面館主人に招かれた6人の男たちは全員、奇妙な仮面で「顔」を隠す。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、「奇面の間」に転がった凄惨な死体は何を語る? 異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する。【「TRC MARC」の商品解説】
似すぎた男との出逢いが推理作家・鹿谷門実を奇怪な館へと誘う。待ち受けるはいかなる難事件か? 「十角館の殺人」にはじまる綾辻行人の「館」シリーズ、待望の最新刊!【商品解説】
著者紹介
綾辻 行人
- 略歴
- 〈綾辻行人〉1960年京都生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。87年「十角館の殺人」でデビュー。「時計館の殺人」で日本推理作家協会賞受賞。ほかの著書に「暗黒館の殺人」「緋色の囁き」など。
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書店員レビュー
待っていました、館シリーズ最新作。 今回の館は...
ジュンク堂書店広島駅前店さん
待っていました、館シリーズ最新作。
今回の館は、タイトルからも分かるとおり奇妙な仮面がめちゃくちゃ出てきます。というか、ほとんどの登場人物が仮面をかぶっているんです!
読み進めるうちに、誰が誰やら全くわからなくなっていき、謎が謎を呼ぶ展開に!!
読み始めたらラストまで止まらないこのドキドキを、皆様もぜひ味わって下さい。
コミック担当
前作「暗黒館」から7...
丸善札幌北一条店さん
前作「暗黒館」から7年ちょっと、「キング・オブ・館」綾辻さんのシリーズ9作目です。
館シリーズは10作で完結らしいので、「十角館」から続けて読んできたファンは必読でしょう。
綾辻さんはホラーも書いている作家なので、過去のミステリの中には
ファンダメンタルなミステリファンが許容しづらい作品もいくつかありまして、
前半部でこれもその系統かな?と予感しましたが、現世でのお話でした。
現世過ぎて過去のシリーズと比べると、トリックや犯人像があっさり味ですが、
「暗黒館」がコッテリしすぎていた、と考えれば本書は一定の水準は保たれています。
ここまで来ると、謎の主催者に謎の館に招待されたお客さんたちが
「吹雪で外部への交通が遮断された上に電話が破壊され、その上密室殺人が!!」とか言っちゃうと
もはや笑いが込み上げてきますが、新本格はこれで良いのです。
軽めで安心して読める佳作。
サト
紙の本
今だからこそ投げられる絶妙なストレート
2012/01/14 03:47
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:筑波之雪解け水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に「必ず犯人を当ててやろう!」などと意気込んで読み始めたわけではないけれど、文章を読み進めるうち、物語の舞台となる館の造作や登場人物の挙措が描写されるたびに何か伏線の存在を探りだそうと注意深くなっている自分の態度にふと気がついた。
この、懐かしい読書の感覚。
確かに「館」シリーズを読むときは、このように叙述、描写、会話あるいは作品全体を統合する話法についても、そこに罠が仕掛けられていることを疑うのが常になっていた…
そんなことを、本作を楽しみながら数年ぶりに思い出した。
本作は、シリーズの中でもシンプルな作品にまとまっているといえると思う。
物語はほぼ時系列に沿って展開し、人物間の視点移動も最小限に抑えられている。
そして描かれるのは、古典的、というより、今更下手をすれば冗談に堕しかねないような「吹雪の山荘」もの…
もっとも、このシンプルさは、前作(『びっくり館』もシリーズにナンバリングされるらしいから正確には前々作か)『暗黒館の殺人』の重苦しさを通過した作者であるからこそ繰り出せたものなのだろう。
あの、出る順番を間違えたラスボスのような「暗黒館」を、(安易に推し量るのは失礼かもしれないけどおそらくは)死にものぐるいで創り上げた綾辻行人であるからこそ、本作「奇面館」において例えば登場人物たちを舞台の外へ逃げ出さないよう吹雪を荒れ狂わせる手腕や、探偵の少々鬱陶しくはあるがやはり愛すべきキャラクター(凄惨な事態に衝撃を受け被害者を悼みながらも、もちまえの好奇心が沸き起こるのを抑えられないばかりか、そもそも端から事件の起きることを期待している節のある鹿谷門実の様子は読んでいてとても楽しい)の造形に手練の冴えを見せるのだ。
およそ非現実的な状況や、いささか無茶な設定が出てきても、読了後にはそれらが虚構を成り立たせるために必要欠くべからざるものであることに気付かされるだろう。
今回、綾辻行人は直球を投げてきた。
野球のルール自体をぶち壊しかねない魔球のような「暗黒館」の後だけに、意表を突かれたようにも思う。
しかし、ひとたび読了すれば、「新本格」の歴史を背負いながら数々の館を落成してきた綾辻行人だからこそ投げられる、本書は絶品のストレートであることを、読者は知るだろう。
紙の本
遊びのある
2023/02/24 23:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
遊びのあるラストでした!
いつもの館とは違った終わり方。
前作がかなり重々しい内容だっただけに
今作はさくっと読み終えました。
ただ久しぶりの再読だったので江南君が意外と
登場シーン少なくてびっくりしました。
1-9まで何度目か忘れるくらいの再読も終わり
残すは双子館。
いつ読めるのか、、
紙の本
面白った。でも、心は躍らなかった。あと一巻。わたしが読みたいのは『十角館』のソレなのです。
2012/01/18 01:41
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちに待った館シリーズ最新刊!!
文庫化なんて到底待てないのでノベルスで購入してしまった。
ひょんなことから風貌の良く似た作家仲間の日向京介のふりをして、
東京都の郊外に建つ豪邸、奇面館を訪れた鹿谷門実。
そこで鹿谷を待っていたのは、
表情恐怖症のため仮面をつけて過ごす館の主、影山逸史。
彼は、鹿谷を含め6名の招待客に加え、
使用人にも仮面の着用を要求する。
これは、毎年一泊二日の日程で行われる
影山による「もうひとりの自分探し」の集いだという。
折りしも館周辺は10年来の大雪。
もしかしたら館が孤立するかもしれない…という
状況の中、今年も「もうひとりの自分探し」は幕を開ける…。
雪の山荘…ではなくて館。
もちろん、この後、館は孤立する。
何者かによって電話線は寸断、外部との通信は途絶える。
まさかここにきてクローズドサークルとは。
初心に返ってみたのかしらん??と
わくわくしながら読み進めたのだけれど…。
もうひとつ心が躍らなかった。
嫌いではない。
嫌いじゃないのだけれど…心が躍らない。
きっと、わたしが館シリーズに求めているのはこういうんじゃないんだ。
わたしが読みたいのは『十角館の殺人』のようなあの衝撃。
あのすかっところっと騙された、
たった一行によるあの衝撃が読みたいのだ。
難しいことだろうとは素人ながら思うけれど、
でも!でもでも!!
綾辻さんならできる!!
そう信じて疑わない。
エピローグには作家側の苦労という
ウイットに富んだネタばれが披露されていて
とても興味深かった。
この遊び心が愛おしい。
館シリーズは全10巻だとかねてから著者は公言していた。
本書は第9巻にあたる。
ついに9合目まで来てしまった。
あと一冊。
願わくは、『十角館の殺人』のようなあの衝撃を
もう一度味わいたい。
紙の本
館シリーズ9巻目
2018/10/31 21:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャラメインではなく謎解きを中心に据えているのは嬉しいところ。
欲を言えば連続殺人ではないので、緊迫感がもう少し欲しかったですね。
お気に入りはラストの全員の本名が明かされるところ。