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紙の本
まつり (講談社の創作絵本)
著者 いせ ひでこ (作)
たいこの音が、どろどろどこどこ、ひびきわたる。つぎつぎと屋台の提灯に、火がはいる。わらわらと、灯りをもった子どもたちが集まってくる—。【「BOOK」データベースの商品解説...
まつり (講談社の創作絵本)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:12,210円(111pt)
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いせひでこ「木々といのちのストーリー」絵本セット 7巻セット
- 税込価格:12,210円(111pt)
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商品説明
たいこの音が、どろどろどこどこ、ひびきわたる。つぎつぎと屋台の提灯に、火がはいる。わらわらと、灯りをもった子どもたちが集まってくる—。【「BOOK」データベースの商品解説】
知と技で伝えてきた「日本のこころ」の結晶である、まつり。日本にやってきたパリの植物学者を、少女さえらが地元のおまつりに案内する。準備の風景や彫刻屋台のみごとな装飾に期待は高まる。そしてまつりがはじまった−。【「TRC MARC」の商品解説】
人と木は、ずっといっしょに生きてきた。
まつり――。わたしたちが知と技で伝えてきた、「日本のこころ」の結晶。
パリの植物園を舞台にした『大きな木のような人』のあと、身体が「描きたい」と要求するものをなかなか見つけることができないでいた。そんなとき、私は何かに呼ばれるようにして秋祭りに出かけた。私を呼んだのは、鎮守の森の1本の老ケヤキだった。お囃子にさそわれてか、子どもたちが湧くように現れては、大樹の根やこぶこぶに抱きついたりのぼったりしはじめた――。その中にさえらがいた。私は一気に「まつり」にのみこまれていった。(いせ ひでこ)【商品解説】
著者紹介
いせ ひでこ
- 略歴
- 〈いせひでこ〉1949年生まれ。東京芸術大学卒業。画家、絵本作家。「マキちゃんのえにっき」で野間児童文芸新人賞、「水仙月の四日」で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。
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紙の本
いのちがほとばしる時
2011/01/16 09:23
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さえらは小さな女の子。パリの植物園で出会った「木の先生」から久しぶりに手紙が届きます。「木の先生」は世界中の森などを研究していました。だから、ぎゅっと抱きしめたら、「いろんな国の木と草のにおい」がします。
そんな先生が「まつり」の準備におわれる、さえらの町にやってきました。
いせひでこさんの優しい水彩画の絵本です。日本の「まつり」の美しさが見事に表現されているだけではなく、祖先の人たちから伝承されてきた自然との共存を静かに伝えています。
「まつり」に使われる彫刻屋台(山車)は森のたくさんの木々から生まれます。その作業をするのが彫り師と呼ばれる人たちで「一本の木から、いろいろな、いのちを生み出す」のです。
森の木々は森の生活を終えて、彫刻屋台になって、私たちの生活を彩ってくれます。いせさんはそのことを「森の神さまたちが、形をかえてまつりにあらわれる」と書いています。
そして、「まつり」がはじまります。町じゅうの人たちが集まってきます。
太鼓をたたく若者、提灯をかかげる老人、山車をひく子供たち。はっぴの「背中の紋は町のほこり」です。
この絵本の終盤のページの「まつり」の躍動感に圧倒されます。
森と人と、動と静と、光と闇とが一体となって、いのちの輝きを祝っているかのような、すばらしい絵本です。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。